最近のアウトドア向けの洋服は高価な商品が多いです。キャンプでは焚き火をする機会が多くあります。ゆらゆらと揺れる火を眺めながらリラックスしているときに、気づいたら大切な洋服に穴が開いてしまっていた!ということがあったらとても悲しいですよね。
また、火の粉が洋服に燃え移りやけどを負ってしまったという話もあります。そんな事態を防ぎ、安全に焚き火を楽しむためにおすすめなのが焚き火ウェアです。
しかし、どんな素材の洋服が燃えやすいのでしょうか?焚き火ウェアとアウトドアウェアとは何が違うのでしょうか?
そんな疑問を解決しつつ、今回は焚き火ウェアについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。また初心者向け、おしゃれな商品、最強の商品など、いろいろな観点でおすすめ6商品を選びました。機能性が高くおしゃれな焚き火ウェアについて知りたい方は、ぜひご一読ください。
- 焚き火ウェアとは?
- 焚き火ウェアの選び方
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おすすめの焚き火ウェア
- 初心者におすすめの「namelessage 焚き火ポンチョ 全8色 ユニセックスフリー」
- ステップアップにおすすめの「Grip Swany(グリップスワニー )ファイアープルーフポンチョ」
- 暖かい季節におすすめの「Snow Peak TAKIBI Light Denim Utility Shirt」
- フリースでも焚き火ができるおすすめの「Columbia(コロンビア) シカゴ アベニューフリーストップ」
- おしゃれな焚き火ウェア「CHUMS チャムス メンズ・レディース フレームリターダントキャンプベスト」
- 最強の焚き火ウェア「NANGA(ナンガ) HAVE A GOOD DAY hgd-300 リブカラー ダウンコート メンズ レディース ユニセックス アウター」
- まとめ
焚き火ウェアとは?
アウトドアウェアは主にナイロンやポリエステルなどといった化学繊維素材で作られています。化学繊維素材は火の粉で溶けやすく、瞬く間に穴が開きます。それを避けるために難燃性の素材で作られたのが焚き火ウェアです。
日本では、2006年9月にSnow Peak(スノーピーク)からファイヤープロテックジャケットが発売されました。焚き火に関して力を入れているSnow Peakだからこそ、その信頼性は高く、焚き火を安全に楽しむアイテムとして親しまれています。
ファイヤープロテックジャケットは、最初はその重さにびっくりするという口コミが多いです。しかし、右後ろのポケットにグローブを入れられる機能性や、何度も着ていくうちに馴染んでくる生地が人気の理由でした。現在は廃盤となり、2018年に後継ともいえるtakibiシリーズが販売されています。
次いで、2008年にGRIPSWANYから、ファイヤーポンチョ、ファイヤーパーカーが発売されました。現在ではほかにもベストやエプロンなどの商品もあります。
GRIPSWANYはもともとアウトドアワークグローブの原型を作ったアメリカのメーカーです。焚き火をおこすには、グローブが欠かせません。グローブを収納できるようにオリジナルデザインができ、焚き火ウェアのカテゴリーを作りました。
このように焚き火ウェアは約20年前の2005年から2010年頃に各メーカーから一つのカテゴリーの商品として販売されるようになりました。
特徴
焚き火ウェアと一般的なアウトドアウェアは何が違うのでしょうか。簡単に言うと、燃えやすい素材で作られている洋服かどうかです。燃えにくい素材として代表的なのは、コットン(綿)とウールの天然素材です。火の粉が飛んできても、すぐに燃え広がることがなく、自然と鎮火します。
焚き火ウェアは、メーカーが独自に火の粉から身を守るための素材を使用していることが多いです。例えば、Snow Peakではアラミドといった素材を使用しています。
ただ、焚き火ウェアとアウトドアウェアと共通してることは、機能性が高いことです。難燃加工だけでなく、撥水加工を備えているものもあります。
デザインも豊富なので、自分の持っている服に合わせて買えるのも特徴的です。アウター、ジャケット、パンツ、ベスト、エプロン、ポンチョなどのさまざまな種類の焚き火ウェアがあります。

