焚き火シート(スパッタシート)を知っていますか? 焚き火台だけでは火の粉を完全に防げないため、草地や枯れ葉の上で焚き火をするには必須のキャンプギアです。
今回は焚き火シートについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。また初心者向け、おしゃれ優先、最強の商品など、いろいろな観点でおすすめ 4 商品を選びました。最新の人気ランキングも交えて焚き火シートの全てをご紹介します。
燃えない不思議な布、焚き火シートについて知りたい方は、ぜひご一読ください。


- 焚き火シート(スパッタシート)とは?
- 焚き火シートの選び方
- おすすめの焚き火シート
- 焚き火シートAI分析ランキング
- 1位Tokyo CampTokyoCamp 焚き火台 専用プレート 焚火シート 耐熱 スチール製
- 2位Tokyo CampTokyo Camp 焚き火台 マルチ焚火シート
- 3位DOD/ ディーオーディータキビバビデブーM カーキ - FR3-754-KH
- 4位BUNDOK/ バンドックBUNDOK 焚火シート - BD-498
- 5位Field to Summit/ フィールドトゥーサミットエーワン ファイヤーシートG B-3991
- 6位エコー金属エコー金属 焚き火用シート
- 7位muraco/ ムラコANTI SPARK RUG RECTA F009
- 8位QUICKCAMP/ クイックキャンプクイックキャンプ QUICKCAMP 焚火台 焚き火シート スパッタシート 六角形 ブラック QC-FS90 BK
- 9位BioLite/ バイオライトBioLite|バイオライト ファイアマット 81×61cm 1824230
- 10位モンターナ/ Montagna焚き火グランドシート - HAC2877
- まとめ
焚き火シート(スパッタシート)とは?
焚き火シートとは地面を守るために焚き火台の下に敷くシートのことです。スパッタシートとも呼ばれます。もともとは溶接時の火花受けとして使用されていたスパッタシートを、焚き火に流用したのが焚き火シートのはじまりです。
ほとんどのキャンプ場では直火での焚き火を禁止しており、キャンプで焚き火をするなら焚き火台が必要です。しかし、焚き火台だけでは火の粉や熱で地面を痛めてしまうので焚き火シートで保護します。
特徴
焚き火シートは焚き火台からの輻射熱や飛び散った火の粉から、芝生への延焼や地面へのダメージを軽減します。そのため断熱性能と防炎・難燃性能を持ちます。また地面に残る細かい灰などが減るので次に使用する人への配慮ともなります。
焚き火台は床面から地面方向へ輻射熱(放射熱)を発するため、連続的に地面が熱せられます。焚き火シートがあるとこの輻射熱によるダメージを軽減できます。
また焚き火から飛び散る火の粉は瞬間的に 700〜800℃ になります。火の粉は小さいためすぐに温度は下がっていきますが、焚き火シートにはこの瞬間的な断熱性能も持ちます。
また生地自体の防炎・難燃性能も当然高く、火のついた薪が焚き火シートに崩れ落ちても、すぐに拾えば燃えません。

メリット:芝生や地面を守り後片付けが簡単に
焚き火シートのメリットは以下の3点です。
- 焚き火台の輻射熱や火の粉の熱から芝生や地面を守る
- 焚き火後の後片付けが簡単
- 収納性が良い
焚き火をすると必ず火の粉や灰がでます。焚き火シートを使用することで火の粉や灰などの熱から芝生への延焼や地面へのダメージを軽減し、環境への配慮ができます。
また焚き火台か ら落ちた灰をまとめて捨てることができます。灰を拾う手間を省くことができるため、焚き火後の後片付けが簡単です。
焚き火シートは丸めたり、折りたためるので収納性に優れています。大きさによっては焚き火台の収納袋に一緒に入れることができます。
デメリット:強風時は手間、定期的に買い替え
焚き火シートのデメリットは以下の2点です。
- 強風時は設置に手間がかかる
- 定期的に買い替えが必要
風が強い日は焚き火シートがめくれてしまい、焚き火台が倒れる危険性があります。その対策として四隅におもしを置いたりペグダウンしたりする必要があり、設置に手間がかかります。
またガラス繊維の焚き火シートは熱を受けると硬くなるため、使用回数が多くなると生地が傷んで破れやすくなります。使い続けると穴が空いてしまったり、焦げあとも増えるので定期的に買い替えが必要です。

