ロッジテントの選び方 おすすめとランキング【2022年10月】

ロッジテント テント・タープ

テント選びに迷っていませんか?たくさん種類があるテントの中から、今回はロッジテントの種類やメリット、デメリットなどロッジテントのすべてをご紹介します。

また、選ぶ際のポイントやビギナー向け商品、上級者向け最強商品、人気ランキングも紹介します。かわいい見た目で機能的なロッジテントについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

ロッジテント(ロッジ型テント・鉄骨テント)とは

ロッジテントとはポールと生地から構成され、宿泊・休憩のため雨、風、虫を防ぎ野外で快適に過ごせる空間を作り出すキャンプギアです。

ロッジ(lodge)とは山小屋の意味で、鉄骨テントと呼ぶ人もいます。

ロッジテントは40〜50年前までは主流のテントでしたがドーム型の人気に押され数を減らしました。

しかし鉄骨テントと呼ばれるような武骨さで一定の層に好まれ続け、最近ではレトロ感の風合いをいかしたオシャレなテントも人気があります。

このページではロッジテントについて初心者でもわかりやすいように解説して行きます。

制作者
CAMPxGEAR編集長

CAMPxGEAR編集長

キャンプ歴15年、日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター。幼い頃より釣りなどアウトドアを趣味とし、毎年3〜5張りテントを購入するほど沼にハマった嫁のおかげでキャンプギアに詳しくなった人。ゴールデンウィークには10日間の遠征で4つキャンプ場を行脚して9連泊するなど家族全員がキャンプ好き。本職は上場企業執行役員CTO。
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特徴

ロッジテントは直方体の上に三角形の屋根を載せた形をしており、家型の外見が特徴です。

ロッジテントは閉じた空間を作り出すために防水性のある生地で全体を覆います。テントの四隅に太めのポールを柱の役割で置き、その上に軒桁、垂木の位置にもポールをつなげ生地を支えます。

ドーム型やトンネル型のテントはポールが生地の外側にあり生地を引っ張り上げ、ポール型は全ての生地の内側にあり下から支えます。

対してロッジテントはフライシートをポールの外側から被せ、インナーテントはポールの内側からポールにつり下げる形で他とは異なる構造をしています。

また入口部分にキャノピー(ひさし)を作るためポールを追加している商品が多いです。

ドーム型やトンネル型のように重量をうまく逃さず、愚直に支える構造のため他のテントより太めなポールが使われます。

特にスチールの太いポールが多いため鉄骨テントという呼ばれ方にも納得感があります。

ロッジテントは通常の家と似た構造なので、完成形や途中経過が想像しやすく、また自立式なので他より設営方法が覚えやすいです。

ただし構造的に風にあおられやすく、風が強い日は他のテントより1人で設営することが難しいです。

風が強い日は折りたたまれた4隅のポールを持ち上げる前に風上側の幕体をガイロープでペグダウンするなどの工夫で風にあおられるのを緩和できます。

ただし基本的には2名以上での設営をオススメします。

種類

ロッジテントはシングルドームテント程度のちょっとした荷物置き程度の小さな前室しか無いシングルルームテントと、テーブルやチェアを設置できるほど広い2ルームテントの2つがあります。

シングルルームの場合は調理、飲食を行うリビングスペースのために別途タープを張り、その下にテーブルやチェアを設置します。

2ルームやカンガルースタイルの場合はリビングスペースにテーブルやチェアを設置します。

またロッジテントの構造で足を短くしたA型テント(Aフレーム型テント)ありますが本サイトではそれらはA型テントに分類します。

ロッジテントの多くはダブルウォール型でインナーテントが付属されていますが、一体型のシングルウォール型やロッジシェルターと呼ばれるインナーテントが付属しない商品もあります。

ロッジシェルターの場合はカンガルースタイルで自分で好きなインナーテントを購入する形になります。

メリット:天井が高い

ロッジテントには次のメリットがあります。

  • 天井が高く開放感がある
  • レイアウトの自由度がもっとも高い
  • 内側から触れるポールが多く、フックやハンガーなどを掛ける場所が多い

構造的に全体の高さが最も高くなるテントです。ど他のテントでは移動時や端の荷物置きなどこかで高さが気になるシーンが出てきますが、このテントではそういったことはまったくありません。

ポールにいろいろ物を掛けられるのはちょっとしたことですが便利です。

デメリット:風にあおられる、設営の手間が多い、重い

一方、ロッジテントには次のデメリットがあります。

  • 設営中に風にあおられやすく、強風下では1人では設営が困難
  • 設営の工程が多く時間が掛かる
  • 総重量が重く、運搬が大変

垂直で高い側面を持つため、一番風にあおられやすいテントです。フライシートも設営中は被せるだけなので外れやすく、強風の中では設営がもっとも苦労します。

また設営が例えば

  1. 一度フレームを半分まで組み立てる
  2. フライシートを半分まで掛ける
  3. フレームを最後まで組み立てる
  4. フライシートを全部掛ける
  5. インナーテントをつるす

といった感じに少しずつ組み立てるため、いちいち移動が多いです。

そして天井が高いがゆえに、布面積も多くなり、それを支えるためにフレームも太く頑丈なものが必要で総重量がとても重いです。

初心者におすすめのロッジテント

初心者はズバリ「tent-Mark DESIGNS ペポライト オレンジ」がオススメです。

理由は

  • 品質に定評があるテンマクデザイン製
  • インナーテントはポリコットン(TC)なのに実売価格がほぼ3万円と格安
  • ロッジテントとしてはポールが細くポリコットンなのに総重量が8kgと実用的

