2ルームドームテントの選び方 おすすめとランキング【2022年9月】

ドームテント テント・タープ

テント選びに迷っていませんか?たくさん種類があるテントの中から、今回は2ルームドームテントの種類やメリット、デメリットなど2ルームドームテントのすべてをご紹介します。

また、選ぶ際のポイントやビギナー向け商品、上級者向け最強商品、人気ランキングも紹介します。もっとも実用的で人気がある2ルームドームテントについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

監修者
タニヤオミ
日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター。外資登山用品メーカー勤務を経て、登山・キャンプ用品店に3年間勤務。地元が舞台の「ゆるキャン△」に憧れ、人生初のキャンプを冬にソロで行う。夜景のように燠火(おきび)がキラキラと輝く姿にとても感動し、キャンプにハマる。焚き火が好き。好きなキャンプ飯はカマンベールチーズを丸ごとスモーク。キャンプはもちろん、登山、SUPなど、自然の中にいられるアクティビティを好む。
制作者
CAMPxGEAR編集長

CAMPxGEAR編集長

キャンプ歴15年、日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター。幼い頃より釣りなどアウトドアを趣味とし、毎年3〜5張りテントを購入するほど沼にハマった嫁のおかげでキャンプギアに詳しくなった人。ゴールデンウィークには10日間の遠征で4つキャンプ場を行脚して9連泊するなど家族全員がキャンプ好き。本職は上場企業執行役員CTO。
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2ルームドームテントとは

2ルームドームテントとはポールと生地から構成され、宿泊・休憩のため雨、風、虫を防ぎ野外で快適に過ごせる空間を作り出すキャンプギアです。

テントにはドーム型、ポール型、トンネル型などさまざまな形状がありますが、ドーム型は半球状のテントです。

また部屋数によりシングルテント、2ルームテント、3ルームテントと分類されます。ただし1部屋の場合にシングルと付けないほうが多く、つけるのはロゴスなど一部メーカーのみです。

ドーム型の中で、テント1張りで寝室とリビングの2部屋を形成するのが2ルームドームテントです。形状としては半球を2個つなげた形が多いです。

他には寝室だけのシングルドームテントやリビング1部屋に寝室が2部屋の3ルームドームテントなどもあります。

また同じ2ルームテントでも形状の違いで2ルームトンネルテントもあります。

テントの形状 部屋数1:シングルテント 部屋数2:2ルームテント 部屋数が3:3ルームテント
ドーム型:ドームテント シングルドームテント 2ルームドームテント* 3ルームドームテント
トンネル型:トンネルテント シングルトンネルテント 2ルームトンネルテント 3ルームトンネルテント

このページでは2ルームドームテントについて初心者でもわかりやすいように解説して行きます。

テントにはドーム型、ポール型、トンネル型などさまざまな形状がありますが、ドーム型は半球状の形のテントで、2ルーム式の場合、半球を2個つなげた形が多いです。

また同じ2ルーム式でも形状の違いで2ルーム式トンネルテントもあります。

このページでは2ルームドームテントについて初心者でもわかりやすいように解説して行きます。

特徴

2ルームドームテントは逆U字形にしたポールを交差させることでドーム型の天井を作るのが特徴です。ポールは少ないと4本、多いと10本程度のポールを交差させます。

2ルームドームテントの場合、

  • 2つの半球を融合させ2部屋を構成するもの
  • ドーム型とトンネル型など他の形状を融合し、ドーム型の割合が大きいもの

があります。

2ルームドームテントは広い空間を作り出すために強度が高く、防水性のある生地で全体を覆ってあります。シングルドームテントより生地が厚めです。

また高さを作り出すために金属製のポールで生地を支えます。ポールもシングルドームテントより太く頑丈になります。

2ルームドームテントはペグを打たなくても立ち上がる自立式に分類されます。

自立式は非自立式より設営が簡単なのですが、2ルームドームテントはシングルドームテントよりポールの構造が複雑で本数も増えた商品が多く、特に大型な商品ほど設営の難易度が高いです。

それでも非自立式のポール型やトンネル型よりは難易度が低いです。

またタープを立てる必要がないのでテント以外も含めた全体の手間で考えると、慣れるともっともが設営が楽になるテントの1つです。

種類

2ルームドームテントは明確な差異は少ないです。細かく各商品を比較すると

  • フレーム(ポール)構造の工夫による剛性や組み立てのしやすさ
  • 生地にポールを通すスリーブと引っ掛けるフックの割合
  • メッシュやベンチレーターによる通気性対策
  • スカートがの有無

