キャンプ向け食器の選び方と食器セットおすすめ5選!

出典:ロゴス 箸付き食器セットBOX(6人用) 食器

出典:ロゴス

キャンプ中に紙コップや紙皿が風で飛んでしまって大変な思いをした。

おしゃれなキャンプをして思い出に残したい。

本格的なキャンプ飯を作ってみたい。

こんな風に、「楽しいキャンプ」にするために悩んだことはありませんか。さて、選ぼうと調べてみたものの、たくさんの食器が画面に出てきてしまい、どれがいいのか迷いますよね。

私も最初は食器なんて買わなくても、洗い物が増えるだけだから紙コップや紙皿を使えばいいかなと思っていました。しかし、キャンプ場によってはごみについてルールがあったり、自然を楽しむことができる機会なのにエコじゃないことをしていいのだろうかと頭を抱えたりしました。

多種多様な食器はキャンプのテーブルの上を華やかにするだけではなく、快適な時間を作ることもできます。今回は、必要な食器の種類や選び方、実際におすすめの食器を厳選してご紹介します。キャンプにおいての食事が思い出の残るシーンとなれるようにぜひ参考にしてください。

制作者
泉夏絵子

泉 夏絵子   

小さいころから憧れていたアウトドアの世界に踏み出し、その魅力にはまりました。アウトドア商品を眺めては、買いたいものリストが溜まっていく日々です。今一番欲しいものは、ワンタッチテント。冬キャンプに行くために少しずつ準備中です。

食器とは?

食器の歴史は古く、日本で確認されたのは縄文時代の縄文土器です。このときの土器は、単なる食器としてではなく神器としての役割を持っていました。

食器としての陶磁器の食器が発展したのは、中世のヨーロッパです。ドイツのマイセンが初めて白い陶磁器を作成しました。日本では現在も佐賀県有田で作られている「有田焼」が最初に作られた陶磁器でした。

今では食器がないととても食べづらいため、食事をする際に必要な道具となっています。

長く繰り返し使える食器は、アウトドアにおいて環境に配慮されていて、心地よく使うことができます。また、その日の気分に合わせて持っていくことができるのも嬉しいポイントです。便利でおしゃれな食器をキャンプで過ごす時間にもぜひとも活用したいですね。

特徴

現在ではさまざまな素材で作られ、大きさや形、デザインも豊富です。商品によってはカトラリー、コップ、皿のセットになっているものもあります。家族や大人数でキャンプをするときに費用を安く抑えられおすすめです。

荷物が多いキャンプにおいて、スタッキングでき収納場所をとらないものがあったり、軽い素材のものを選び、荷重を減らしたりもできます。

また、キャンプといえば焚き火やBBQをする人も多いのではないでしょうか。直火での温めが可能なものや、BBQを華やかにし、どの食器を自分が使っていたかわかるとストレスがなく食事を楽しめます。

メリット:何度も使用できる

キャンプにおいて食器を使用するメリットはなんでしょうか。

  • 使用目的により、素材を選べる
  • 紙製と違い何度も洗って使用できるので、ごみが減る
  • 柄や色などデザインが豊富でお気に入りを見つけられる

食器はご飯を盛るだけではなく、さまざまな目的で使用します。丼物を作りたい日があったり、焚き火で調理したりすることもあるでしょう。小さいお子さんがいる場合には割れにくい食器やカラフルな食器だと喜ばれます。そんなとき素材を選べる食器はとても便利です。

また、紙製と違い何度も洗って使用できるのでエコです。紙製だと風で飛ばされてゴミになってしまうこともありますが、プラスチック製にするだけでその心配は少なくなります。せっかくのキャンプでは、環境に配慮し自然を楽しみたいですよね。

食事の際に使用する食器ですが、自分のお気に入りのものを使えば、ゆったりと過ごすことができます。また、テーブルの上が華やかになるようなデザインの食器を選べば思い出にも残りやすいです。食器はデザインが豊富なので、お気に入りのものをこだわって探したいです。

