テント選びに迷っていませんか？たくさん種類があるテントの中から、今回は2ルームトンネルテントの種類やメリット、デメリットなど2ルームトンネルテントのすべてをご紹介します。
また、選ぶ際のポイントやビギナー向け商品、上級者向け最強商品、人気ランキングも紹介します。オシャレな形で人気がある2ルームトンネルテントについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。
タニ ヤオミ
CAMPxGEAR編集長
制作記事一覧
2ルームトンネルテントとは
2ルームトンネルテントとはポールと生地から構成され、宿泊・休憩のため雨、風、虫を防ぎ野外で快適に過ごせる空間を作り出すキャンプギアです。
テントにはドーム型、ポール型、トンネル型などさまざまな形状がありますが、トンネル型は半円柱を横に倒した形状のテントです。その見た目から「かまぼこ型」、「いもむし型」とも呼ばれます。
また部屋数によりシングルテント、2ルームテント、3ルームテントと分類されます。ただし1部屋の場合にあえてシングルと付けることはあまりなくロゴスなど一部メーカーのみです。
トンネル型の中で、テント1張りで寝室とリビングの2部屋を形成するのが2ルームトンネルテントです。
他に寝室だけのシングルトンネルテントやリビング1部屋に寝室が2部屋の3ルームトンネルテントもあります。
また同じ2ルームテントでも形状の違いで2ルームドームテントもあります。
| テントの形状 | 部屋数1：なし | 部屋数2：2ルームテント | 部屋数が3：3ルームテント |
|---|---|---|---|
| ドーム型：ドームテント | シングルドームテント | 2ルームドームテント | 3ルーム式ドームテント |
| トンネル型：トンネルテント | シングルトンネルテント | 2ルームトンネルテント* | 3ルーム式トンネルテント |
トンネル型の2ルームテントと3ルームテントに外見の違いはさほどないです。
このページでは2ルームトンネルテントについて初心者でもわかりやすいように解説して行きます。
特徴
2ルームトンネルテントは逆U字形にしたポールを等間隔に並べることでトンネル型の構造を作るのが特徴です。ポールは少ないと3本、多いと6本程度のポールを利用します。
2ルームトンネルテントは閉じた空間を作り出すために防水性のある生地で全体を覆います。また高さを作り出すために金属製やカーボンファイバー製のポールで生地を支えます。
内部の空間は奥側半分にインナーテントを設置し寝室とし、手前側半分がリビンクとして使用します。
天井が高く、底面の形が四角形なのでドーム型やポール型に比べて空間を有効活用しやすく、また外観がオシャレだと女性からの人気が高いです。
トンネル型の組み立ては等間隔に用意されている筒状のスリーブにポールを通すだけなので、シンプルで簡単です。
しかしペグダウンが必要な非自立式のため自立式より設営が難しいです。
タープを立てる必要がないのでテント以外も含めた全体の手間で考えると、慣れると比較的設営が楽になるテントです。
種類
2ルームトンネルテントは各商品で出入口に大きな違いがあります。
半円柱の半円が正面の場合、手前がリビングで奥側が寝室となり、リビング側の出入口が最大3方面です。
このとき商品により
- 正面だけ1カ所
- 正面＋左右3カ所
- 正面＋左右手前側2カ所＋左右奥側2カ所
のと出入口の作られ方が3パターンあります。
またそれぞれの出入口は
| オープン | 出入口が全開 |
| クローズ | 雨が入らないように外側の生地で閉じられた状態 |
| メッシュ | 風は通し虫を通さないように外側とは別のメッシュ生地で閉じられた状態 |
| 跳ね上げ（キャノピー） | 外側の生地がタープのように外に張り出しひさしが出来ている状態 |
の
- 4つの状態にできるもの
- メッシュがないもの
- 横方向に巻き込みで跳ね上げ（キャノピー）はできないもの
の3パターンがあり、各商品の出入口は例えば
- 3つの出入口で正面だけ4つの状態にできるが左右は跳ね上げできない
- 3つの出入口で正面にメッシュがない、左右は4つの状態にできる
などのように異なります。
