ククサカップの選び方とおすすめ4選!

出典:キャプテンスタッグ 食器

出典:キャプテンスタッグ

食器選びに迷っていませんか?そんな人のヒントになるように今回はククサカップについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。

また初心者向け、おしゃれ優先、最強の商品などいろいろな観点でおすすめ商品を選びました。最新の人気ランキングも交えてククサカップのすべてをご紹介します。

素朴でおしゃれなククサカップについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

制作者
泉夏絵子

泉 夏絵子   

小さいころから憧れていたアウトドアの世界に踏み出し、その魅力にはまりました。アウトドア商品を眺めては、買いたいものリストが溜まっていく日々です。今一番欲しいものは、ワンタッチテント。冬キャンプに行くために少しずつ準備中です。

ククサカップとは?

ククサとは、スウェーデン語で「飲み物の源」という意味です。フィンランド語ではコーサと呼ばれています。

北欧のフィンランドやスウェーデンなどでトナカイとともに暮らすサーミ人の伝統的な生活用品のひとつです。バハカと呼ばれている白樺の木のこぶをくりぬいて、ひとつひとつを丁寧に手作りしている木製のマグカップのことを指します。

バハカは北欧の厳しい寒さの中でゆっくりと成長し、ククサカップにできる大きさになるまで約30年かかります。いろいろなものによく使われる白樺の木ですが、日本の環境ではこのこぶができません。北欧の特別な環境下でしか採取できないとても貴重なものです。

最近の北欧ブームにより、バハカで作られたククサカップは作れる個数に限度があり高価なものになりました。オーロラと言われる美しい光沢があるバハカならではの自然の色合いや、手になじむ形、その温かみが人気の理由です。そのため、現在はハバカ以外の他の木材で作られることが多いです。

また、ククサカップは、贈った相手に幸せをもたらすと言われているため、プレゼントに選ぶ方も多く、名入れサービスなどもあります。

特徴

出典:Koivumaa

ククサカップでまず目を引くのは独特な形です。ぷっくりとした存在感がある丸い器部分に二つ穴の持ち手がついています。商品によっては一つ穴のものや棒状のものもありますが、共通して言えることは、持ち上げた時の安定感のよさです。

持ち手には紐があり、長さによって手首にかけて落とさないように固定して飲めたり、フックに掛けて干して乾燥させたりできます。アウトドアで使用している人の中には、リュックにつけて持ち歩く人もいて、少ない荷物での持ち運びにも便利です。

木製のため、ひとつずつ表情が違い、お気に入りの色や模様を探すのも楽しみのひとつです。また、使用している木材は違えど、お手ごろな価格のものから、本格的に木をくりぬいた手作りのものまでたくさんの種類があります。

メリット:自然素材の良さが詰まっている

それでは、キャンパーに人気が高いククサカップのメリットとはなんでしょうか。

  • 手になじんで持ち上げやすい
  • 口当たりがいい
  • 自然素材のため、同じ色、同じ模様のものはない

ククサカップの独特な形により、手になじみやすいのは一番のメリットです。木製のためキャンプにおいても落としても割れる心配がなく安心して使えます。木の温もりとともに口当たりの良さも感じられます。

また、商品によりサイズに幅があることから、飲み物だけではなくスープをいれることにも向いています。長く愛用するために自分の手に取りやすい大きさを選ぶことは大切です。

自然素材のため、同じ色、同じ模様のものはなく、自分のお気に入りを見つける楽しさもあります。中にはヘラジカのツノをあしらったものや、絵柄が入ったものもあるので、好きなデザインを選べます。

デメリット:定期的な手入れが必要

おしゃれですてきなククサカップですが、デメリットもあります。

  • 定期的な手入れが必要
  • 電子レンジ、食洗器は使用できない。直火も禁止

ククサカップは木材で作られているため、定期的なオイルを塗布する手入れが必要です。油分がなくなってしまうと割れてひびが入ってしまいます。表面の油分を落とさないように、汚れが目立たなければ水かぬるま湯だけで優しく洗うことがポイントです。

