近年のキャンプブームとともに人気が急上昇したメスティン。本来は炊飯するためのクッカーですが、パスタをゆでたり揚げ物をしたり、蒸し料理をしたりとさまざまな調理が楽しめます。
人気のメスティンですが、実は使い方に注意点もあります。
例えば、メスティンは空焚きすると溶けることをご存じですか?せっかく買ったメスティンが溶けて穴が空いてしまったらガッカリですよね。
今回はメスティンについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。また初心者向け、おしゃれな商品、最強の商品など、いろいろな観点でおすすめ 5 商品を選びました。メスティンの全てをご紹介します。
万能クッカーとしてさまざまな調理が楽しめるメスティンについて知りたい方は、ぜひご一読ください。


- メスティンとは?
- メスティンの選び方
- おすすめのメスティン
- メスティンAI分析ランキング
- 1位trangia/ トランギアケトル ラージメスティン 1350ml TR-209(1コ入)
- 2位trangia/ トランギアケトル メスティン レッドハンドル TR-310
- 3位trangia/ トランギアメスティン用 SS メッシュトレイ TR-SS210
- 4位trangia/ トランギアトランギア ラージメスティン用SSメッシュトレイ TR-SS209
- 5位trangia/ トランギアケトル メスティン 750mL TR-210(1コ入)
- 6位trangia/ トランギアラージメスティン用EVAケース
- 7位Skater/ スケーターアウトドア アルミ メスティン 飯ごう 1000ml グリーン(1個)
- 8位DUCKNOT/ ダックノットダックノット DUCKNOT スヌーピー ラージメスティンバックルケース カーキ 721112
- 9位SPLASH FLASHスプラッシュ フラッシュ SPLASH FLASH 八号帆布 飯盒箱 メスティンケースレギュラー ブラック 219408
- 10位DUCKNOT/ ダックノットダックノット DUCKNOT スヌーピー メスティンバックルケース カーキ 721111
- まとめ
メスティンとは?
メスティンとは、お米を炊くための箱型の飯ごうです。素材の多くはアルミ製で、熱伝導率が高く、バーナーなどで簡単においしいご飯が炊けます。
メスティンの名前の由来ですが、軍隊では食事のことを英語で「mess」と言い、「tin」はブリキ製の容器の意味があります。
元は軍での食事の携帯に使う容器であったものが、今はアウトドアを楽しむ人たちの便利なクッカーとして親しまれています。
メスティンといえば、スウェーデン発祥のアウトドアブランド「トランギア社」が真っ先に頭に浮かぶ方も多いのでは。
しかし、その他にもさまざまなメーカーからメスティンが発売されています。
アウトドアブランドはもちろんのこと、ホームセンターや 100 円ショップからも発売され、メスティンの人気と注目度の高さが伺えます。
特徴

メスティンはお米を炊くためのクッカーですが、炊飯のみならず「万能クッカー」としてアウトドアで便利に活躍します。多様な調理ができるので、アウトドアで作れる料理の幅が大きく広がります。
軽量でコンパクトなので、手軽に使えるのも魅力です。
大きめのメスティンは、小物を入れるスタッキング収納としても使えます。
値段も手に入りやすく、気軽に使えるクッカーです。
また、アウトドアだけでなく家でランチボックスのように使う人もいます。アルミ製のシンプルなデザインゆえに、家庭でアウトドアテイストの食事を楽しむ食器として使えます。
オプションパーツも多く発売されています。ハンドルにカバーをつけたり、専用ケースに入れたりと好みのオプションで自分流にカスタマイズするのもおすすめです。
メリット:軽量で汎用性が高い
メスティンは、「万能クッカー」と呼ばれるように多くの調理ができます。
メスティンのメリットをご紹介します。
- 軽量でコンパクト
- 多様性がある
- 熱伝導率が高いので美味しいご飯が炊ける
1 つずつみていきます。
軽量でコンパクト
メスティンの多くはアルミ製で薄くて軽いのが特徴です。
オートキャンプ を楽しむ人や、山キャンプをする人など、荷物を極力減らしたい人には特におすすめです。
また、ハンドルを折りたためばスクエア型になるのでカバンやリュックの中に収まりがよいです。
その上、メスティンの中に小物をいれて、収納の 1 つとして使うこともできます。
多様性がある
例を挙げると
- 炊飯
- 焼く
- 煮る
- 蒸す
- 揚げる
以上の調理法が可能で、1 つあれば料理の幅がグッと広がります。
また、お湯を沸かす時にも使えます。
美味しいごはんが炊ける
アルミ製のメスティンは、熱伝導率が高く、一気に加熱することでふっくらとした美味しいごはんが炊けます。
メスティンを使った炊飯の仕方はとても簡単。
カセットコンロやバーナーで炊く場合
- お米を洗ってしっかり吸水させる
- メスティンにお米と水を計って入れて蓋をする
- 中~強火にかける
- 吹きこぼれたら、弱火にする
- パチパチと乾いた音がしたら火を止める(約 10 ~ 13 分)
- タオルなどに包んで蒸らして保温する
固形燃料を使った炊飯はもっと簡単です。
- メスティンに水で洗ってしっかり吸水させたお米を入れて、固形燃料の火にかける(約 20 ~ 30 分)
- 火が消えたら、タオルなどに包んで蒸らして保温する
火加減を気にする必要がなく、時間も火が消えるまでほったらかしで大丈夫。
少し時間はかかりますが、自動炊飯できるのは魅力です。
ちょっと手を加えて、炊き込みごはんを作るのもおすすめです。
デメリッ ト:壊れやすく専門クッカーよりは使い勝手が落ちる
メスティンを使う際に注意したいデメリットをまとめました。
- アルミ製なので空焚きすると溶ける
- アルミ製の特徴としてこげつきやすい
- アルミ製のため傷つきやすい
- 専門のクッカーよりも使い勝手が落ちる
1 つずつみていきます。