トンネルテントは奥行が長いため、狭い区画サイトを考えると左右も跳ね上げられるタイプがアレンジの幅が大きいです。
ただしトンネルテントは逆U字の並べたポールの間隔がドーム型などより短いので左右のキャノピーはそこまで大きくなかったり、左右の手前側、奥側と中央がポールで分離した2つのキャンピーになり使い勝手はあまり良くないです。
他に細かく各商品を比較すると
- メッシュやベンチレーターによる通気性対策
- スカートがの有無
といった違いがあります。
メッシュやベンチレーターの工夫が多いと通気性が良くなり暑いときの快適さが違います。
スカートがあると冷気の侵入を防げます。
メリット：手間が減り、雨が降っても安心
2ルームトンネルテントには次のメリットがあります。
- タープを立てる手間が減りトータルの設営は楽になる
- タープとテントが別の場合、雨天時に結合部に水たまりが出来るがそれがない
- かなり雨風が強いとき、タープでは防げない横から吹き込む雨を防げる
- 慣れると同じ2ルームのドーム型よりポールの数が少なく設営が早い
メインのテントとしても有力ですし、他のタイプのテントを選んだとしても、金銭や収納に余裕があれば雨天時用のサブテントとして検討する価値があります。
デメリット：強風は苦手、大型で取り扱いに苦労する
2ルームトンネルテントには次のデメリットがあります。
- 側面が垂直に近く幅が広いため、90度方向からは風圧をまともに受ける
- 奥行サイズがもっとも大きく、小さな区画サイトだと設営場所に困ることもある
- 1つの収納袋にシングルドームテント1個とタープ2個分相当の重さ
- 1人で設営は慣れないと難しい、2人以上でやるか事前にしっかり訓練を
- 雨にぬれたまま撤収時、マンションなどでは干す場所に困る。
- 収納サイズが大きい。マンションだと置き場所に困る
一般的な天候では問題になりませんが風速10mを超えるような強風の場合、風向きが悪いとトンネル型は他のテントよりたわみが大きいです。しっかりペグダウンしましょう。
またマンションの場合、雨撤収時にどう乾かすのかが問題です。近くに芝生など草地の公園があれば、そこで乾かすのも手です。
初心者におすすめの2ルームトンネルテント
初心者はズバリ「テントファクトリー トンネル2ルームテント」がオススメです。
理由は
- 高品質でリーズナブルだと評判のテントファクトリー製
- 楽天で46,291円(2022年10月1日時点)という十分に手頃な価格で、品質を考えるとコスパが良い
- この価格でグランドシート付き
- 出入口は全面がメッシュにも跳ね上げもできるので使い勝手が◎
初心者向けのテントとしては若干価格が高めですがトンネルテントでこれより安い商品は口コミを見ると何かしら不安を覚える商品が覆いです。
若干ペグの強度に不安があるので、余裕があるならペグだけ別途購入をオススメします。
このテントの設営手順や設営後の広さ、使い勝手などはメーカー公式の次の動画がわかりやすかったので興味がある方は参考にしてください。
テントのよくある質問
キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、メーカー公式サイト、AmazonなどのECサイトで購入できます。
ご自宅の近くにWild1などキャンプ用品専門店があるならそちらが、無い場合は公式メーカーが運営しているAmazonなどが確実に保証されますのでオススメです。
2ルームトンネルテントの選び方
たくさんのメーカーからいろいろな特徴を持って販売されている2ルームトンネルテントはどうやって選べばよいのでしょうか。
テントの形状の違いや素材の種類などテント選びの基本的なポイントを知りたい方は次の記事を参考にしてください。
特に2ルームトンネルテントの場合は多くはファミリーキャンプ利用になると思いますので
- 利用人数は実際の人数＋1名以上か
- メッシュがあるか、あるならどれぐらいの大きさか
- 生地が厚くリビング部分は十分な遮光性があるか
- 出入口はどこまで跳ね上げ（キャノピー）ができるか
など居住性の高さと出入口がどこまで跳ね上げられるかに注目してください。
私が選ぶ最強の2ルームトンネルテント
