テントのマット選びに迷っていませんか?キャンプで快適に寝泊りするには、テントの床に敷くマットが欠かせません。
今回はマットの中でもウレタンマット(クローズドセルマット)について種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。また初心者向け、カラー展開が豊富な商品、最強の商品など、いろいろな観点でおすすめ5商品を選びました。
断熱性能の高いマットや寝心地の良いマットについて知りたい方は、ぜひご一読ください。

ハシモト ユウスケ
ウレタンマット(クローズドセルマット)とは?
ウレタンマット(クローズドセルマット)とはキャンプ場などの屋外で寝る際に使用するマットです。
テントの床と寝袋の間に敷いて「敷き布団」のような役割で使用します。キャンプ場などの屋外で寝る際には必須のキャンプギアです。
睡眠には「脳や体の疲労回復」「ストレス解消」「記憶の定着」など、多くの重要な役割があります。
睡眠は時間も大切ですが、質が最も重要と言われています。深く眠り、すっきりと目覚めることが大切です。
睡眠の質が低いと十分に脳や体が休息を取れず、日々のパフォーマンスが下がったり、抵抗力が低下し病気になりやすくなったり、生活習慣病のリスクが高くなったりとさまざまな影響がでます。
翌日の体力にも直接影響します。疲れが残っていると次の日のキャンプを満喫できません。
質を良くするには「日中に日光を浴びる」「就寝前の飲食を控える」などありますが、自分にあった適切な寝具を選ぶことも重要です。
良質な睡眠を取って翌日のキャンプも楽しみましょう。
特徴
ウレタンマット(クローズドセルマット)とはウレタン素材やポリエチレン、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)など柔軟性や弾力性がある合成素材を使ったマットのことです。
キャンプ場でテントを設置する地面は凸凹していたり、石が転がっていることもありますが、マットを敷くことでその厚みや素材特性によって地面の凸凹を緩和し快適に寝ることができます。
また、断熱性とその厚みによって底冷えの影響を緩和できます。
「エアマット」や「インフレーターマット」などの他のマットと異なり、空気を入れる必要がなく、そのまま使用できます。
設置がとても簡単でパンクの心配もない、耐久性の高いマットです。
そのままの状態でも使用できますし、エアマットやインフレーターマットの下に敷いて使うことで、マットを保護できます。加えて、冬などの寒い時期は底冷えの影響をさらに緩和できます。

メリット
ウレタンマット(クローズドセルマット)のメリットは以下の3点です。
- 設置、片付けが簡単
- 耐久性が高い
- 軽量で持ち運びやすい
ウレタンマット(クローズドセルマット)は空気を入れ膨らませる必要がなく、広げるだけで使用できるため、設置と片付けがとにかく簡単なマットです。
夜に寝る時だけでなく、昼に少し横になりたい時にもすぐに使用できます。
「エアマット」や「インフレーターマット」などの他のマットと異なり、空気を入れる必要がないためパンクの心配がありません。
そのため丈夫で耐久性が高いため、長く使うことができます。
また全体的にコンパクトで軽量なため、持ち運びやすい商品が多くあります。キャンプだけでなく、登山などでも使用できます。
デメリット
ウレタンマット(クローズドセルマット)のデメリットは以下の2点です。
- 厚みが薄い
- 収納時はかさばる
ウレタンマット(クローズドセルマット)は全体的に厚みが薄い商品が多いです。
凸凹の激しいキャンプ場では地面の凸凹を緩和できず、寝心地があまり良くない場合があります。
マットのクッション性や寝心地を重視する場合は「インフレーターマット」や「エアマット」を選びましょう。
設置や収納は簡単ですが、収納時に圧縮などができないため、かさばります。
収納時のサイズを小さくしたい場合は、エアマットを選びましょう。空気を入れる手間がありますが、小さく収納できます。

種類
ウレタンマット(クローズドセルマット)以外にも「エアマット」や「インフレーターマット」など、さまざま種類のマットがあります。他のマットの特徴について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
ウレタンマット(クローズドセルマット)の中でも収納方法によって以下の2種類に分けることができます。
折りたたみ式
マットをジャバラ状に折りたたんで、収納できます。設置は折りたたんだ部分を広げるだけなので簡単です。
ロール式
マットを丸めてバンドなどで固定することで収納できます。設置は固定したバンドを外すだけなので簡単です。収納時にきつく丸めていると、巻きグセが付くことがあります。
ウレタンマット(クローズドセルマット)の選び方
ウレタンマット(クローズドセルマット)の選び方は以下のポイントを参考にしてください。
断熱性能で選ぶ
ウレタンマット(クローズドセルマット)は全体的に厚みが薄い商品が多いため、使用する時期によって地面の冷気を受けやすく底冷えします。
使用する場合は製品に記載しているR値を確認しましょう。
R値とは断熱材の性能をあらわすもので、値が高いと断熱性能が高くなります。暖かさを示すものではありません。
数値の基準は、春秋で使用する場合は2.0以上、冬は4.0以上を目安にしましょう。
使用する時期に応じて適切なマットを選びましょう。
価格で選ぶ
ウレタンマット(クローズドセルマット)と言っても、コールマン、キャプテンスタッグ、サーマレストなどの有名なアウトドアメーカーはもちろん、コーナンやカインズなどのホームセンターでもさまざまな商品を展開しています。
価格は安いものであれば1,000円台からあり、高いもので10,000円近くするものもあります。

