キャンプでテントやタープをしっかり固定するためには、適切なペグ選びが重要です。しかし、種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
中でもステンレスペグは、その耐久性や強度から多くのキャンパーに注目されています。しかし、その特性や使い方、選び方について詳しく知っている人は少ないかもしれません。
今回はステンレスペグについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。また初心者向け、おしゃれな商品、最強の商品など、いろいろな観点でおすすめ6商品を選びました。最新の人気ランキングも交えてステンレスペグの全てをご紹介します。ステンレスペグについて知りたい方は、ぜひご一読ください。

ステンレスペグとは?
ペグはテントやタープの位置を固定したり、風で飛ばされないようにするために使います。いろいろな種類があるペグの中でも鉄でありながら、サビにくいステンレスを素材にしたのがステンレスペグです。
通常のスチールペグ、鍛造ペグはサビにくくする表面加工などはされていても、使用して表面が傷つくと、そこからサビがどうしても発生します。対してステンレスやチタンは傷ついても皮膜が形成されるためサビにくい性質を持ちます。
アルミペグもサビにくい特性を持ちますが傷つきやすいのに対して、ステンレスペグはアルミペグより硬く傷つきません。
また形状やサイズのバリエーションが豊富でテントの大きさなどに応じて選べます。硬い地面ではハンマーや石を使って地面に打ち込みますが、柔らかい地面であれば足で踏んだり、手で押し込むこともできます。
メリット
- サビにくい
- 強度が高い
- お手入れが簡単
- さまざまな地面で使える
ステンレスペグの最大のメリットはサビにくさです。この特性で雨や湿気の多い環境でも長期間性能を維持します。キャンプ中に雨が降ってもペグがサビる心配が少なく次回のキャンプでも安心して使えます。
しかし、ステンレスペグも特定の条件下ではサビる可能性があります。塩類には弱いので海辺などで潮風にさらされた場合はしっかりと洗う必要はあります。
同じサビにくいアルミペグとの大きな違いはスチール系と同じ高い強度があることです。ステンレスペグは硬い地面でもしっかりと打ち込め、強風や悪天候時でもテントやタープを固定し安全なキャンプを楽しめます。
キッチン周りで使われるようにお手入れが簡単なこともステンレスペグの特徴です。汚れた場合は水洗いするだけで簡単にきれいになり、次回のキャンプの準備もスムーズに行えます。
さまざまな地面で使える汎用性の高さもステンレスペグの大きなメリットです。硬い地面でも柔らかい地面でも適切な形状のステンレスペグを選ぶことで、どのような環境でも適用できます。
デメリット
- 鍛造ペグよりは強度が低い
- アルミペグより重量がある
- そこそこ高価
- バリエーションが少ない
ステンレスペグのデメリットとして 鍛造ペグより強度が低く、アルミペグよりは重量がある点が挙げられます。強度や軽さなどに、こだわりを持つキャンパーにとってこの点が選択肢を狭めます。
また、鍛造ペグやチタンペグほどではありませんが、そこそこ高価です。
長さや形状を組み合わせると商品の選択肢が少ないという点もステンレスペグのデメリットです。これにより特定の地形や特殊な用途に向いているステンレスペグを見つけるのが難しくなる場合があります。
さまざまなシチュエーションで汎用的に使えてお手入れも簡単ですが、悪く言えば器用貧乏というのがステンレスペグの特徴です。
なお、数は少ないですがステンレスを鍛造加工した鍛造ステンレスペグも存在します。その製品はさらに高価ですが鍛造ペグにステンレスの良さが加わった製品となります。

種類
ステンレスペグは素材、大きさ、形状、追加機能、加工により種類が分類されます。
素材の種類
種類 | 説明 |
---|---|
ステンレス(SUS304) | オーステナイト系。広く使われている一般的なステンレス |
ステンレス(SUS410、420) | マルテンサイト系。焼入れ加工で高い強度と耐摩耗性を持つ、耐食性が若干劣る |
ステンレス(SUS430) | フェライト系。SUS304に比べ価格が低いものの、強度・耐食性が若干劣る |
大きさの種類
種類 | 説明 |
---|---|
20cm以下 | ソロキャンプや軽量化を重視する際に向いている |
25〜35cm | 一般的なキャンプやファミリーキャンプに向いている |
40cm以上 | 大型テントやタープの固定に向いている |
形状の種類
種類 | 説明 |
---|---|
ピンペグ | シンプルな構造で価格が安い。汎用的に使えるが他の形状より使い勝手が若干落ちる |
ネイルペグ | 汎用的に使え、打ち込みやすく抜きやすい |
U字 | 砂浜や雪上でも地面への固定力が強い。スタッキングできる。 |
スクリューペグ | 砂地や雪上で使える、ハンマーなしで手でねじ込めるタイプも |
追加機能の種類
種類 | 説明 |
---|---|
ハンマー用フック・穴 | ペグを抜く際ハンマーを引っ掛けやすい |
反射材ロープ・リフレクター | 夜間でもわかりやすい |
収納ケース付属 | 持ち運びや保管が便利 |
スタッキング可能な形状 | 収納時スペースを取らない |
加工の種類
種類 | 説明 |
---|---|
鍛造 | 鍛造技術により高い強度を持たせる |
焼き入れ・焼き戻し | 硬度を高める加熱と急速冷凍を行う焼入れや、焼入れでもろくなった金属を粘り強くする焼き戻しで高い強度を持たせる |