といった違いがあります。

フレーム構造は剛性と組み立てのしやすさのトレードオフの関係で、剛性が高いものは組み立てのしにくく、組み立てのしやすいものは剛性が低い傾向があります。

ポールはスリーブとフックの両方を使っているテントが多いですが、割合はまちまちです。

長いスリーブが多いとポールを通すときに引っかかったり、途中でポールが抜けたりして設営に時間がかかります。その代わりに撤収は早いです。

スリーブが少なくフックが多いと設営が簡単ですが、特に高い所のフックは足台が必要になり、かなり力を込めて引っ掛けます。女性1人だと難しい場合があるので注意してください。

メッシュやベンチレーターの工夫が多いと通気性が良くなり暑いときの快適さが違います。

スカートがあると冷気の侵入を防げます。

メリット:手間が減り、悪天候に強い

2ルームドームテントには次のメリットがあります。

  • タープを立てる手間が減りトータルの設営は楽になる
  • タープとテントが別の場合、雨天時に結合部に水たまりが出来るがそれがない
  • かなり雨風が強いとき、タープでは防げない横から吹き込む雨を防げる

メインのテントとしても有力ですし、他のタイプのテントを選んだとしても、金銭や収納に余裕があれば悪天候用のサブテントとして検討する価値があります。

デメリット:大型で取り扱いに苦労する

2ルームドームテントには次のデメリットがあります。

  • 1つの収納袋にシングルドームテント1個とタープ2個分相当の重さ
  • 1人で設営は慣れないと難しい、2人以上でやるか事前にしっかり訓練を
  • 雨にぬれたまま撤収時、マンションなどでは干す場所に困る。
  • 収納サイズが大きい。マンションだと置き場所に困る

マンションの場合、雨撤収時にどう乾かすのかが問題です。近くに芝生など草地の公園があれば、そこで乾かすのも手です。

初心者におすすめの2ルームドームテント

初心者はズバリ「キャプテンスタッグ モンテ スクリーンツールームドーム」がオススメです。

理由は

  • 本体だけなら楽天で3万4千円台、グランドシート付きでも37,800円というリーズナブルな価格
  • リビングは全面メッシュで通気性が抜群、1mmメッシュで虫の侵入を防ぐ
  • 最大6名とファミリーキャンプには十分な広さ
  • リビングの左右にひさしを設けられるのでレイアウトにアレンジの余地がある
  • テントの立て方が収納袋に縫い付けなのでなくさない

トータルのバランスがとても良い商品です。

若干ペグの強度に不安があるので、余裕があるならペグだけ別途購入をオススメします。

このテントの組み立て方や設営後の広さ、使い勝手などは次の動画がわかりやすかったので興味がある方は参考にしてください。

テントのよくある質問

生地がポリエステルだと5〜10年。生地がコットンだと10〜15年が目安です。ただし使用回数、使用後の手入れの質、保管方法により大きく変わります。

キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、メーカー公式サイト、AmazonなどのECサイトで購入できます。

ご自宅の近くにWild1などキャンプ用品専門店があるならそちらが、無い場合は公式メーカーが運営しているAmazonなどが確実に保証されますのでオススメです。

登山用テントの安い製品はキャンプ用に比べて狭い、換気性が悪いなど居住性が低い商品があるのでおすすめできません。高品質の製品は、近年では居住性が高いものも増えてきていますが、悪天候にも対応できる製品のため、キャンプ用テントに比べて価格は高めです。

2ルームドームテントの選び方

たくさんのメーカーからいろいろな特徴を持って販売されている2ルームドームテントはどうやって選べばよいのでしょうか。

テントの形状の違いや素材の種類などテント選びの基本的なポイントを知りたい方は次の記事を参考にしてください。

特に2ルームドームテントの場合は多くはファミリーキャンプ利用になると思いますので

  • 利用人数は実際の人数+1名以上か
  • メッシュがあるか、あるならどれぐらいの大きさか
  • ベンチレーターがあるか
  • 十分にタープの代わりになるキャノピーがあるか
  • 生地が厚くリビング部分は十分な遮光性があるか

など居住性の高さに注目してください。

私が選ぶ最強の2ルームドームテント

私が選ぶ最強の2ルームドームテントは「スノーピーク ランドロック」です。

  • 全シーズン全天候で安心の高い剛性
  • 2ルーム式の標準より一回りくらい大きい広々サイズ
  • 前後パネルのキャノピーをあげ、大型のシェルターとしても利用が可能

