テント選びに迷っていませんか?たくさん種類があるテントの中から、今回はワンポールテントの種類やメリット、デメリットなどワンポールテントのすべてをご紹介します。
また、選ぶ際のポイントやビギナー向け商品、上級者向け最強商品、人気ランキングも紹介します。かわいい見た目で機能的なワンポールテントについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。


- ワンポールテント(モノポールテント・ティピーテント)とは
- ワンポールテントの選び方
- おすすめのワンポールテント
- ワンポールテントAI分析ランキング
- 1位DOD/ ディーオーディーワンポールテントM タン - T5-47-TN
- 2位ユージャック/ UJackUJack ユージャック テント ワンポールテント Desert300 1~4人用 コットンインナー
- 3位YOKAヨカ ワンポールテント ヨカティピー YOKA TIPI ダークカーキ YOKA033
- 4位テントファクトリー/ TENT FACTORYHi-TCワンポールテントRG - TF-TCP6RG
- 5位MSR/ エムエスアールフロントレンジ オレンジ 37038
- 6位ハイランダー/ HilanderHilander ハイランダー A型フレーム ネヴィス HCA2023
- 7位HELSPORT/ ヘルスポートテント ティピ アウトドアヘルスポート バランゲルキャンプ アウターテント + ポールHelsport Varanger Camp Outertent + Pole 12-14人用
- 8位ユージャック/ UJackUjack|ユージャック ワンポールテント Desert450 展開サイズ:長さ480cm x 長さ480cm x 高さ300cm
- 9位テンマクデザイン/ tent-Mark DESIGNSサーカスTC BIG
- 10位Naturehike/ ネイチャーハイクNaturehike Flame Retardant 4-Season Camping Tent with Stove Jack
- まとめ
ワンポールテント(モノポールテント・ティピーテント)とは
ワンポールテントとはポールと生地から構成され、宿泊・休憩のため雨、風、虫を防ぎ野外で快適に過ごせる空間を作り出すキャンプギアです。モノポールテントやティピーテントとも呼ばれます。
ワンポールテントはポール型に分類されます。ドーム型やトンネル型のテントはポールが生地の外側にあり、生地を引っ張り上げるのに対し、ポール型は生地を内側から突き上げる形で支えます。
ワンポールテントから派生したベル型テントやポールが 2 本の 2 ポールテント(2 ポールシェルター)もあります。このページではワンポールテントについて初心者でもわかりやすいように解説します。
特徴
ワンポールテントは 1 本のポールのみで円すいや六角すいなどを構成し、横からみたときにキレイな三角形になるのが特徴です。外観がオシャレだと女性からの人気が高いです。
ワンポールテントは閉じた空間を作り出すために防水性のある生地で全体を覆います。また高さを作り出すために他のテントより太く頑丈な 1 本のポールで生地を支えます。
ワンポールテントの組み立ては内側からポールを持ち上げるだけなのでシンプルで簡単です。しかしペグダウンが必要な非自立式のため自立式より設営が難しいです。
外側へと引っ張るように 6〜8 カ所のペグダウンを行いますが、床面にしっかりテンションが掛かっていないと、ポールを持ち上げても倒れてしまいます。
またペグはその全部が適切な深さまで刺さっていないと、強風でペグが抜けてしまい、やはりポールが倒れてしまいます。そのため地面の状況や天候の予報に合わせてペグの長さを変えたり、強度を高めるためにペグを 2 本使用するなど経験による調整が必要です。
自立式のテントは多少ペグが緩くても実影響は少ないことが多いですが、非自立式はテントの倒壊を起こしてしまうのであまりミスが許されません。そこが大きな違いで難易度が高い理由です。
それでも慣れると設営時間が短いテントです。
基本的なワンポールテントは寝室しかありませんので、調理、飲食を行うリビングスペースのために多くは別途タープを設営します。
ただし一部テントには一定の大きさの前室があったり、タープの代わりになるようなとても大きなキャノピー(ひさし)を持つ商品もあります。
特に大きなキャノピーを持つタイプか、テントにタープとの結合用のアダプターがあるタイプは、トータルの設営がもっとも手早くできるテントの1つです。
ワンポールテントをティピーテントと呼ぶメーカーもあります。ティピーはアメリカの先住民が使用していた移動式住居で、何本もの木の棒を円すい型に放射状に並べて支柱とし、その周囲に革や布の生地を被せたものです。
中央天井が空いているため中で焚き火を行える特徴があり、天井中央を 1 本のポールで支えるワンポールテントとは外見は似ていますが構造はまったく異なります。
種類
ワンポールテントは各商品で出入口が次の 5 つのタイプに分かれます。
形状 | 解説 |
---|---|
左右巻きタイプ | 入り口をオープンにするには布を左右に巻き上げる形状。 |
跳ね上げタイプ | 左右についたファスナーを開けポール 2 本で跳ね上げたキャノピー(ひさし)を持つ形状。日差しを防ぐことには使えるがキャノピーとテント間に隙間があるため雨が降るとインナーテントに雨が入り込む。 |
サイドフラップ型 | サブポールで跳ね上げてもテント本体とキャノピー(ひさし)の間に生地を追加し雨が入らない工夫をしたモデル。 |
ヤドカリ型 | 出入口にタープ相当の広い生地を追加し、数本のサブポールで入り口を持ち上げラッパを傾けたアサガオのような形状。 |
入り口に追加フレームタイプ | 入り口に逆 V 字や逆 U 字のようなフレームを追加した商品 |