かわいいと女性に人気のモデルです。

残念ながら本商品は2022年で製造終了です。手に入れるなら今のうちです。色違い(グリーン)のペポライトは引き続き製造されますので修理部品の心配などは大丈夫です。

参考:テンマクデザイン「2022年生産終了品のおしらせ」

このテントの設営後の広さ、使い勝手などは次の動画がわかりやすかったので興味がある方は参考にしてください。ただし、この動画は設営手順には残念ながら誤りがあり、床面を広げて先にペグダウンが正しい手順です。

テントのよくある質問

生地がポリエステルだと5〜10年。生地がコットンだと10〜15年が目安です。ただし使用回数、使用後の手入れの質、保管方法により大きく変わります。

キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、メーカー公式サイト、AmazonなどのECサイトで購入できます。

ご自宅の近くにWild1などキャンプ用品専門店があるならそちらが、無い場合は公式メーカーが運営しているAmazonなどが確実に保証されますのでオススメです。

登山用テントの安い製品はキャンプ用に比べて狭い、換気性が悪いなど居住性が低い商品があるのでおすすめできません。高品質の製品は、近年では居住性が高いものも増えてきていますが、悪天候にも対応できる製品のため、キャンプ用テントに比べて価格は高めです。

ロッジテントの選び方

たくさんのメーカーからいろいろな特徴を持って販売されているロッジテントはどうやって選べばよいのでしょうか。

テントの形状の違いや素材の種類などテント選びの基本的なポイントを知りたい方は次の記事を参考にしてください。

ロッジテントを選ぶ場合は特に

  • 1人で持ち運びや設営ができそうな重さか

を注目してください。

体格によりますが完全に1人でやるなら15kg以下が1つの目安です。それ以上大きいサイズは2人で設営しないと苦労すると思ってください。

特に強風予報のときは注意してください。子供が幼く目を離せない場合、1人で設営しやすいテントを選んだほうが無難です。

また冬キャンプも行いと考えているなら

  • 生地はポリコットン(TC)か
  • 煙突穴は開いているか、もしくは開けられるか

という冬キャンプで活躍できるかにも注目ください。

私が選ぶ最強のロッジテント

私が選んだ最強のロッジテントは「ogawa オーナーロッジ タイプ52R T/C」です。

  • どこか懐かしさも感じさせながらもオシャレな見た目
  • メッシュが4面と多く通気性が抜群
  • 天井はポリエステル採用で雨でも乾くのが早い
  • インナーテントはポリコットン(TC)で透湿性に優れる

いろいろ考えて工夫されているなと感じるテントです。このテントに小川張りは玄人感があります。

設営の手間はありますが抜群の通気性と透湿性で、夏でも冬でもオールシーズン活躍してくれます。

特に雨がふったときの快適性は他のテントより一枚上です。興味を持った人は、ぜひお試しください。

ロッジテント最新人気ランキング

ロッジテント商品の人気はどのようになっているのか。楽天のロッジ型テントランキングを元にTOP10を調査しました。

順位 メーカー名 製品名 フライシート生地素材 インナーシート生地素材 価格
1位 ogawa オーナーロッジ タイプ52R ポリエステル ポリエステル 99,000円
2位 NINEHILLS NINEHILLS ロッジテントSENAI48 サンド ポリエステル ポリエステル 49,800円
3位 tent-Mark DESIGNS ペポライト オレンジ ポリエステル ポリコットン(TC) 30,646円
4位 ogawa ロッジシェルターT/C ポリエステル ポリコットン(TC) 181,500円
5位 KODIAK CANVAS 8人用 Flex-Bow VX グランドシート付コットンテント シングルウォール型 コットン 119,800円
6位 ogawa オーナーロッジ タイプ52R T/C ポリエステル ポリコットン(TC) 110,000円
7位 Mountainhiker ロッジ型テント ポリエステル ポリエステル 56,800円

2022年9月26日~10月2日の期間を対象として楽天が2022年10月5日に公表したロッジ型テントランキング(売上や取り扱い店舗数などから楽天独自ランキング)を元に、

  • ロッジテントを対象として抽出
  • A型テントは除外
  • 紛れ込んでいるベルテント、ドームテントなどは除外
  • ノーブランド、ショップブランドを除外
  • 同一商品の販売店違い、色違い、サイズ違い、オプション違いを除外(最上位のみ掲載)

を行った。また商品情報が不足時はメーカー公式サイトやネットに公開されている取扱説明書の情報を元に追記した。

ロッジテントは商品が少ないこともあり残念ながらTOP10は集まらず、TOP7までとなりました。

ロッジテントには中国メーカーがあまり商品を販売していません。

あとはやはりogawaが強いという印象です。

1位:ogawa オーナーロッジ タイプ52R

2位:NINEHILLS ロッジテントSENAI48 サンド

3位:tent-Mark DESIGNS ペポライト オレンジ

4位:ogawa ロッジシェルターT/C

5位:KODIAK CANVAS 8人用 Flex-Bow VX グランドシート付コットンテント

6位:ogawa オーナーロッジ タイプ52R T/C

7位:Mountainhiker ロッジ型テント