焚き火台のよくある質問
薪と炭はどちらを使用すれば良いの?
薪は炎の立ち上がりが強いため、「炎の鑑賞」や「暖を取る」のに適しています。 一方炭は火力が安定しやすく、主にバーベキューなどの料理で使用します。遠赤外線効果もあるため、じっくり調理ができます。
火の粉が飛び散らないの?
焚き火をすると火の粉が飛び散ります。気になる場合は燃焼部が深く飛び散りにくい、深型を選びましょう。 また、難燃性素材のキャンプウェアが販売されているので、そちらもご検討ください。
値段は一般的なものでどれくらい?
ファミリーキャンプを想定した場合、浅型の一般的なもので約 5000 円〜15000 円です。この程度で十分なスペックですが、素材や大きさなどスペックを上げると 20000 円以上のものもあります。
種類
焚き火シートは生地の素材によって
- 耐炎繊維(炭素繊維織物)
- 耐炎繊維(カーボンフェルト)
- ガラス繊維(グラスファイバー)
- シリカ繊維
の 4 種類に分けることができます。それぞれの特徴は次の表のとおりです。
種類 | 耐熱性 | 手触り | 価格 |
---|---|---|---|
耐炎繊維(炭素繊維織物) | 瞬間 1,300℃* 連続 230℃ | ◎ | ✕ |
耐炎繊維(カーボンフェルト) | 瞬間 1,300℃* 連続 230℃ | ◯ | ◯ |
ガラス繊維 | 瞬間 800℃* 連続 550℃ | ✕ | ◎ |
シリカ繊維 | 瞬間 1,800℃* 連続 1,100℃ | ✕ | ◯ |
※原料や製法の違いで耐熱性は個々のメーカー、商品で異なります。上記の温度は吉野株式会社のインタビュー値です。
また生地の表面は
- 片面シリコン加工
- 両面シリコン加工
- シリコン加工なし
の 3 種類があります。シリコン加工により手触り、耐熱性能 、防汚性能が向上します。
耐炎繊維(炭素繊維織物)
耐炎繊維(炭素繊維織物)はアクリル繊維などを原料に、高温で炭化した繊維です。焚き火シートの場合、素材として耐炎繊維だけの表記も多く見かけます。
高い耐炎性を備えており、飛散した火の粉などの炎に強いのが特徴です。繊維が柔らかく丸めたり、折りたたむことでコンパクトに収納できます。ガラス繊維系と違ってチクチクするような感触がなく、素手で触っても滑らかです。ただし、ガラス繊維系に比べて連続耐熱温度が低く、高価です。
耐炎繊維(カーボンフェルト)
耐炎繊維(カーボンフェルト)は不織布です。炭素繊維織物と原料は一緒ですが、織物と違って糸を絡ませた状態のため、ふわっとした手触りです。
織物より軽いのですが厚みはあります。吉野株式会社の製品を例にすると織物は厚み 1.0mm、重さ 715g/m2 に対して、フェルトは厚み 2.0mm、重さ 400g/m2 と、重さは半分強ですが 2 倍の厚さです。
また製品の特性上、シリコン加工が出来ないため、汚れが残りやすいです。そのために買い替えの頻度は高くなります。素材が「耐炎繊維」だけの表記の場合、織物タイプかフェルトタイプか良く確認しましょう。
ガラス繊維(グラスファイバー)、シリカ繊維
ガラス繊維にはグラスウール(短繊維)とグラスファイバー(長繊維)があります。焚き火シートで使用されるのはグラスファイバーです。またグラスファイバーでも、原料を化学処理して SiO2 成分を 96 %以上としたガラスをシリカ繊 維と呼び、より耐熱性能が向上します。
焚き火シートの原料としてはガラス繊維やグラスファイバーと表記されている場合、無アルカリガラスを原料とする一般的なグラスファイバーを指します。
全体を指す | 長さの分類 | 原料 | 焚き火シートの素材表記 |
---|---|---|---|
ガラス繊維 | グラスウール | 通常のガラスなど | 焚き火シートでは使われない |
グラスファイバー | 無アルカリガラス | ガラス繊維、グラスファイバー | |
化学処理でSiO2が96%以上のガラス | シリカ繊維 |
ガラス繊維は不燃材料で耐熱性に優れており、比較的安価で購入できます。ただしガラス繊維でも原料や製法の違いで連続使用温度が 500℃ 程度から 1000℃ を超えるまで、商品によって大きく異なります。
またガラス繊維は生地が固く畳みづらく、無加工だと素手で触るとチクチクします。このチクチクは目に見えない細いガラス繊維が付着しているためです。折れたガラス繊維が手に刺さり、痛みが数日継続する場合があります。無加工のガラス繊維製品は素手で触らず必ず手袋を着用してください。
シリコン加工(片面、両面)
グラスファイバーは無加工だとチクチクした感触がありますが、シリコンをコーディングすることでその感触が軽減され、耐熱性も向上します。はっ水性が良く水が染み込まないので、簡単に汚れを拭き取ることができます。
シリコン加工は生地の片面のみコーディングしている商品と、生地の両面をコーディングしている商品が あります。両面加工のほうが使い勝手は良いですが価格も高くなります。
焚き火シートの選び方
焚き火シートは焚き火台の下に敷いて使用します。焚き火台も合わせて購入することを考えている方は、次の記事で焚き火台の選び方、確認すべきポイントを確認してください。
焚き火シートは、事前に使用する焚き火台の大きさを確認し、耐熱性、ペグ穴の有無をチェックして選びましょう。
焚き火台の大きさで選ぶ
焚き火をする際に発生する火の粉は、焚き火台の周囲に飛び散ります。そのため焚き火シートは焚き火台の大きさ「幅・奥行が約 2 倍」を目安に選びましょう。
一般的な 3〜5 人用のファミリーサイズの焚き火台であれば、四方のサイズが約 50cm 以下なので約 1m 四方のサイズであれば、ほとんどの焚き火台で使用できます。それより大きい焚き火台を使用する場合は、大きさに応じてサイズを選びましょう。
耐熱性で選ぶ
焚き火シートは焚き火台の下に敷き、長時間使用するため耐熱温度や使用温度を確認しましょう。耐熱温度とは一定の温度で連続して使用し続けても耐えられる温度のことです。
使用温度には瞬間使用温度と連続使用温度の2つがあります。瞬間使用温度は火元が瞬間的に触れた際に耐えられる限界の温度で、連続使用温度は焚き火シートの生地そのものの温度が上昇した際に耐え切れなくなる限界の温度です。
火の粉は瞬間的に 700〜800℃ まで温度が上昇することがあります。瞬間使用温度は 800℃ 以上 が 1 つの目安です。
連続使用温度は脚が高い焚き火台であればそこまで気にしなてく良いです。脚が低い焚き火台や大型の焚き火台は、地面がより熱くなるため連続使用温度が高いものを選びましょう。
シリコン加工の有無で選ぶ
シリコン加工がされていないガラス繊維系の焚き火シートは手袋着用が原則です。いちいち手袋の着脱は手間なので、シリコン加工がされている方が取り扱いが楽です。またシリコン加工には耐熱性向上や汚れが落ちやすいというメリットもあります。
ペグ穴(ハトメ)付きを選ぶ
風が強い場合は焚き火シートがめくれてしまいます。四隅に石などを重しで対策もできますが、見た目がスマートではないですし、小さい石では強風には耐えられません。ペグ穴(ハトメ)付きであればペグダウンすることで強風でもシートのめくれを防止できます。