デメリット:洗う手間が増える

上記のようなメリットがある食器ですが、デメリットもあります。

  • 使用後、洗い物が増える
  • かさばるため荷物の量が多くなる

食器は長く使うためにも、使用後に洗って清潔にしなければなりません。木製の食器は手入れが必要なものもあります。洗い物の時間を短くするために、キッチンペーパーで大きな油汚れを取り除いたり、パックシンクを使用するなど工夫があります。

また、どうしても荷物の量が多くなることがあります。この場合はスタッキングが可能なセットや、収納ボックスに入れられる商品を選ぶと、コンパクトに持ち運びができます。

出典:Coleman

種類

食器といってもさまざまな種類があります。今回は用途によってどのような形の食器があるか紹介します。

プレート

プレート型の皿は直径の大きさにより、BBQで焼いたものを並べていく大皿や取り分け用の小皿として使えます。カレーライスやサラダを盛ることもでき、汎用性が一番高い形です。

ボウル

丼ものや具だくさんのスープに適した形です。主菜とご飯を一緒に食べられる丼ものは子供も食べやすく人気ですよね。

タンブラー

取っ手がないカップをタンブラーと呼びます。スタイリッシュで性能性の高い商品が多いです。

シェラカップ

たくさんのサイズがあり、食器としてだけでなく、直火が可能なものはクッカーとしても使用できる。軽くて収納性が高いものが多い。

マグカップ

カップに取っ手がついたものをマグカップと呼びます。飲み物を飲むときだけではなく、大きい容量のマグカップであればスープを入れられます。

ククサカップ

北欧のバハカと呼ばれる白樺の木をくりぬいて形を作る手作りのカップです。大きさはさまざまで、木の温もりを感じられる見た目からインテリアとしても人気です。

割り箸だと、誰のものかわからなくなったり風で飛ばされます。組み立て式のものや、色々な素材の箸があり、自分の手の大きさになじむサイズのものを持っていくと使いやすいです。

フォーク

麺類を食べる際にあると食べやすいです。また、小さい子供もつかみやすく、肉を食べる時にも活躍します。スプーンとセットで売っていることが多いです。

スプーン

スープやカレーライスなどの汁気があるものを食べる際に使うと便利です。小さい子供の場合、丼物を食べるときにあると食べやすいでしょう。フォークとセットになっていることが多いです。

また、マグカップとセットになっていることもあります。

カトラリーセット

上記の、箸、フォーク、スプーンがセットになった商品です。組み立て式の小さいものから、ステンレス製の頑丈で使いやすいもの、木製のおしゃれなものがあります。

あると便利なもの

食器というジャンルではないのですが、屋外でも食器を快適に使うための商品があるので紹介します。

・パックシンク

こちらは食器を洗うときにあると便利なものです。水を溜めることができるため、節水できます。また、使用済みの食器を一度に運ぶことができ、洗い場が遠いキャンプ場で活躍します。

・吊り下げ式のネット

せっかく食器を洗ったのに水切りなど乾かす場所がないなんてことがあります。そういうときは、つる下げ式のネットで干して乾燥させるといいでしょう。小さいスペースで効率よく乾かすことができます。また、折りたたんで小さくなるため、持ち運びも便利です。

出典:CAPTAIN STAG

食器の選び方

さて、さまざまな食器があることがわかったところで、どうやって選べばいいのでしょうか。一番は使用目的に合った食器を選ぶことです。お気に入りの食器を見つけても、使えないという悲しい事態は避けなければいけません。