メリット:安全に焚き火を楽しめる
焚き火ウェアならではのメリットとはなんでしょうか。
- 燃えにくい難燃性のため、安心して焚き火ができる
- アウトドアだけでなく日常的にも着ることができるデザインがある
- 服のカテゴリーが多いため、必要なウェアを選べる
焚き火ウェアは難燃性のため、燃えにくいです。お気に入りの洋服や不慮の事故を防ぐことができます。また、デザインが多いので、アウトドアだけではなく、日常的に着用ができます。カテゴリーが多いことから、アウター、パンツ、ポンチョなど必要なウェアを選べるのもポイントです。
デメリット:難燃性というだけで、燃えることもある
上記のように便利な焚き火ウェアですが、デメリットもあります。
- 燃えにくいだけで燃える可能性もある
- 手入れが必要なものもある
あくまで難燃性であり、必ず燃えないといった商品ではありません。着用時は注意して焚き火を楽しみましょう。
素材によっては手入れが難しいものがあります。特にウールは水洗いをすると固くなって縮んでしまい着れなくなったり、綿はしわになりやすかったりします。
また、焚き火の煙の臭いは洋服につきやすいため、少しでも家で手入れができるものか、焚き火をするときに着る専用の洋服にするかなどといった工夫が必要です。

焚き火ウェアの選び方
焚き火ウェアは燃えにくいほかに、防水、防炎などといったアウトドアウェアで役に立つ機能性があります。また、焚き火ウェアの種類は多岐にわたり、おしゃれなアウターからポンチョまであるのはとてもうれしいですよね。
どのように選べばいいか、ポイントを4つ挙げました。参考にしてください。
ポイント1. 難燃性、機能性で選ぶ
焚き火ウェアは難燃性だけでなく、アウトドアウェアのような機能性の高い商品が多くあります。撥水加工や、発散性や保温性の高いものなどです。下記にはよく使用される素材をまとめました。
分類 | 素材 | 特徴 |
---|---|---|
天然素材 | コットン(綿) |
|
ウール |
|
|
化学繊維 | ポリエステルなど |
|
フリース、ネルシャツなど |
|
※化学繊維素材が焚き火ウェアに使用されている場合、火の粉が当たる表地にアラミドなどの難燃性素材を使用している
ポイント2. 必要な服で選ぶ
現在、焚き火ウェアの種類は多岐にわたります。自分が所持しているアウトドアウェアや、着ていく洋服に合わせて選びましょう。最近SNSでは、ポンチョを着ている方を多く見かけます。着ている服の上に被るだけのため、ポンチョは着用が楽そうですよね。
また、料理中だけ焚き火をするときはエプロンも活躍します。この場合は袖口や腕は火の粉の影響を受けやすいため、注意しましょう。
ポイント3. デザインで選ぶ
デザインで選ぶときに見落としがちなのが、ポケットの数と大きさです。アウトドア経験者の方々は、アウトドアにおいてポケットがあるととても助かると口をそろえて言います。例えばテントやタープを立てるときにペグを入れたり、料理中にウェットティッシュを入れたり、ポケットがあって困ることはありません。
コロンビアやモンベルも焚き火ウェアを出しています。コロンビアはフリースなど特徴的な素材を難燃加工して販売しています。モンベルはカラフルでデザイン性がよくかっこいいです。近頃は、レディースやメンズだけでなく、ユニセックスなデザインも多いです。
ポイント4. 価格で選ぶ
焚き火ウェアを買いに行こうとお店を見るとその値段にびっくりします。最初から高価なものを購入するのは勇気がいるものです。ワークマンやユニクロなどにも安く難燃性が高い商品があります。難燃素材と明記がない場合、素材をよくチェックしてからの購入をおすすめします。
おすすめの焚き火ウェア
さまざまなタイプの焚き火ウェアがありますが、今回はユニセックスなデザインを中心に6つ選びました。友人や家族でキャンプに行く際に、お揃いや色違いで着ていくのも思い出の一つですよね。
また、簡単に導入しやすいアウターに絞って選びました。すでにアウトドアウェアを持っている方も多くいるかと思います。その上から羽織れるポンチョやダウンもあります。手持ちのアイテムに足すことができるのは嬉しいポイントですよね。ぜひ参考にしてください。
初心者におすすめの「namelessage 焚き火ポンチョ 全8色 ユニセックスフリー」