また、ククサカップは電子レンジや食洗器の使用ができません。木製のため直火も禁止です。日常的に使用をしたい場合は注意しましょう。

バハカで作られた本格的なククサカップは使いはじめに塩味がします。これはククサカップの伝統的な制作過程で、強度を高めるために塩ゆでをするからです。この塩味は使い込んでいくうちに薄まります。そのため、最初はスープに使っていくのがおすすめです。

出典:mont-bell

ククサカップの選び方

素朴で木の温もりを感じられるククサカップ。素材や大きさにこだわって選ぶと長く使えます。選ぶときのポイントを4つ挙げました。参考にしてください。

ポイント1. 素材で選ぶ

代表的な素材を表にしました。手触りや質感、木肌の細かさ、色など、素材により違います。また、価格もさまざまであり、日本ではサクラなど人気が高い木材は高価な傾向です。木材によって香りも異なり、針葉樹であるヒノキやスギは、さわやかな香りがします。

選ぶときは素材を一番に確認するのがおすすめです。

素材 説明
バハカ

北欧の厳しい寒さの中でしか育たない白樺のコブ。

森の宝石と呼ばれるほど美しい光沢はオーロラと呼ばれる。

硬くて頑丈なため、長持ちをする。

バハカで作られたククサカップは一生ものといわれている。

ヴィサコイブ

白樺の木。英名ではカーリーバーチと呼ばれる。

白樺の木が突然変異したもの。

ゆっくりと成長するため、ククサの材料としては貴重である。

オーク

重厚感があり、耐久性と耐水性が高い。

虎斑(とらふ)とよばれる独特の模様がある。

酒樽や家具などにも使用される。

熱伝導率が高く、冷めやすい。

ヒノキ

抗菌作用がある。水や湿気に強い。

さわやかな香りが特徴的である。

スギ

とても柔らかく弾力がある。

針葉樹のため、殺菌効果、抗菌作用、防腐作用がある。

サクラ

反りや割れが少ない強度が強い木材。

木肌はきめ細かく、光沢がある。

人気のため、高価である。

アルダー

広葉樹の中では柔らかい木材。

乾燥しやすく加工もしやすい。

ハンノキ

比較的柔らかく、加工しやすい。

アルダーと似ているが乾燥しにくい。

ポイント2. 大きさで選ぶ

ククサカップは手作りのため、さまざまなサイズが存在しています。自分が使う用途のために必要な容量を確認すると失敗しません。また木製のため、重量も商品により異なります。荷重を減らしたい場合は、軽めのものを選びましょう。