私が選ぶ最強の2ルームトンネルテントは「DoD KAMABOKO TENT 3(M)」です。
- 税込・送料込でメーカー公式が64,900円と非常にコスパが良い
- いまだ人気が衰えず公式では高倍率の抽選でしか手に入らないレア商品
- チーズタープをあわせてチーカマスタイルは注目度抜群
抽選回数も少なく簡単には手にいれられませんが、興味を持った人は、ぜひお試しください。
2ルームトンネルテント最新人気ランキング
2ルームトンネルテント商品の人気はどのようになっているのか。楽天のツールーム型テントランキングを元にTOP10を調査しました。
| 順位 | メーカー名 | 製品名 | 価格 |
|---|---|---|---|
| 1位 | スノーピーク | エントリー2ルーム エルフィールド | 90,200円 |
| 2位 | FIELDOOR | トンネルテント620 | 26,950円 |
| 3位 | UJack | 2ルームトンネルテント BELLOWSシリーズ | 64,500円 |
| 4位 | SOOMLOOM | 林間4P | 22,780円 |
| 5位 | DOD | KAMABOKO TENT SOLO TC | 50,300円 |
| 6位 | ogawa | アポロン | 170,500円 |
| 7位 | ノルディスク | レイサ6 | 124,999円 |
| 8位 | Naturehike | トンネルテント | 98,990円 |
| 9位 | Hilander | エアートンネル ＲＯＯＭＹ２ | 69,800円 |
| 10位 | ホールアース | アースハーフクーヘンSC | 59,900円 |
2022年9月19〜25日の期間を対象として楽天が2022年9月28日に公表したツールーム型テントランキング（売上や取り扱い店舗数などから楽天独自ランキング）を元に、
- 2ルームトンネルテントを対象として抽出
- ノーブランド、ショップブランドを除外
- 同一商品の販売店違い、色違い、サイズ違い、オプション違いを除外（最上位のみ掲載）
を行った。また商品情報が不足時はメーカー公式サイトやネットに公開されている取扱説明書の情報を元に追記した。
価格帯としては2万円台のローエンドモデルが2商品、そこから大きく開いて6〜9万円台程度のミドルレンジが5商品、10万以上のハイエンドモデルが2商品と大きな区切りで分かれている形になっています。（※DOD KAMABOKO TENT SORO TCはソロ用で大きさが異なるので除外）
元祖トンネルテントのノルディスク レイサ6も7位につけています。
1位：スノーピーク エントリー2ルーム エルフィールド
2位：FIELDOOR トンネルテント620
3位：UJack 2ルームトンネルテント BELLOWSシリーズ
4位：SOOMLOOM 林間4P
5位：DOD KAMABOKO TENT SOLO TC
6位：ogawa アポロン
7位：ノルディスク レイサ6
8位：Naturehike トンネルテント
9位：Hilander エアートンネル ＲＯＯＭＹ２
10位：ホールアース アースハーフクーヘンSC
まとめ
オシャレな形で人気がある2ルームトンネルテントの良さがわかってもらえましたか？ ぜひ、自分に合う商品を見つけてキャンプを楽しんで下さい。
タニ ヤオミ
２ルームトンネルテントのメリットはなんといっても広さです。日よけにも雨除けにも使えるリビングスペースは、まさに家にいるときと変わらない快適さを提供してくれます。
ゆっくり自然を楽しみにキャンプにでかけているので快適さはとても重要なポイントになるかと思います。
また、リビングスペースのサイドをメッシュにできるので風通しが良いのもポイントです。ドーム型に比べるとメッシュ部分が広いので大人数でも常に快適に過ごせます。
寝室部分（インナーテント）も風が通りやすい形をしているので、夏の時期もぐっすり眠ることができます。
広さがある分、サイト選びには気を付けないといけません。あとは設営が他のテントより手間がかかるところはあります。
しかしその分広い室内で足腰を思い切り伸ばしてのんびりお昼寝ができるのも、トンネル型ならではではないでしょうか。