キャンプで使用することを念頭に、どのような料理を盛るのか、必要な枚数は何枚なのか、調理はどうするのかなど決めてから購入しましょう。

ポイント1. 素材で決める

素材 概要 耐久性 直火 電子レンジ
ステンレス製

強度が高くサビに強い

耐熱性に優れる

×
チタン製

ステンレス製より耐久性が高い

熱伝導率が低いために熱いものを入れられる

×
アルミ製

ステンレス製、チタン製と比較して安価

熱伝導に優れているために、弱い火力で調理ができる

そのままだと耐久性が低いため、コーティングされている商品が使いやすい

×
木製

ぬくもりがあるデザイン

竹製は抗菌効果がある

熱を伝えにくい

× ×
ホーロー製

デザイン性が高い

においや汚れが付きにくい

冷めやすい

割れる可能性がある

メラミン製

硬いプラスチック素材

比較的安価のために気軽に使える

色柄が豊富

× ×
プラスチック製

軽い

安いのでコスパに優れている

買い替えしやすい

傷が付きやすい

× ×
天然混合素材製

天然素材を主成分としたエコ素材

軽い

温度の変化に弱い

×

素材によっては、直火にて調理できるチタン製やステンレス製の食器があります。キャンプでは焚き火をする機会が多く、冷めてしまったときに簡単に温められるためおすすめです。

また、小さいお子さんがいる場合では、メラニン製やプラスチック製など、安価で買い替えしやすいものが使いやすいです。落としても割れないため、怪我をしにくいところもいいですよね。ただ紫外線に弱いため、屋外で使用する際は注意が必要です。

ホーロー製は割れやすいものの、冷めやすい特徴もあるので、熱いスープをほどよく冷ますのに適しています。

最近では北欧スウェーデンの木製食器が、ナチュラルで温かみがあるとキャンパーに人気です。天然混合素材製は生成中に二酸化炭素の排出量が少ないことから、エコな素材として注目されています。温度の変化に弱いため、使用前に耐熱温度の確認が必要です。

ポイント2. 持ち運びやすさで選ぶ

食器は荷物としてかさばるものが多くあります。そんな中でもメラニン製やチタン製のものを選ぶと荷重の負担が減ります。

また、スタッキングが可能なセットや、コンパクトになる収納ケース付きの商品などもあります。同一ブランドでそろえると、スタッキングしやすいという特徴もあり、自分が持っていける荷物の量と使用目的に合わせて食器を変える工夫が必要です。

ポイント3. 使用人数・料理で選ぶ

キャンプに行く人数に合わせて皿の枚数を変えましょう。子供がいる場合、子供でも使いやすいことを意識すると喜ばれます。

そして、作る料理をあらかじめ決めておくことで必要な食器が想像しやすく、現地でも「あれがない」などといった事態が防げるので、慌てることがなく食事の準備ができます。

食器の中にはスキレットやシェラカップ、メスティンなど調理してそのまま食器として使えるものがあります。これだと洗い物が減るだけではなく、荷物も少なく済むためソロキャンパーに人気です。また、キャンプらしい料理を作りやすいので、本格的なキャンプを目指したい方におすすめです。

ポイント4. デザインで選ぶ

デザインにこだわるとおしゃれな空間ができます。デザイン性が高いことはもちろん、カラーや素材をそろえることで統一感が出ます。テーブルの上がおしゃれだと写真を何枚も残したくなりますよね。

ポイント5. 収納で選ぶ

荷物がかさばり収納に困る食器ですが、仕切りポケットがついていたり、スタッキングが崩れないように皿を止められるものなど収納ケース付きのものもあります。持ち運ぶときに壊れたり傷がついたりするのは避けたいですよね。

セットではなくてもカゴ型のおしゃれなものから、カラフルなケースやボックスもあります。まとめて収納できるほか、一枚だけ失くしてしまう事態や使用しないときの保管場所にもなります。

ポイント6. 購入しやすさで選ぶ

最近は安価なお店でもアウトドアで活躍できる食器が売られています。

100均

100均の食器のメリットは、なんといっても費用を安く抑えられることです。はじめてのキャンプでは、何が必要か調べて持っていっても、使い勝手まではわからないものです。100均だったら安く購入でき、試しに使ってみようという軽い気持ちで使いやすいですよね。食器だけではなく、食器を束ねるゴム製の食器バンドも使用すると、皿がバラバラにならず持ち運びに便利です。

ニトリ

ニトリでは100均よりもデザイン性が高い食器を購入できます。プラスチック製のものからメラニン製のものもあり、カラフルで日常でも使いやすいです。また、セットで販売している商品が多いのも特徴です。