おすすめの焚き火シート
焚き火シートは耐熱性の高い素材で作られており、使用することで地面へのダメージを軽減できます。素材にはカーボンフェルト(耐炎繊維)、ガラス繊維(グラスファイバー)、シリカ繊維の 3 種類があり、耐熱性能が異なります。ガラス繊維系の場合シリコン加工の有無で使い勝手が大きく異なります。
このように焚き火シートと言っても、各メーカーでさまざまな商品が展開されています。ここでは初心者向けから上級者が納得の商品まで、おすすめの商品をご紹介します。
バンドックBUNDOKBD-498BUNDOK 焚火シート
ディーオーディーDODTAKIBI BOBBIDI BOO(M) / FR3-754-KHタキビバビデブーM カーキ
- シリコン加工で手入れが簡単
- 2色のカラー展開
- 広範囲を守れる
DODのタキビバビデブーは多角形が特徴のガラス繊維の焚き火シートです。両面にシリコン加工を施しており、灰が付いた場合には簡単に汚れをふき取ることができるため、手入れが簡単です。またガラス繊維のチクチクした手触りを軽減し、素手で取り扱いができます。
カーキとタンの2色展開で、どちらもキャンプにあうアースカラーのため見栄えもおしゃれです。
大きさはSMの2サイズがあり、Mサイズは1×1mと大きく広範囲に地面を守れます。また、専用の収納袋がついており、収納や持ち運びに便利です。
「DOD タキビバビデブー」の大きさや素材感、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

吉野 スパッタシート プレミアムプラチナ
2024/03/28更新焚き火シートAI分析ランキング
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