シェラカップおすすめ4選と最新ランキング【2022年12月】

シェラカップ 食器

食器選びに迷っていませんか?そんな人のヒントになるように今回はシェラカップについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

また初心者向け、おしゃれ優先、最強の商品などいろいろな観点でおすすめ商品を選びました。最新の人気ランキングも交えてシェラカップのすべてをご紹介します。

万能ギアと呼ばれているシェラカップについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

制作者
泉夏絵子

泉 夏絵子   

小さいころから憧れていたアウトドアの世界に踏み出し、その魅力にはまりました。アウトドア商品を眺めては、買いたいものリストが溜まっていく日々です。今一番欲しいものは、ワンタッチテント。冬キャンプに行くために少しずつ準備中です。
監修者
タニヤオミ
日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター。外資登山用品メーカー勤務を経て、登山・キャンプ用品店に3年間勤務。地元が舞台の「ゆるキャン△」に憧れ、人生初のキャンプを冬にソロで行う。夜景のように燠火(おきび)がキラキラと輝く姿にとても感動し、キャンプにハマる。焚き火が好き。好きなキャンプ飯はカマンベールチーズを丸ごとスモーク。キャンプはもちろん、登山、SUPなど、自然の中にいられるアクティビティを好む。
目次

シェラカップとは?

シェラカップとは金属製の広口カップで、もともとはシエラクラブという団体が作ったカップです。

シエラクラブは1892年にジョン・ミューアによって設立された、アメリカの環境保護団体です。サンフランシスコで設立後、全世界に対して環境を保護していくために活動しています。

創設者のジョン・ミューアは自然保護の父といわれ、多くの国立公園制定に関わり、国立公園の父としても有名です。ヨセミテ公園の340kmもある遊歩道のジョン・ミューア・トレイルは彼の名前から名づけられました。

歴史が長いシエラクラブですが、昔、会員証として使われていたのがシエラクラブカップ(sierra club cup)でした。シエラクラブカップはアウトドアでも使いやすく耐久性の高いカップを、会員が活動する際に持ち運べるように作ったものです。当時、カップの底には会員番号が刻印されていました。

その後、使いやすく耐久性が高いカップが話題となり、活動資金の一部にするために一般に向けて販売を開始したところ、現在のシェラカップに至るまでに人気が出て普及しました。これがシェラカップの成り立ちです。

特徴

シェラカップは現在では100均からアウトドアメーカーなど幅広く販売しています。その多くは金属で、ステンレス製やチタン製、アルミ製、変わったものだと真鍮製の金色の商品まであります。そのどれもが似た形状をしているため、違うメーカーの商品でも似たサイズであればスタッキングが可能です。

シンプルで使いやすい形状だけでなく、直火が可能なものが多いことや目盛りが記載されていること、持ち手がついていることから汎用性が高いのもシェラカップの特徴です。最近ではふるさと納税の返礼品やご当地商品としても人気です。

出典:CAPTAIN STAG

メリット:汎用性が高く長く使える

アウトドアで使用するのに特化したシェラカップですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 汎用性が高くひとつでもあるだけでキャンプで使いやすい
  • スタッキングしやすく、コンパクトに持ち運べる
  • 丈夫で壊れにくいため、長く使える

シェラカップの最大のメリットは多数の使い方があることです。シェラカップは、直火が可能なものが多いため調理器具として使えます。また、目盛りが書いてあるので計量ができ、蓋をつけることで炊飯ができます。

調理したあと、そのまま食器として使用することも可能です。飲み物を入れればコップとなり、冷めても直火で温められます。

またシェラカップは、基本的にステンレス製やチタン製のものが多く、丈夫で壊れにくいです。スタッキングしやすい形をしているので別のメーカーの商品でもスタッキングできることがあります。中には持ち手が折りたためるものもあり、よりコンパクトに持ち運びができます。

デメリット:専用の器具より使い勝手が落ちる

とても便利で使いやすいシェラカップですが、デメリットもあります。

  • 他のギアと使用用途が被り使わないことがある
  • 焦げやすい、冷めやすいなどと商品によってはコツがいる

クッカーやマグカップなどをすでに持っている場合、用途が被ることがあります。どちらを使うか考えるとシェラカップは専用の食器や器具より使い勝手が落ちるために使わないことがあります。

