テント選びに迷っていませんか?たくさん種類があるテントの中から、今回はロッジテントの種類やメリット、デメリットなどロッジテントのすべてをご紹介します。
また、選ぶ際のポイントやビギナー向け商品、上級者向け最強商品、人気ランキングも紹介します。かわいい見た目で機能的なロッジテントについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。


ロッジテントとは
ロッジテントとはポールと生地から構成され、宿泊・休憩のため雨、風、虫を防ぎ野外で快適に過ごせる空間を作り出すキャンプギアです。
ロッジ(lodge)とは山小屋の意味で、ロッジ型テントや鉄骨テントとも呼ばれています。
ロッジテントは 40〜50 年前までは主流のテントでしたがドーム型の人気に押され販売数を減らしました。
しかし鉄骨テントと呼ばれるような武骨さで一定の層に好まれ続け、最近ではレトロ感の風合いをいかしたオシャレなテントも人気があります。
このページではロッジテントについて初心者でもわかりやすいように解説して行きます。
特徴
ロッジテントは直方体の上に三角形の屋根を載せた形をしており、家型の外見が特徴です。
ロッジテントは閉じた空間を作り出すために防水性のある生地で全体を覆います。テントの四隅に太めのポールを柱の役割で置き、その上に軒桁、垂木の位置にもポールをつなげ生地を支えます。
ドーム型やトンネル型のテントはポールが生地の外側にあり生地を引っ張り上げ、ポール型は全ての生地の内側にあり下から支えます。
対してロッジテントはフライ シートをポールの外側から被せ、インナーテントはポールの内側からポールにつり下げる形で他とは異なる構造をしています。
また入口部分にキャノピー(ひさし)を作るためポールを追加している商品が多いです。
ドーム型やトンネル型のように重量をうまく逃さず、愚直に支える構造のため他のテントより太めなポールが使われます。
特にスチールの太いポールが多いため鉄骨テントという呼ばれ方にも納得感があります。
ロッジテントは通常の家と似た構造なので、完成形や途中経過が想像しやすく、また自立式なので他より設営方法が覚えやすいです。
ただし構造的に風にあおられやすく、風が強い日は他のテントより 1 人で設営することが難しいです。
風が強い日は折りたたまれた 4 隅のポールを持ち上げる前に風上側の幕体をガイロープでペグダウンするなどの工夫で風にあおられるのを緩和できます。
ただし基本的には 2 名以上での設営をオススメします。
種類
ロッジテントはシングルドームテント程度のちょっとした荷物置き程度の小さな前室しか無いシングルルームテントと、テーブルやチェアを設置できるほど広い 2 ルームテントの 2 つがあります。
シングルルームの場合は調理、飲食を行うリビングスペースのために別途タープを張り、その下にテーブルやチェアを設置します。
2 ルームやカンガルースタイルの場合はリビングスペースにテーブルやチェアを設置します。
またロッジテントの構造で足を短くした A 型テント(A フレーム型テント)ありますが本サイトではそれらは A 型テントに分類します。
ロッジテントの多くはダブルウォール型でインナーテントが付属されていますが、一体型のシングルウォール型やロッジシェルターと呼ばれるインナーテントが付属しない商品もあります。
ロッジシェルターの場合はカンガルースタイルで自分で好きなインナーテントを購入する形になります。
メリット:天井が高い
ロッジテントには次のメリットがあります。
- 天井が高く開放感がある
- レイアウトの自由度がもっとも高い
- 内側から触れるポールが多く、フックやハンガーなどを掛ける場所が多い
構造的に全体の高さが最も高くなるテントです。ど他のテントでは移動時や端の荷物置きなどこかで高さが気になるシーンが出てきますが、このテントではそういったことはまったくありません。
ポールにいろいろ物を掛けられるのはちょっとしたことですが便利です。
デメリット:風にあおられる、設営の手間が多い、重い
一方、ロッジテントには次のデメリットがあります。
- 設営中に風にあおられやすく、強風下では 1 人では設営が困難
- 設営の工程が多く時間が掛かる
- 総重量が重く、運搬が大変
垂直で高い側面を持つため、一番風にあおられやすいテントです。フライシートも設営中は被せるだけなので外れやすく、強風の中では設営がもっとも苦労します。
また設営が例えば
- 一度フレームを半分まで組み立てる
- フライシートを半分まで掛ける
- フレームを最後まで組み立てる
- フライシートを全部掛ける
- インナーテントをつるす
といった感じに少しずつ組み立てるため、いちいち移動が多いです。
そして天井が高いがゆえに、布面積も多くなり、それを支えるためにフレームも太く頑丈なものが必要で総重量がとても重いです。
テントのよくある質問
何年ぐらい使えるの?
生地がポリエステルだと 5〜10 年。生地がコットンだと 10〜15 年が目安です。ただし使用回数、使用後の手入れの質、保管方法により大きく変わります。
どこで買えるの?
キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、メーカー公式サイト、Amazon などの EC サイトで購入できます。
ご自宅の近くに Wild1 などキャンプ用品専門店があるならそちらが、無い場合は公式メーカーが運営している Amazon などが確実に保証されますのでオススメです。
登山用テントじゃ駄目なの?
登山用テントの安い製品はキャンプ用に比べて狭い、換気性が悪いなど居住性が低い商品があるのでおすすめできません。高品質の製品は、近年では居住性が高いものも増えてきていますが、悪天候にも対応できる製品のため、キャンプ用テントに比べて価格は高めです。
ロッジテントの選び方
たくさんのメーカーからいろいろな特徴を持って販売されているロッジテントはどうやって選べばよいのでしょうか。
テントの形状の違いや素材の種類などテント選びの基本的なポイントを知りたい方は次の記事を参考にしてください。
ロッジテントを選ぶ場合は特に
- 1 人で持ち運びや設営ができそうな重さか