私も実際に所有しておりましたが、真夏の砂浜、かなりの強風、雪中キャンプなどどんな場面でも安心できる高スペックです。

テントの中でも高額の商品ですが、きっと買って後悔はしません。家族構成が変わり、使わなくなってもメルカリで良い値段で売れます。

興味を持った人は、ぜひお試しください。

2ルームドームテント最新人気ランキング

2ルームドームテント商品の人気はどのようになっているのか。楽天のツールーム型テントランキングを元にTOP10を調査しました。

順位 メーカー名 製品名 形状 生地素材 ポール素材 外側耐水圧 床側耐水圧 横幅 奥行 高さ 利用人数 重量 価格
1位 コールマン タフスクリーン2ルームハウス/MDX 2ルーム型ドームテント ポリエステル アルミ合金 2,000mm 2,000mm 340cm 560cm 215cm 4〜5人用 17kg 52,899円
2位 South Light ツールームテント|sl-zp560d 2ルーム型ドームテント ポリエステル FRP 2,000mm 2,000mm 300cm 556cm 210cm 5〜8人用 16kg 18,180円
3位 ホールアース EARTH DURA W ROOM 2.0 2ルーム型ドームテント ポリエステル アルミ合金 3,000mm 5,000mm 330cm 645cm 200cm 3〜4人用 17.5kg 39,900円
4位 ENDLESS BASE 2ルームテント 2ルーム型ドームテント ポリエステル FRP 2,300mm 2,300mm 340cm 565cm 210cm 4〜6人用 21kg 36,999円
5位 コールマン ラウンドスクリーン2ルームハウス 2ルーム型ドームテント ポリエステル FRP、スチール 2,000mm 2,000mm 340cm 565cm 210cm 4〜5人用 20kg 58,400円
6位 Hilander アルミフレーム2ルームテント スタートパッケージ 2ルーム型ドームテント ポリエステル アルミ合金、スチール 2,000mm 2,000mm 270cm 500cm 208cm 4人用 11.6kg 39,980円
7位 LOGOS ROSY ドゥーブルXL-BJ 2ルーム型ドームテント ポリエステル FRP 1,000mm 1,000mm 290cm 440cm 190cm 4〜6人用 10.5kg 24,500円
8位 ogawa ティエラ5-EXII 2ルーム型ドームテント ポリエステル、ポリコットン アルミ合金 1,800mm ? 310cm 555cm 205cm 5人用 21.1kg 176,000円
9位 ogawa ファシル 2ルーム型ドームテント ポリエステル アルミ合金 1,800mm 1,800mm 265cm 495cm 180cm 3〜4人用 13.6kg 110,000円
10位 キャプテンスタッグ モンテ スクリーンツールームドームテント 2ルーム型ドームテント ポリエステル FRP 1,000mm 1,000mm 280cm 620cm 190cm 5〜6人用 16.0kg 34,569円

2022年9月19〜25日の期間を対象として楽天が2022年9月28日に公表したツールーム型テントランキング(売上や取り扱い店舗数などから楽天独自ランキング)を元に、

  • 2ルームドームテントを対象として抽出
  • ノーブランド、ショップブランドを除外
  • 同一商品の販売店違い、色違い、オプション違いを除外(最上位のみ掲載)

を行った。また商品情報が不足時はメーカー公式サイトやネットに公開されている取扱説明書の情報を元に追記した。

価格帯としては2万円前後のローエンドモデルが2商品、4〜6万円程度のミドルレンジが6商品、10万以上のハイエンドモデルが2商品と大きな区切りで分かれている形になっています。

2位の「South Light ツールームテント|sl-zp560d」は寝室はドーム型、リビングはトンネル型を採用した独自の複合形状ですが、全体割合としてドーム型の占める割合が多いのでこちらに掲載しています。

1位:コールマン タフスクリーン2ルームハウス/MDX

2位:South Light ツールームテント|sl-zp560d

3位:ホールアース EARTH DURA W ROOM 2.0

4位:ENDLESS BASE 2ルームテント

5位:コールマン ラウンドスクリーン2ルームハウス

6位:Hilander アルミフレーム2ルームテント スタートパッケージ

7位:LOGOS ROSY ドゥーブルXL-BJ

8位:ogawa ティエラ5-EXII

9位:ogawa ファシル

10位:キャプテンスタッグ モンテ スクリーンツールームドームテント

まとめ

もっとも実用的で人気がある2ルームドームテントの良さがわかってもらえましたか? ぜひ、自分に合う商品を見つけてキャンプを楽しんで下さい。

監修者コメント
タニヤオミ

タニ ヤオミ

2ルームドーム型のメリットは設営の簡単さと悪天候に強いことです。

キャンプ場についてまず始めに行うのが、テントの設営ではないでしょうか。これだけで結構な時間と体力を使うので、できれば短時間で終わらせてゆっくり焚き火や料理を楽しみたい人も多いはず。そんな方には間違いなくお勧めの形がドーム型です。

最近のキャンプブームにより、海外のアウトドアメーカーのテントも流通してきているため、ドーム型でもテント内で立ち上がれるほどの高さのものもあります。トンネル型に引けを取らない居住性を確保できています。

さらに2ルームドーム型は風の影響を受けにくく、ガイライン(テントを固定するためのひも)をしっかりつけてもらえれば風にも強く、寝室とリビングが一緒になっているので雨天時も濡れることなく、急な天候の変化にも対応できるのがメリットです。

2〜3人ほどで、キャンプを始めたての人には間違いなくおすすめです。