例えば熱い飲み物を入れる場合、持ち手まで熱くなるシェラカップより、持ち手が熱くなりづらく、より安定して持ちやすいマグカップの方が使いやすいです。

また、素材や大きさによっては料理が焦げやすかったり、冷めやすかったりします。キャンプでは火力の調節がしづらいこともあるのでコツをつかむまで時間がかかります。

出典:CAPTAIN STAG

シェラカップの選び方

基本的にデザインは似ているシェラカップですが、さまざまなサイズがあり、素材により使用感が違ったり選ぶいくつかのポイントがあります。

共通していえることは、使用用途を明確にすると選びやすいです。調理に使いたかったのに直火ができなかった、大人数に向けて料理を作るのに小さいサイズを買ってしまったなどといった失敗がなくなります。直火ができるかは商品によるので、使用前に注意事項を確認しましょう。

ポイント1. サイズ・形状で選ぶ

シェラカップにはたくさんのサイズと、形状があります。基本的なサイズは300mLです。飲み物やスープを飲むのにカップとして使用する場合、200mL~400mLの容量を選ぶと持ちやすいです。またこの大きさは取り皿としても使用できます。

調理をしたい場合、400mL~600mLの大型がおすすめです。キャンプの人数や、作る料理によって大きさを変えましょう。

形状は、浅型のものから深型のものまであります。深型の方がこぼれにくく、使い方も広がり、またスタッキングしやすいため、キャンパーに人気です。また、中には注ぎ口がついているものもあります。注ぎ口があると、計量カップとして使用する際に使いやすいです。

目盛りが記載されているシェラカップですが、商品によって測れる単位が違うため注意が必要です。特にお米を炊きたい場合は、水分量に左右されるので確認しましょう。

また持ち手の形状にも注目すると、より使いやすいです。基本的な形は似ているシェラカップですが、商品により持ち手のハンドル部分の形が異なります。できることなら、一度実物を持って確かめると使いづらくて眠らせてしまう事態を防げます。

ポイント2. 素材で選ぶ

シェラカップはさまざまな金属で作られています。キャンプでおなじみのステンレス製やチタン製だけでなく、真鍮製や銅製といった変わったものもあり、中にはコレクションする人もいます。

素材 説明
ステンレス
  • サビに強く頑丈
  • 熱伝導性が高いために米を炊くのに向いている
チタン
  • ステンレスより軽い
  • 熱伝導性が低いため、冷めにくい
アルミ
  • 熱が全体に広がりやすい
  • 柔らかい金属のため、変形しやすい
  • 黒く酸化する
真鍮
  • 使い込むと変色し味が出るため、愛用している人が多くいる
  • サビやすく高価である
  • 熱伝導性が一番高く、調理に向いている
  • サビやすくメンテナンスが必要

ポイント3.持ち運びのしやすさで選ぶ

シンプルな形状のため、基本的に他のメーカーともスタッキングがしやすく収納に困りません。よりコンパクトに持ち運びをしたい場合は、持ち手が折りたたみ式の商品を選びましょう。また、チタン製のものを選ぶと軽量です。

おすすめのシェラカップ

さて、ここからはアウトドアにおすすめのシェラカップを4つ紹介していきます。シェラカップは長く愛用できるものが多くあります。使い続けることでうまく料理ができたり、使い方がなんとなく決まってきたりと、愛着がわきますよね。

シンプルで汎用性が高いシェラカップだからこそ、素材や目盛り、持ち手の形状、容量などの違いをこだわって選んでみてください。個人的にはそこにあるロゴもお気に入りのものを選ぶといいと思います。キャラクターデザインやブランドメーカー名などが刻印されています。

キャンプでの使用用途を考えながら参考にしてください。

初心者におすすめの「ベルモント(Belmont)  ステンシェラカップREST 深型480」

おすすめの理由としては

  • 二本の指で持ちやすい持ち手
  • 料理しやすい深型で、容量もある
  • 持ち手部分にカトラリーを置ける

飲み物を飲むのには大きめのサイズですが、ひとつでも持っていくと便利な大きさです。持ち手部分に箸やフォークを置くことができるのがポイント。屋外でのキャンプで箸置きがあると便利ですよね。料理しやすい深型のため、初心者の方におすすめです。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

ステップアップにおすすめの「CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) モンテ カラーシェラカップ 320mL」

おすすめの理由としては

  • 目盛りが50mLごとにある
  • 底のロゴデザインがおしゃれ
  • 直火が可能なため調理できる

こちらの商品は、50mLごとに目盛りがあるため、細かい計量ができます。また、底のデザインがとてもおしゃれです。直火が可能で320mLの容量があるため、飲み物やスープを温めることに適しています。