他に細かく各商品を比較すると
- インナーテントの有無
- メッシュやベンチレーターによる通気性対策
- スカートの有無
といった違いがあります。
ワンポールテントの多くはダブルウォール型でインナーテントがあります。しかしインナーテントがない商品や、シングルウォール型も販売されています。
インナーテントがない商品はソロキャンプならコット寝などのスタイルで利用し、大型では自分で好きなテントを設置するカンガルースタイルで利用します。
メッシュやベンチレーターの工夫が多いと通気性が良くなり暑いときの快適さが違います。
スカートがあると冷気の侵入を防げます。
メリット:収納サイズが最小、慣れると設営が早い
ワンポールテントには次のメリットがあります。
- シンプルな構造で慣れると 早く設営できる
- 使用するポールの本数が最少で総重量も少ない
- 収納サイズが小さく置き場所に困ることが少ない
- 全体的にコンパクトなので雨にぬれてまま撤収しても乾かしやすい
さっと設営出来るので外遊びや料理などへ多くの時間を使いたい人にオススメです。
デメリット:天井が窮屈、雨音が近い
一方、ワンポールテントには次のデメリットがあります。
- 平均的に天井が低い
- 端の方は小さい荷物しか置けない
- 就寝中に聞こえる雨の音が他のテントより近い
例えば幅 4.0m(半径 2.0m)で高さが 2.0m のワンポールテントの場合、高さが 180cm 以上あるスペースは中央のわずか幅 40cm のスペースです。さらに中央にはポールがあるため複数人が同時に着替えなどは窮屈です。
また端の方はかなり天井が低いです。そのためある程度高さのある収納ボックスはきっちり端に寄せることはできません。先程と同じ条件のテントなら高さが 40cm のボックスは端から数十 cm 内側からが置ける場所になり、奥側にデッドスペースが出来てしまいます。
加えて天井が低いことで、他のテントより雨天時の雨音が近く、大きく聞こえます。そういうのが気になる人はオススメできません。
ワンポールテントでも派生型のベル型を選んだり、床面積だけでは判断せず、高さも含めて内部空間が大き目サイズを買うことなどで改善はします。
なお入口が左右巻きや跳ね上げタイプのワンポールテントはシングルドームテントと同様に
- タープとテントが別の場合、雨天時は結合部に雨が吹き込んだり水たま りが出来る
- 前室が狭く荷物が入り切らないと就寝前に濡らしたくないものは車に格納などが必要
など雨天時や夜間の小雨対策など、悪天候に対しての柔軟性が低いです。
サイドフラップ型やヤドカリ型は悪天候でも安心です。
テントのよくある質問
何年ぐらい使えるの?
生地がポリエステルだと 5〜10 年。生地がコットンだと 10〜15 年が目安です。ただし使用回数、使用後の手入れの質、保管方法により大きく変わります。
どこで買えるの?
キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、メーカー公式サイト、Amazon などの EC サイトで購入できます。
ご自宅の近くに Wild1 などキャンプ用品専門店があるならそちらが、無い場合は公式メーカーが運営している Amazon などが確実に保証されますのでオススメです。
登山用テントじゃ駄目なの?
登山用テントの安い製品はキャンプ用に比べて狭い、換気性が悪いなど居住性が低い商品があるのでおすすめできません。高品質の製品は、近年では居住性が高いものも増えてきていますが、悪天候にも対応できる製品のため、キャンプ用テントに比べて価格は高めです。
ワンポールテントの選び方
たくさんのメーカーからいろいろな特徴を持って販売されているワンポールテントはどうやって選べばよいのでしょうか。
テントの形状の違いや素材の種類などテント選びの基本的なポイントを知りたい方は次の記事を参考にしてください。
ワンポールテントはファミリーキャンプとソロキャンプなど少数の場合 では選ぶポイントが大きく異なります。ファミリーキャンプの場合は
- 利用人数は実際の人数+ 1 名以上で十分な広さがあるか
- 家族の身長を考えて実用的な高さがあるか
- 出入口はどのような形状でタープとの連結オプションはあるか
- 生地が厚くリビング部分は十分な遮光性があるか
など特に空間の大きさに注目してください。
ソロキャンプの場合は
- 自分の体のサイズに適切なサイズか
- ソロキャンプならタープをなしでいけるほど前室が大きいか
- 収納サイズはどこまで小さくなるか
など携帯性が注目ポイントです。
おすすめのワンポールテント
初心者からベテラン向けまでいろいろなおすすめのワンポールテントをご紹介します。
ディーオーディーDODONE POLE TENT (M) / T5-47-TNワンポールテントM タン
tent-Mark DESIGNSテンマクデザインサーカスTC BIG
- 高さ 3.5m、直径 5.2m の広々サイズ
- 入口側半分を前室にできるので雨の日も安心。3 人家族ならタープも不要の最速設営
- ポリコットン(TC)素材で遮光性と通気性が良く、火の粉にも強い
- ダブルファスナー仕様で薪ストーブを使うなど本格派のニーズにも対応
「サーカス TC BIG インナーセットハーフ」の純正オプション品を追加がおすすめです。
サーカスシリーズは薪ストーブなどが使いやすい仕様になっており、特に冬キャンプでは良くみかける人気商品です。
またサーカスシリーズでも BIG は通常版より高さが 70cm、横幅が 1m 大きいサイズです。この差で体積だと 2 倍近く増えるのでワンポールテントのデメリットの閉塞感が大幅に減ります。
もう少し本格的なキャンプにチャレンジしたいと考えている方にオススメです。
このテントの設営手順や設営後の広さ、使い勝手などは次の動画がわかりやすかったので興味がある方は参考にしてください。