無印良品

無印良品は温かみがある落ち着いたカラーの食器が多くあります。無印良品でそろえると統一感が出やすいのもポイントです。木製の食器もいくつかのシリーズがあり、材質による違いも楽しめます。

また、シリーズでそろえることができ、さまざまなサイズの食器を選ぶことができるので、用途に合った食器を選びやすいです。

おすすめの食器

それでは実際にどのような商品があるのか、おすすめの素材別に紹介していきます。今回はネットで購入しやすいものを基準に、大人数向けのセットの商品や、ソロキャンパーでも使える商品を選びました。キャンプでの食事の時間をすてきに過ごすために、お気に入りの食器を選んでください。

初心者におすすめの「KINTO ALFRESCO 食器セット」

おすすめの理由としては

  • スタッキング性が高く、荷物がまとまる
  • シンプルな見た目で料理の盛り付けの邪魔をしない
  • 割れにくく、安価である

アウトドアでの使用を想定したメラミン製の食器セットです。耐熱温度は100℃で、熱いスープを入れても問題がありません。プレートとボウルだけではなく、カトラリー、マグカップがついているお得なセットです。シンプルなデザインで日常的に使えますが、電子レンジの使用ができない点は注意が必要です。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

ステップアップにおすすめの「CAPTAIN STAG キャンピング食器5点セット」

おすすめの理由としては

  • 調理してそのまま食器として使用できるので洗い物が減る
  • スタッキングできるため、コンパクトに持っていける
  • ステンレス製で頑丈で手入れが楽

ソロキャンプにおすすめのクッカーセットです。スタッキングができ、コンパクトに持ち運べるだけではなく、ステンレス製のために軽くて頑丈です。また、調理してそのまま食器としても使えるため、洗い物が減るのも嬉しいですよね。

家族におすすめの「LOGOS 箸付きディナーセット4人用」

おすすめの理由としては

  • お得な4人用セットで使いやすい
  • 収納袋がついているため、持ち運びがしやすい
  • カトラリーが充実している

こちらは家族向けの4人用セットです。収納袋がついているため、キャンプだけではなくお花見やピクニックでも活躍できます。また、割れにくい素材のため、小さいお子さんがいても安心です。

おしゃれな食器「Coleman エナメルディッシュウェアセット」

おすすめの理由としては

  • 白を基調としたシンプルで上品なデザイン
  • においが付きにくく汚れが落としやすいホーロー製
  • おしゃれなデザインの収納バッグ付き

においが付きにくく、汚れを落としやすいホーロー製です。白い食器だと料理も映えて、特別感が出ますよね。おしゃれな収納バッグがついているため、荷物をまとめやすいです。

最強の食器「Snow Peak キャンプ食器 TW-021F テーブルウェアセット(Lファミリー)」

おすすめの理由としては

  • 繰り返し長く使えるステンレス製
  • スタッキング性がとても高く、コンパクトに持ち運べる
  • 4種類の食器がそれぞれ4枚ずつ入っている

サビがでにくく丈夫なステンレス製の食器セットです。Snow Peak(スノーピーク) は全て日本製であり、アフターサービスに力を入れているため、繰り返し長く使えます。また、スタッキング性がとても優秀でコンパクトにまとまるだけではなく、重量も1.76kgと軽いです。

まとめ

いかがでしたか? 今回は選び方に力を入れました。キャンプにおいて食事の時間の割合はとても多く、少しでも快適にストレスもなく、楽しい時間を過ごしたいですよね。日常的に使うだけではなく、アウトドアに特化した商品を選ぶことで、屋外でも安心して食べることができます。

また、せっかく頑張って作った料理も、紙皿や紙コップでは味気なく感じませんか。お気に入りの食器とともに、写真に残すのも思い出となり、キャンプで過ごす時間が楽しくなるのではないでしょうか。

食器といっても多種多様なので、もっと詳しくこだわって選んでいきたい方はぜひ調べてみてください。