おしゃれなシェラカップ「SOTO ミニ焚き火台 テトラ 特別限定セット ST-941SU シェラカップ ミニうちわ付き」

おすすめの理由としては

  • ミニ焚き火台がついたおしゃれなセット
  • SOTOのロゴがシンプルでキャンパーに人気
  • シンプルで使いやすい形状

簡単にアウトドア気分が楽しめるセットです。シェラカップ、うちわ、ミニ焚き火台がついています。SNSでは、SOTOのロゴがシンプルでおしゃれだと人気です。また、形状もソロキャンプにちょうどいい大きさですよね。

最強のシェラカップ「Snow Peak(スノーピーク) チタンシェラカップ 310mL」

おすすめの理由としては

  • 軽量のため、荷重を減らしたいときにおすすめ
  • 310mLの使いやすい大きさ
  • 安心できる日本製

Snow Peakは全商品に永久保証がついています。初心者からキャンプに慣れてきた方でも使いやすい容量ですよね。チタン製のため、軽量で丈夫です。目盛りは100mL、200mLです。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

シェラカップ最新人気ランキング

シェラカップの人気はどのようになっているのか。楽天のカップランキングを元にTOP10を調査しました。

2022年12月12日~12月18日の期間を対象として楽天が2022年12月21日に公表したカップランキング(売上や取り扱い店舗数などから楽天独自ランキング)を元に、

  • シェラカップを対象として抽出
  • ノーブランド、ショップブランドを除外
  • 同一商品の販売店違い、色違い、サイズ違い、オプション違いを除外(最上位のみ掲載)

を行った。また商品情報が不足時はメーカー公式サイトやネットに公開されている取扱説明書の情報を元に追記した。

1位:スノーピーク チタンシェラカップ E104(チタン 310ml 120x45mm 2,090円〜)

2位:スノーピーク ステンレスシェラカップ E-203(ステンレス 310ml 122x45mm 1,320円〜)

3位:ベルモント シェラカップREST(チタン 480ml 2,310円〜) 

4位:HYGGELIG シェラカップベア(ステンレス 330ml 122x45mm 1,880円〜)

5位:キャンピングムーン シェラカップ 黒(ステンレス 310ml 120x45mm 1,480円〜)

6位:tent-Mark DESIGNS マンスリーシェラカップ(ステンレス 300ml 119x41mm 999円〜)

7位:JOINTER チタンシェラカップ深型350(チタン 350ml 103x55mm 2,178円〜)

8位:tent-Mark DESIGNS チタンシェラカップ(チタン 275ml 120x40mm 1,760円〜)

9位:FIELDOOR チタンシェラカップ(チタン 300ml 128x45mm 2,420円〜)

10位:笠原プレス工業 シェラカップSC330(ステンレス 330ml 122x45mm 519円〜)

チタン製品とステンレス製品が5個づつランクインと互角です。300ml前後のサイズ感が好まれ、また上位8商品は目盛りが付き商品と使い勝手が良い商品が人気です。

まとめ

いかがでしたか?シェラカップとネットで検索すると、キャンプにおいて万能ギアと呼ばれるほどたくさんの使い道があることがわかります。炊飯の方法から中にはミニ焚き火台として使用する方法もありました。素材によってはメンテナンスが必要ですが、手をかけるほど愛着がわき大切に長く使えますよね。

しかし、購入したら意外と使わなかったなどといった意見も多くあったので、自分の使用用途に合ったものを選ぶことが重要だと分かります。一番は実際に手に取ってみることですが、なかなか購入しづらい方もいます。そんなときはぜひ口コミを参考にしましょう。

お気に入りの使いやすいシェラカップを使って、快適なキャンプを過ごしてみてください。

監修者コメント
タニヤオミ

タニ ヤオミ

いくつもコレクションしたくなるシェラカップ。

最近ではショップや地域限定のものも数多く出ており、キャンプのおみやげとしてもらった経験もあるのではないでしょうか。

ここではいくつかのちょっと変わった珍しいシェラカップを紹介します。

「UNIFLAME シェラカップ」

お米一合を計量できる目盛がついているため、普段の生活で計量カップの代わりにも使用できます。

「ブッシュクラフト ラーメンシェラカップ」

ありそうでなかったラーメン用のシェラカップです。雷紋が刻印されていて容量は1000ml。ラーメンだけでなく鍋もできそうですね。

「ソトレシピ シェラドンブリ」

フッ素加工のされたどんぶり型シェラカップです。お米を炊いたり煮たりお湯を沸かしたり、これ一つあれば10通りの調理が可能になる、万能シェラカップです。

本当にたくさんの種類が出ているシェラカップ。自分で発注してオリジナルのシェラカップも簡単に作れるので試してみてもいいですね。