キャンプギアとは
キャンプギアとはテント、焚き火台、寝袋などキャンプ用品全般のことです。設備が整っていない野外で「食と住」を快適にしてくれるのがキャンプギアです。
“gear”(ギア)とは英語で歯車を意味します。自動車・自転車でギアアップという表現は聞いたことがある人が多いと思います。
英語の”gear”には歯車の意味以外に特定の用途に用いる道具一式という意味もあり、キャンプギアはキャンプのための道具一式という意味です。
キャンプギアはいわゆる和製英語で、英語では「camping gear」(キャンピングギア)が正しいです。また登山用品なども含めた「outdoor gear」も使われます。
テントや寝袋などは類似商品として登山用品があります。しかしキャンプ用品は快適性や利便性、登山用品は軽さと取り回しを重視と、両者の性質は大きく異なりますので、間違わないように注意しましょう。
このページではキャンプギアについて初心者でもわかりやすいように解説して行きます。

CAMPxGEAR編集長
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特徴

キャンプギアは野外での利用が前提で作られているのが特徴です。
例えばマグカップなど通常は磁器製ですが、キャンプギアの場合、落とすなど雑に扱っても壊れにくくサビにも強い素材であるアルミやステンレスなどが良く採用されます。
また使うシーンが大自然の中が多くなりますので、見た目がシンプルや素朴な形が好まれ、あまり派手な色は使われていないことが多いです。
種類
キャンプギアにはさまざまな種類があり、大きく次の7つの用途に分類されます。
目的 | 商品ジャンル |
---|---|
野外に快適な空間を作る | テント、タープなど |
野外で調理する | バーナー・コンロ、ダッチオーブン、BBQコンロ、スキレット、メスティン、ホットサンドメーカーなど |
野外で飲食する | アウトドアテーブル、アウトドアチェア、シェラカップ、カトラリーなど |
暖をとる | 焚き火台、薪ストーブなど |
明かりをつける | ランタン、ライトなど |
休憩・睡眠をとる | 寝袋(シュラフ)、マット、コットなど |
物を収納・運搬する | ワゴン、クーラボックス、保冷剤など |
焚き火台で料理するなど複数目的に使えるものもあります。また洗剤など日用品もキャンプには必要です。