おすすめの理由としては
- 難燃加工がされ、アウターの上から着用できるポンチョタイプ
- 大きな深型ポケットで使い勝手が良い
- 全8色で好みの色が選べる
- 実売最安値が5,480円と安い(2023年2月時点)
比較的安価なポンチョタイプの焚き火ウェアです。ユニセックスなデザインとなっています。スマホポケットやDカンが付いているなど多機能です。
ステップアップにおすすめの「Grip Swany(グリップスワニー )ファイアープルーフポンチョ」
おすすめの理由としては
- 独自の難燃素材を使用している
- 胸には大きなポケットがあり、小物を入れられる
- 洋服の上からそのまま着られるポンチョ
こちらの商品は袖のないルーフポンチョです。アウターの上からすっぽりと着られるポンチョはどの季節においても便利です。胸部分には大きなポケットがついているので、携帯などの小物を入れられます。
暖かい季節におすすめの「Snow Peak TAKIBI Light Denim Utility Shirt」
おすすめの理由としては
- 難燃デニムのため、春や夏でも着用できる
- デザインがシンプルであり、日常的に着やすい
- ポケットもついているため、キャンプで活躍できる
珍しいデニム生地のジャケットです。難燃性のデニム生地なので、安心して焚き火ができます。デザインはアウトドア向けに開発されたと思えないくらいシンプルで、日常的にも着用しやすいですよね。ポケットもついているため、キャンプでも活躍することは間違いありません。
フリースでも焚き火ができるおすすめの「Columbia(コロンビア) シカゴ アベニューフリーストップ」
おすすめの理由としては
- 難燃加工されたフリースのため、焚き火周りで着用できる
- アースカラーの3色展開で着回しがしやすい
- 別売りでセットのパンツもある
コロンビアからは、難燃加工されたフリースの商品が出ました。色はアースカラーの3色展開で使いやすいですよね。焚き火ウェアはどうしても生地が固いものや厚手のものが多いですが、フリースで焚き火を囲うとよりリラックスできそうです。別売りでセットのパンツもあるため、就寝前などの焚き火におすすめです。
おしゃれな焚き火ウェア「CHUMS チャムス メンズ・レディース フレームリターダントキャンプベスト」
おすすめの理由としては
- 裏地までロゴがあるので、おしゃれである
- 収納力を重視した難燃性キャンプベスト
- 使いやすい3色展開
CHUMS(チャムス)の難燃性ベストです。裏地までこだわってロゴが入っているのはさすがですよね。収納力を落とさないようにたくさんのポケットがついています。使いやすい3色展開なので、おしゃれに妥協したくないときにおすすめです。
最強の焚き火ウェア「NANGA(ナンガ) HAVE A GOOD DAY hgd-300 リブカラー ダウンコート メンズ レディース ユニセックス アウター」
おすすめの理由としては
- NANGAの独自の難燃素材使用により、高い難燃性と耐熱性を備えている
- 日常的にも着用しやすいデザインである
- ダウン80%、フェザー20%の比率を使用しているため、暖かい
国内のダウンメーカーのNANGAは、独自の難燃素材を使用しているため、高い難燃性と耐熱性を持っています。また、ダウンメーカーが作っているだけあり、軽く暖かいです。日常的にも使用しやすいデザインなのがまた嬉しいポイントですよね。
まとめ
いかがでしたか?アウトドアウェアはメーカーによりさまざまな特徴がありますが、おしゃれもしたい!そう思い、購入した気に入った大切な洋服が焚き火で穴が開いてしまったらとてもショックですよね。
私は初めて焚き火をしたとき、ボア素材のアウターを着ていました。今、考えると、何事もなく終われたのは運がよかったな、と思います。
楽しいキャンプを楽しかったねで終われるように、今後は焚き火ウェアを着ていきます。個人的にはいきなり高価なものを買うのは気が引けるので、安価なものから試していきたいです。
冬のキャンプは特に焚き火をする機会が多いですよね。焚き火で暖をとることもあるでしょう。そのときに少しでも安全に焚き火を楽しめる焚き火ウェアをぜひ選んでみてください。
みなさんのキャンプライフが豊かになりますように。