選び方
用途・目的 | 種類 | 理由 |
---|---|---|
初心者 | ネイルペグの30cm前後がおすすめ | 汎用的に使え、打ち込みやすい |
ソロキャンプ | V字で短めの15~20cm | 取り扱いやすく持ち運びやすい |
ファミリーキャンプ | 25~35cmの長さで丈夫な素材 | 安定性と強度を確保するため |
大型テントやタープ | 40cm以上で太さがあるネイルペグ | 強度と固定力を重視 |
硬い地面 | 太さがあるネイルペグ | 貫通力と曲がり破損防止 |
視認性 | 反射材ロープやカラー付きがおすすめ | 紛失を防ぎ夜間の安全性を高めるため |
洗浄のしやすさ | ネイルペグ | 土が詰まらず洗いやすい |
スタッキング | V字やU字 | 重ねられる |
ステンレスペグは種類が他のペグほど多くありません。通常のネイルペグにするか、U字など他の形状にするかの検討をまず行い、その後はスタイルに合わせた長さや追加機能・付属品の検討が必要です。
ソロキャンプや軽量化を重視する場合は短めで軽量なペグが向いていますがファミリーキャンプや大型テントの設営にはより長くて重量のあるペグが安定感があります。
地面の硬さに応じて選ぶペグの種類も変わります。硬い地面では太さがあり頑丈なネイルペグやピンペグが向いており、柔らかい地面や砂地ではU字やV字などの形状が固定力を高めます。
夜間の視認性を重視する場合はリフレクター付きや蓄光パーツが有効です。また撤収時にペグを見つけやすくするためにカラーやロープ付きのペグを選ぶことも有効です。
持ち運びの便利さを重視する場合はスタッキング性が高いペグを選ぶと良いでしょう。
コストパフォーマンスを重視する場合は加工が少ないシンプルなピンペグが向いていますが打面が狭く打ち込みづらいので注意してください。
これらのポイントを押さえることでキャンプでの設営や撤収がスムーズになります。良く行くキャンプ場の地面の状態やテントの大きさなどさまざまな要素を考慮し自分にとって最適なステンレスペグを選びましょう。
おすすめのステンレスペグ
これまでステンレスペグの選び方を説明しましたが、たくさんのメーカーが複数の商品を展開しており、どれにすれば良いのか悩ましいですよね。
そこで初心者向けの商品、人気の定番商品など特におすすめのステンレスペグをご紹介します。
選定の基準としてノーブランド品は除外し、定番商品に加え、コスパ、デザイン、使いやすさなど何か1つ光るものがある商品を選びました。
バンドックBUNDOKBD-203BUNDOK ハードペグ ST 8PC
Bush Craftブッシュクラフト4571574751163ブッシュペグ
スームルームSoomloomSoomloomステンレスペグ 長さ30cm 8本入り
ユニフレームUNIFLAME681534ステンレスペグ(6本セット)
- 幅広のU字ペグ
- スタッキング可能
- サブ用なら幅広いキャンプシーンでの活躍
ユニフレームの「ステンレスペグ」は、幅が広めの2.4cmのU字ペグで、柔らかい土でも高い固定力を発揮します。
6本重ねても3cmというスタッキング性ででコンパクトに持ち運びができます。
長さが19.4cmと短めなので、ソロキャンプでの使用か、ファミリーキャンプなら要点は他に長いペグを打ち込む前提のサブ用なら多くのシーンで活躍します。
こんな人におすすめ:
・コンパクトさを重視する人
・ソロキャンプ用のペグを探している人
・補助用・予備用のペグを探している人
あまりおすすめできない人:
・河原など石だらけでもガンガン使えるペグを探している人
tent-Mark DESIGNSテンマクデザインステンレススリムペグ30
- スリムでスタイリッシュなデザイン
- 軽量で持ち運びやすい
- 20、30、40cmの3サイズ展開
テンマクデザインのステンレススリムペグは、スリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。頭部やフックが小さめで、同じ長さのステンレスペグの中では軽量で持ち運びやすいのが魅力です。
20cmから40cmまでサイズがあるのでソロキャンプから用途に合わせた長さを選べます。
断面が正円で打面が狭いため荒天時の使用や、初心者は注意が必要です。
こんな人におすすめ:
・デザイン性を重視するキャンパー
・軽量で持ち運びやすいステンレスペグを求める人
あまりおすすめできない人:
・荒天などハードな環境で使用したい人
・ハンマーの打ち込みに慣れていない初心者
CAMPING MOONキャンピングムーン鍛造ペグ ステンレスペグ 30cm 8本 K30-8P
- 高強度素材の420系を鍛造加工した最高の強度
- 打ち込み部が最大直径10mmの楕円で硬い地盤でも使用可能
- 20、26、30、35、40cmと幅広いサイズ展開
campingmoonの「ステンレス鋼420J 鍛造ペグ」は、SUS420を材料とし、鍛造技術により強度を限界まで高めた製品です。
先端が通常のペグより太めの最大直径10mmの楕円のため、抜けづらく硬い地盤でも安心して使用できます。
20〜40cmまでの幅広いサイズ展開でソロキャンプ用から大型テント・タープ用まで適切なサイズを見つけられます
こんな人におすすめ:
・最強のステンレスペグを探している人
・河原など硬い地面や荒天などハードな環境でのキャンプを楽しむ人
・大型テント用のステンレスペグを探している人
あまりおすすめできない人:
・軽量なペグを求める人
・価格重視な人
2024/03/28更新ステンレスペグ AI分析ランキング
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「良い評価」、「悪い評価」にAIを使用して分類・点数付けし、
月1回取得するAmazon、楽天市場の売れ筋ランキング、星評価の順位に基づく
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商品情報 | 口コミ評価 |
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