初心者におすすめのキャンプギア
もし、これからキャンプを始めてみようか悩んでいるのであれば、最初に購入するキャンプギアとして「焚き火台」はいかがでしょうか。
「焚き火台」なら3,000〜4,000円程度のお手頃価格で十分に使えるものが販売されています。
購入したら「焚き火台」でバーベキューにチャレンジしてみましょう。調べてみると意外と近くにバーベキューができる公園や河川敷などがあると思います。
さらにダイソーでメスティン(550円)も買って、ご飯を炊くなり、他の料理を作ってみると良いでしょう。食べるときはレジャーシートに紙皿、紙コップで十分です。
自前の「焚き火台」でバーベキューを行うと、セッティングなど準備作業、アウトドアクッキング、楽しんだ後の後片付けまで、キャンプのだいごみをミニマムで体験できます。
その時、アウトドアって楽しいってポジティブな気持ちと、意外と準備や後片付けが面倒だなとか、汚れや匂いが気になるなどのネガティブな気持ちを両方を感じると思います。
ネガティブな気持ちよりポジティブのほうが大きいと思えるならぜひ、本格的にキャンプにチャレンジしてみてください。
最初はレンタル用品でデイキャンプ(日帰り)で良いと思います。少しずつ、自分に合ったキャンプギアを見つけ、増やしていきましょう。
なおバーベーキュー場の一部では、薪で焚き火を行うことができます。OKな場所なら焚き火にもチャレンジしてみましょう。焚き火はNGのバーベーキュー場も多いですのでしっかりと確認してください。
バーベキューを実際にやるためには他に食材、炭や薪、網、トングが必要です。後者は100均やホームセンターで売られています。近くで見つからなければネットでも購入できます。
キャンプギアのよくある質問
キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、ダイソー、ワークマン、メーカー公式サイト、AmazonなどのECサイトで購入できます。
大物を買う場合はご自宅の近くに「Wild-1」などキャンプ用品専門店があるならそちらが、無い場合は公式メーカーが運営しているAmazonなどが確実に保証されますのでオススメです。
小物はダイソーやワークマンの品揃えが最近充実してきてますので、そちらもチェックすることをオススメします。
一部のキャンプ場ではレンタルを取り扱っています。初心者は大手で設備が充実したキャンプ場から初めて見ると良いでしょう。
またWEB上で申し込める宅配レンタルサービスもあります。
- hinataレンタル
キャンプギアの選び方
テントでもドーム型、トンネル型、ポール型、ベル型などいろいろな形状があり、たくさんのメーカーからいろいろな特徴を持って販売されているキャンプギアはどうやって選べばよいのでしょうか。
選び方のヒントをお教えします。
ポイント1.見た目で選ぶ
例えばテントならドーム型、ポール型、トンネル型など見た目に大きな特徴があるキャンプギアがあります。
それぞれ用途、目的、特徴が違うので形状が異なるのですが、商品を選ぶときに一番重要なのが見た目です。
見た目を優先した結果、他の要素でさまざまな不便、不都合があってもそれらは手間を掛ければカバーできます。見た目がお気に入りなら多少手間が増えても気になりません。
しかし、機能性を優先して見た目が納得しない商品を購入してしまうと、細かい、不便、不都合が気になり、最終的にはキャンプ自体が楽しくなくなります。
家族みんなで意見が異なり、なかなか決まらないこともあるでしょうが、よく話し合ってできるだけ見た目は妥協しないようにしましょう。
ポイント2.利用人数で選ぶ
行きたいのはソロキャンプですか?家族4人でのファミリーキャンプですか?多くのギアは利用人数が決まっています。
荷物を置くスペースも必要ですので+1名分大きめのサイズを選択したほうが快適です。ただしその分収納サイズが大きくなり、運搬の労力が増えるので注意してください。
ポイント3.難易度で選ぶ
例えば初心者がいきなり薪ストーブとか難易度が高いギアには手を出さないでください。ちゃんと準備しないと一酸化炭素中毒で死んでしまう危険性があります。
まずはそこまで難易度が高くはないギアから始めてみましょう。少しずつ自分の経験値に合わせて徐々に買い替えするのも楽しいです。
ポイント4.価格で選ぶ
特に初心者の方は無理に価格が高いギア(ハイエンド)を選ぶ必要はありません。高い商品ほど雪中キャンプなどハードな環境でも快適であるとか、耐久性に優れているなど高いなりの価値があるのは確かですが、初心者がそのメリットを感じることは少ないです。
一方、中国製などの格安商品(ローエンド)も売られていますが、こちらもオススメできません。ローエンドモデルでも良い商品もあるのですが管理や検品が甘く数個に1個はトラブルに遭遇します。
そのためハイエンド、ローエンドのモデルは避けて、ミドルレンジがオススメです。
ポイント5.大きさ・重さ・収納性で選ぶ
キャンプの荷物は増えていき、車への積載がドンドンつらくなっていきます。また自宅での収納場所にも困ります。
- マンションに住んでいる
- 車のタイプがミニバンではない
- 幼児がいる
のいずれかに当てはまる場合、できるだけ収納性が高い商品を選ぶように心がけましょう。
キャンプギアを買い進めるとマンションでは収納場所に困ります。外のトランクルームを借りることも視野に入れましょう。
ミニバンが3列目シートを格納すると積載量800L以上あります、例えば人気のコンパクトSUVのライズはデッキボード下段時で369Lと半分もありません。ルーフラック、ルーフボックスなどを取り付け、天井の上に荷物の搭載も考えましょう。
また幼児がいると着替えなどを充実させる必要があり荷物が10%増しです。
ポイント6.素材・生地・耐久性で選ぶ
テントやタープは素材・生地によって耐水性、重量、耐用年数が大きく異なります。ペグだとアルミ、プラスチック、鍛造などの種類があり、使い勝手、耐久性、値段などが大きく異なってきます。
値段が高い素材・生地が一番オールラウンダーであることが多いです。ただし、キャンプに行く場所や天候を限定することでそこまでオールラウンダーじゃなくても済みます。
それぞれの素材のメリット、デメリットを把握し、自分のキャンプのスタイルを決め、過剰な品質とならないように適切な素材を選ぶようにしましょう。
詳しくは各ギアの記事で解説します。
ポイント7.ネットの情報量で選ぶ
キャンプギアは使い方が直感的にはわかりづらいものが多々あります。
大手メーカーは公式サイトに充実した情報が掲載されています。また人気のあるギアであれば、個人ブログやYouTubeに情報があります。
特に初心者はできるだけネットに情報がある商品のほうが安心です。
しかし、小さなメーカーの場合、商品はとても良いけどネットには古い情報しかないことがあります。そのような商品は、ある程度他の商品で使い方を理解してから購入することをオススメします。
一部大手を除いた海外商品も初心者のうちは避けたほうが無難です。下手をすると英語の説明書しかありません。
私が選ぶ最強のキャンプギア
私が選んだ最強のギアはテントの「ノルディスク アスガルド7.1」です。
- ベル型の見た目がとてもカッコいい
- ワンポールがベースで設営、撤収がとっても楽
- 素材がポリコットンで結露がなく、火にも強くさまざまなシチュエーションで活躍
- 長く愛着を持って使っていける
興味を持った人は、ぜひお試しください。