空焚きすると溶ける
アルミ製のメスティンは融点が 660℃ 程度と比較的低く、溶けやすい性質があります。
融点についてピンとこない方もいるかもしれませんが、フライパンなどで使われる鉄の融点が 1500℃ 程度なので、アルミの融点が低いことが分かります。そのため、空焚きで高温になるとアルミが変形して歪み、蓋が閉まらなくなってしまいます。
アルミが溶けて穴が開く場合もあるので注意が必要です。
焚き火で直火にあてたり、バーナーで強火にあてたりしても高温になりやすいので注意が必要です。
燻製も同様に注意が必要です。バーナーを使って強火でスモークチップを燻す時に、空焚きに近い状態になるので気を付けてください。
メスティンで燻製をする場合には、固定燃料を使うか、弱めの火でじっくりと温度を上げるように気を付ける必要があります。一ヵ所に熱が集中しないよう、加熱場所を動かしながら燻すことも意識してください。
こげつきやすい
アルミ素材のデメリットとして、酸化して黒色に変色したり、サビやすくこげつきやすいです。
酸化やこげつきを防止するために、シーズニングが必要です。シーズニングをして被膜を作り、アルミの表面を守ります。また、アルミ特有の金属臭を抑える効果もあります。
また、アルマイト加工などの製品を購入すればシーズニング不要でこげつきを防げます。
米の研ぎ汁で、ハンドルを外したメスティンを 15〜20 分煮る。
傷つきやすい
アルミ製のため、表面が傷つきやすいので金属製のたわしで洗うのは NG です。
傷がつかない柔らかいスポンジでやさしく洗います。
専門のクッカーよりも使い勝手が落ちる
多くの調理法に対応できるメスティンですが、調理法によっては専門のクッカーより使い勝手が落ちます。
例えば、焼くだけなら鉄板などに比べてメスティンは蓄熱性が低いです。それに煮物をする場合なら、大量に作るには鍋の方が使い勝手が良いです。
作るものによっては、専門のクッカーの方が便利で楽に使えます。
種類
メスティンの種類は、素材とサイズで分かれます。
素材
メスティンの多くはアルミ製ですが、中にはチタンやステンレスもあります。
アルミ製メスティンは、熱伝導率が高く、熱がまんべんなくいきわたります。一気に加熱できるため、アルミ製のメスティンはふっくらおいしいごはんが炊けます。
軽量なので持 ち運びに優れ、扱いやすいです。
一方でアルミは融点が低いので熱で変形したり溶けてしまう場合も。火加減には注意が必要です。
チタン製メスティンは、アルミに比べて強度があるのでへこむ心配が少なくすみます。熱伝導率は 3 つの素材の中で一番低く、温まりにくいですが冷めにくい特性があります。
丈夫ですが、お値段は高い傾向です
ステンレス製メスティンも、アルミよりタフで変形の心配が少ないです。サビにくいのも特徴の 1 つ。
重いので、山キャンプなど荷物を軽くまとめたい方には不向きなメスティンです。
サイズ
メスティンは 3 つのサイズに分かれます。
容量と炊飯できるお米の量を表にしました。
スモールサイズ | レギュラーサイズ | ラージサイズ |
---|---|---|
約 500ml | 約 700 ~ 850ml | 約 1,000 ~ 1,350ml |
約 1 合 | 約 1.5 ~ 2 合 | 約 3 合以上 |
ソロキャンプならスモールかレギュラー、ファミリーキャンプならラージサイズがおすすめです。
メスティンの選び方
一見、どれも同じに見えるメスティンですが、どうやって選べばよいのでしょうか。
メスティンを選ぶ場合には、以下を確認してください。
- バリ取りの有無
- アルマイト加工の有無
- メモリがついているか
詳しくみていきます。
アルマイト加工の有無
メスティンには、酸化や焦げつきを防止する「アルマイト加工」 をされているものがあります。
シーズニングをしなくても 使えるので、手入れをラクにしたい方は加工されているものを選ぶと良いです。
「フッ素加工」されているものも同様、シーズニング不要でサビやこげつきを防げます。
バリ取りの有無
購入直後のメスティンは、アルミを切断した際のバリが残っている場合があります。
すでにバリ取りされているものを買えば、自分で処理する手間が省けます。
サンドペーパーや、やすりでザラザラした食感がなくなるまで磨く
水の計量メモリがついているか
メスティンの内側に計量メモリがついているものがあります。計量カップがいらないので、お手軽に炊飯したい方はメモリ付きのものが便利です。
また、メモリがついていればメスティン自体を計量カップとして使うことも可能です。
おすすめのメスティン
メスティンは、アルミでできた箱型の飯ごうです。炊飯だけでなく、揚げ物や炒め物、蒸し料理、など多様な調理ができます。
調理以外の使い方として、メスティンの中に小物をスタッキング収納できます。
また、お弁当箱として使えば家庭でアウトドアテイストの食事を楽しめます。
多くのメーカーから発売されていますが、シンプル な見た目ゆえに決め手を見つけにくいかもしれません。
そこで今回は、初めての方にも使いやすいものや、見た目や強度にこだわったもの、使うなら元祖という方におすすめしたいものを紹介します。それぞれの特徴をしっかり記載しましたので、ぜひ自分に合ったメスティン探しの参考にしてください。