おすすめのウレタンマット(クローズドセルマット)
ウレタンマット(クローズドセルマット)はキャンプ場で寝る際に、テントの床と寝袋の間に敷いて「敷き布団」のような役割として使用します。
ウレタンマット(クローズドセルマット)は空気を入れて膨らませる必要がなく、広げるだけで使用できるため設置がとにかく簡単です。
軽量な商品が多く、持ち運びが楽です。また丈夫で耐久性が高いため、長く使うことができます。
その使いやすさから使用場所を選ばず、キャンプ場だけでなく公園でのピクニックや登山など、さまざまな用途で使用できます。
ウレタンマット(クローズドセルマット)と言っても各アウトドアメーカーやコーナンやカインズなどのホームセンターでもさまざまな商品が販売されており、どれを購入すれば良いのか迷ってしまいますよね。そこで数多くあるウレタンマット(クローズドセルマット)の中から、おすすめのマットを紹介します。
初心者におすすめの「キャプテンスタッグ EVAフォームマット」
おすすめの理由は以下の3点です
- 折りたたみ式で簡単設置
- 適度なクッション性
- コスパが良い
キャプテンスタッグのEVAフォームマットは折りたたみ式で、広げるだけで簡単に設置することができるマットです。
表面が波型になっており平面のマットに比べ厚みが増すため、適度なクッション性があります。厚さは約2cmです。
シングルサイズだけでなくワイドサイズもあるため、広く使用したい方や複数で使用する場合もおすすめの商品です。
コスパも良く、初心者におすすめの商品です。
キャプテンスタッグのEVAフォームマットの大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
ステップアップにおすすめでカラー展開が豊富な「ネイチャーハイク エッグネストフォールディングマット」
おすすめの理由は以下の3点です。
- アルミ加工による高断熱性
- 豊富なカラー展開
- 軽量で持ち運びしやすい
ネイチャーハイクのエッグネストフォールディングマットはマットの表面をアルミ加工しており、断熱性を向上させたマットです。
カラー展開が豊富で好みの色や手持ちのキャンプギアなどに合わせて選ぶことができます。
また重量が約460gでとても軽量なため、持ち運びが便利な商品です。
平らな表面でおすすめの「ゼルドナー キャンピングマット」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 程よいクッション性
- 平らな表面で手入れが簡単
- 持ち運びしやすい収納袋付き
ゼルドナーのキャンピングマットは折りたたみ式で、広げるだけで簡単に設置ができるマットです。
厚さ約1.5cmで程よいクッション性があります。
表面が平らで凸凹していないため、汚れた際の手入れが簡単にできます。
収納袋が付属しており、持ち運びが楽にできます。
ロール式でおすすめの「サーマレスト リッジレストクラシック」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 広げるだけのロール式
- しっかりとした硬めの寝心地
- 高い断熱性能
サーマレストのリッジレストクラシックはマットを巻くことで収納できるロール式のマットです。広げるだけ使用状態にできるため、設置が簡単です。
しっかりとした硬めのマットなため、硬めの寝心地が好みの方におすすめです。
R値が2.0で適度な断熱性を有しているため、春から秋にかけて長いシーズンで使用できます。
デメリットはロール式のため巻きグセが付くことです。
サーマレストのリッジレストクラシックの商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
最強のクローズドセルマット「ニーモ スイッチバック」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 高いクッション性
- 高い断熱性能
- 軽量かつ高耐久
ニーモのスイッチバックは厚さが約2.3cmで、硬さの異なるウレタンフォームで2層構造を採用しているクッション性の高い高品質なクローズドセルマットです。
また裏面はメタライズド(断熱)フィルムによって冷気を遮断する構造になっており、高い断熱性能があります。
重量約415gと軽量なため、持ち運びも簡単にできます。
デメリットは他のマットに比べて高額です。
ニーモのスイッチバックの商品の大きさ、仕様などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
まとめ
ウレタンマット(クローズドセルマット)と言っても各アウトドアメーカーやホームセンターのコーナンやカインズなどで、さまざまな商品が展開されています。
マットは厚みや硬さ、表面の素材によって寝心地が大きく異なりますし、人の好みによっても変わります。
悩みながらいろいろなキャンプギアを探していくのもキャンプの醍醐味の1つです
ウレタンマット(クローズドセルマット)は軽量で設置が簡単で、耐久性が高いため、さまざまな使用用途があるマットです。
そのままでも使用可能ですが、「エアマット」や「インフレーターマット」などの他のマットの下に敷いたり、キャンプだけでなくレジャーで使用できる汎用性の高いマットです。
質の良い睡眠が取れなければ、次の日に疲れが残りせっかくのキャンプを満喫できません。
アウトドアで寝るのにマット選びはとても重要です。みなさんのキャンプスタイルに合わせて、適切なマットを選びましょう。
今回紹介した選び方とおすすめ商品を参考にし、ぜひ自分にあったマットを探してみてください。