ポイント3. 加工(コーティング)で選ぶ

ククサカップは、内側や表面にどんな加工がされているのかによって手入れ方法が異なります。

ガラス塗装

無塗装のものと変わらない見た目。

表面を覆っているわけではなく、ガラスを木にしみこませているため、塗装が剥げる心配がない。

中性洗剤の使用が可能。

ウレタン塗装

透明の樹脂で覆う塗装。

耐水性があり、色やにおいが移りにくい。

長時間水につけないこと、こすり洗いをしないことで少しでも長持ちさせることができる。

ラッカー塗装

木の表面に塗膜を張る。

ウレタン塗料よりは耐久性がないが、安価である。

比較的熱に弱い。

オイル・ミツロウ仕上げ

表面にクルミやエゴマのオイル、ミツロウを塗る仕上げ方法。

木の乾燥を防ぎ、割れにくくしたり、反りなどを起こしにくくしたりする。

使用していくうちに落ちていくが、自分で塗りなおして使い続けられるため管理がしやすい。

漆塗り

漆の木の樹液を使用した伝統的なコーティング方法。

耐水性が高く抗菌作用もある。

光沢が美しい。

ポイント4. 手作りをする

ククサカップは手作りできます。手作りでは好きな木材を選べたり、好きな大きさにできたりするので、より手間をかけた分、愛着がわき大切に使えます。

作り方はいくつか方法があり、1から手作りする人もいれば、手作りキットを使用する人もいます。中には木工教室などでククサカップの製作体験をする人も。

自分だけのククサカップを作るのは時間と労力がかかり、とても大変です。しかし、手作りしたククサカップとともにキャンプに行けば穏やかな気分で過ごせるでしょう。

おすすめのククサカップ

ククサカップは現在ではさまざまな素材で作られています。その中でも、手に入れやすいものや、使いやすいと人気なもの、本格的なククサカップをピックアップしました。

おしゃれなククサは、キャンプで使うだけではなく、プレゼントにもおすすめです。ククサカップを贈る意味とともに渡せたらとてもいい思い出に残ります。

また、素材による色や木目の違い、一つ穴や二つ穴などの異なる持ち手など、同じものはないので見た目にもこだわってみるのも大切です。ククサカップは手入れをしながら使えば一生ものとして有名ですが、長く愛用するためにも、ぜひお気に入りのひとつを見つける参考にしてください。

初心者におすすめの「CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) ウッドブレス ダイナーマグカップ 300mL」

おすすめの理由としては

  • 天然素材の手触りと質感がいい
  • 木製カップの中では安価
  • 使えば使うほど味が出てくる

天然木にラッカー塗装したカップです。その素朴でおしゃれな見た目と、使いやすさ、安価なことから木製カップを使用するのが初めてな方におすすめできます。

CAPTAIN STAGは他にも使いやすい木製カップの商品があるので、気になる方は調べてみてください。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

ステップアップにおすすめの「BAREBONES ククサカップ 8oz 237ml」

おすすめの理由としては

  • 腐食しにくく、摩耗もしにくいアカシア材
  • 容量が237mLのため、コーヒーブレイクにぴったりの大きさ
  • 持ちやすい持ち手のために滑りにくい

耐久性が高いアカシア材を使用しているカップです。容量は小さめなので、コーヒーなどを飲むのに適しています。日常的にも使いやすい大きさです。小物入れなどインテリアとしても置きやすいです。また、人間工学に基づいて持ち手を設計しているため、握りやすく、使いやすい商品です。

おしゃれなククサカップ「Retki(レトキ) 木製 アウトドア カップ Moomin」

おすすめの理由としては

  • おしゃれなキャラクターデザインが入っている
  • 素材はオーク材のため、耐久性が高い
  • カラビナと紐がついているために持ち運びに便利

こちらはかわいいキャラクターデザインが入ったククサカップです。Retkiというフィンランドのアウトドアメーカーが作っているため、安心して使うことができます。

素材はオーク材です。木材の中では耐水性、耐久性が高く、ワインの樽や家具などにも使用されています。

カラビナと紐がついているため、持ち運びに便利です。

最強のククサカップ「Pahkataide(パッカタイデ)  カーリーバーチ&ヘラジカのツノ」

おすすめの理由としては

  • フィンランドのククサ職人が手作りしている
  • 素材がヴィサコイブ
  • 持ち手部分にヘラジカのツノをあしらっている

フィンランドのククサ職人がひとつひとつ手作りしている正真正銘のククサカップです。持ち手部分にはヘラジカのツノの細工があり、焼きごてで絵柄がはいっています。どの絵柄も北欧に関係するものですてきですよね。

まとめ

見た目がとてもかわいく、自然の美しさを全面的に出しているククサカップ。ハバカから作られるククサは今ではとても高価なものです。しかし、他の木材でもそれぞれ長所があり、気に入る使い心地があると思います。

ククサは、ひとつひとつが丁寧に作られ、定期的に手入れをすれば一生ものと言われるくらい丈夫です。自分が気に入った色や模様、大きさ、形を探してみるのも楽しいですよね。ククサとともに思い出を重ねていくのもすてきです。

また、アウトドアだけではなく、インテリアや日常的にも使えます。贈った人を幸せにするという意味とともに、友人や家族にプレゼントをするのも喜ばれそうです。

ぜひ、アウトドア生活に優しい木の温もりを取り入れてみてください。