タープの使い方 – 張り方、たたみ方、お手入れ方法を解説

タープ テント・タープ

タープの使い方

タープは難易度が高いキャンプギアです。風が強い夜はタープが倒壊しているケースをそこそこ見かけます。

説明書以上に地面の状態、風向きを加味した設置や、不安がある所は強度を高めるなどテクニックが求められます。

タープの使い方を正しく理解し安全に利用しましょう。

タープの使い方として必ず覚えること

重要
  1. 風が強いときは無理せず張らない
  2. 西日を意識して張る
  3. 正面から見てポールを真ん中にガイラインは左右に 45℃の角度
  4. ペグはしっかり地面に打ち込む
  5. 撤収時は最後にもう一度忘れ物がないか確認する

タープは大きな生地が風であおられ、キャンプギアの中でも難易度が高い商品です。

どこか1カ所の強度が不足するとそこが崩れ、連鎖的に他の負荷が高まり崩れ落ちます。

ガイラインの角度などに注意することでできるだけ負荷を分散し、ペグをしっかり打ち込むことが大事です。

また強風のときにタープは張ること自体が難しいですし、張れても倒壊のリスクが高いです。慣れないうちは張らないという選択肢も考えましょう。

それでも雨予報などで張りたい場合は、

  • 風向きを考え風が抜けるようにする。
  • ポールを短く全体を低めとし、特に風上側のポールのの高さを低くし、風をいなす。
  • ペグは長いものを選択し、地面の状態によっては1本のガイラインに2本のペグダウンも考える。

といった対策を行ってください。

パーツ・構造の名称

タープで用いるパーツ・構造の名称を説明します。

名称 解説
ポール 金属などの細長い棒で、生地を下から支える。素材はアルミ合金やスチールの素材が多く、木製もある。タープで使われるポールは小型タープだと40cm前後、大型だと60cm前後の長さで分割される。分割されたポールはバラバラにならないように内部にショックコード(ゴムひも)が通されている。
ガイライン(ガイロープ・張り綱) タープを設営するためにタープとペグを結びつけるロープ
自在金具 ガイラインの長さ・テンションを調整する器具
ペグ 金属やプラスチックなどで作られたクイ。地面に打ち込みテントが動かないようにする。通常は先のとがったクイだが、砂浜などでの使用を想定した断面がU字型のペグもある。
ペグハンマー ペグを打ち込むときに利用するハンマー。地面の下には岩や根っこが広く存在する場合があり、移動する余地がなく、それらを貫くときには必須となる。

タープで使われる用語集

ペグを地面に打ち込むこと。
テント出入り口の上にリビングスペースを作る張り方。キャンプ用品メーカーのogawa(キャンパルジャパン)が発案した製品を元とするが、様々にアレンジされた張り方がある。

張り方(組み立て方・設営の仕方)

タープの組み立てることを「タープを張る」と言います。組み立てが必要なタープには説明書が入っています。キャンプに行く前に説明書をしっかり確認しましょう。

しかし、説明書を見ても組み立て方がよくわからない場合があります。その場合はまずは公式サイトを確認しましょう。よりわかりやすい動画などで説明があるメーカーも多いです。

またタープの説明書は一人で設営するコツなどは記載がありません。注意しましょう。

アレンジした張り方

タープの張り方にはいくつかアレンジがあります。アレンジ幅が広いレクタタープをベースに説明します。

ポールの本数と高さ 広さ 対雨 耐風  
中央左右に高めの2本、4隅からガイロープで角度を付ける 対雨が◎
各辺中央に高めで4本、4隅からガイロープで角度を付ける バランスが◎
4隅に高めで4本 平面屋根型で広さが◎
手前側高めで2隅、中央を高めで2本、奥側2隅からガイロープで角度を付ける 耐風が◎、風が強いときは中央を下げて風をいなす
4隅が普通で4本、左右中央が高めで2本 広さと対天候性のバランスが◎

 

張り方によって広さや雨や風への強さが変わります。またDDタープのようにアタッチメントが豊富だとダイヤモンド張り、ステルス張りなどさまざまなアレンジが楽しめます。

またタープは張る位置を工夫したアレンジもあります。テントと接続するようにする小川張りやカーサイドタープなどです。

タープのたたみ方(片付け方・撤収の仕方)

説明書には片付け方も記載されています。こちらもキャンプに行く前に説明書をしっかり確認しましょう。

説明書ではわからない場合は公式サイトやYouTubeを確認しましょう。

また組み立て方はタープに色付けなどがされており覚えやすいことが多いのですが、片付け方は忘れやすいです。説明書はなくさないようにしっかり保管しましょう。

キャンプ場で簡単に確認できるように説明書を携帯の写真を撮っておくことがオススメです。

さらにオススメなのが初めて組み立てる時に、開封しながら入っていた状態を写真に取って保存しておくことです。その写真を逆戻しで確認していけば片付け方も自然とわかるようになります。

よくあるトラブル・ハマるポイント

タープには知らない初心者がハマるポイントがいろいろ有ります。例えば

  • 熱に弱い素材なのに近くで焚き火などを行いの火の粉でタープに穴を開ける
  • 引きずってとがった石の先端でタープに切り傷を付ける

など。

お手入れ・収納の仕方

タープは耐久性が高いものが多いです。ある程度雑に扱っても大丈夫です。

しかし長持ちさせるためにはメンテナンスがかかせません。

  • 【必須】日光に当たらない場所に保管する
  • 【必須】雨にぬれているときはしっかり乾かす
  • 【推奨】浜辺など潮風に強くさらされた場合はアルミ製品やステンレス製品のポールを水洗いする

は守るようにしてください。

日光にあたると紫外線によりさまざまな素材が急速に劣化します。

水分はカビやサビの原因となることや、多くのタープで採用されているポリウレタンコーティングは加水分解という作用によりコーディングが剥げ、ベタつきや匂いを発生させます。

また自宅や近辺ではタープを乾かすことが難しい場合、タープのクリーニングサービスがありますので、そちらの利用も検討してください。

壊れたときの修理・補修の方法

多くのタープは

  • メーカー
  • 販売店
  • 修理専門店
  • 自前

で修理・補修できます。