キャンプで寝泊りするのに必要なキャンプ向けマット選びに迷っていませんか?キャンプで快適に寝泊りするには、テントの床に敷くマットが欠かせません。
マットと言っても各アウトドアメーカーから、種類や大きさの違うさまざまな商品が販売されているため、どれを選べばよいか迷ってしまいます。
今回はマットの種類や使用するメリット、デメリット、選び方のポイントを解説します。ぜひ最後までご覧いただき、キャンプ場で快適に寝泊りし、翌日も満喫しましょう。

ハシモト ユウスケ
マットとは?
キャンプで使用するマットとは寝る際にテントの床と寝袋の間に敷くもので、別名「テントマット」や「スリーピングマット」と呼ばれています。
キャンプ場で快適に寝るには必須のキャンプギアです。
睡眠には「脳や体の疲労回復」「ストレス解消」「記憶の定着」など、多くの重要な役割があります。
睡眠は時間も大切ですが、質が最も重要と言われています。
睡眠の質が低いということは十分に脳や体が休息を取れません。そのため抵抗力が低下し病気になりやすくなったり、生活習慣病のリスクが高くなったりとさまざまな影響がでます。
質を良くするには「日中に日光を浴びる」「就寝前の飲食を控える」などありますが、自分にあった適切な寝具を選ぶことも重要です。
質の良い睡眠が取れなければ、次の日に疲れが残りせっかくのキャンプを満喫できません。
良質な睡眠を取って翌日のキャンプも楽しみましょう。
特徴
マットはキャンプ場で寝る際に、テントの床と寝袋の間に敷いて「敷き布団」のような役割として使用します。
そのためマットの厚みや硬さ、大きさによって寝心地を大きく左右します。
キャンプ場によってテントを設置する場所が、芝生や土、砂利などさまざまです。地面が凸凹していたり石が転がっていることもあります。
マットを使用することで硬い地面の凸凹や底冷えの影響を緩和できます。
マットといっても構造や設置方法によってさまざまな種類があり収納性や断熱性、寝心地が大きく異なります。
また使用する方やテントの大きさに合わせたサイズ選びも必要です。
快適な寝床を確保するためにマット選びはとても重要です。
メリット
以下の3点がマットを使用する際のメリットです。
- 地面の凹凸を軽減する
- クッション性で体への負担を減らす
- 地面からの底冷えを防止する
マットはテントの床に敷いて使うため、マットの厚みによって地面の凸凹を軽減できます。
また就寝時はマットのクッション性により体の圧を分散してくれるため、体へかかる負担を減らします。
秋冬シーズンになり寒くなると、地面からの冷気でテント内が底冷えします。マットを敷き、冷気を防止することで快適に睡眠を取ることができます。
デメリット
以下の2点がマットを使用する際のデメリットです。
- 荷物が増える
- 設置に時間がかかる
マットは「敷布団」の代わりのようなものなので、収納性が良いものもありますが、持っていくことで荷物が増えます。
また種類によっては設営に時間を要する場合があります。使用するマットの設置方法や設置時間をしっかり確認しておきましょう。

種類
マットの種類は大きく「ウレタンマット(クローズドセルマット)」「エアマット」「インフレーターマット」の3つに分けることができます。
各種類によって収納性や設置のしやすさ、使用時の厚みやクッション性が大きく異なります。
ウレタンマット(クローズドセルマット)
ウレタンマット(クローズドセルマット)はクッション性のあるウレタン素材で断熱性が高いマットです。
丈夫で軽量のため使用場所を選ばずキャンプだけでなく、登山や公園でのピクニックなどにも使用できます。また比較的厚さが薄いため、他の種類のマットの下に敷いて使うこともできます。
収納方法が折りたたみ式とロール式の2種類あり、どちらも広げるだけで使用できるため他のマットと比較して設置がとても簡単です。
デメリットは収納サイズが大きくなるため、かさばります。また厚みが薄いものが多く、地面の凸凹が大きいと緩和しきれない場合があります。
比較的安価な商品が多いです。
エアマット
エアマットは電動ポンプや内蔵する手動のポンプなどによって空気を入れて使用するマットのことです。
空気の調整具合で好みの硬さや厚さに変えることができます。また地面との間に空気の層を作ることによって断熱効果があります。
空気を入れる前は軽量でコンパクトなため、収納性に優れています。
デメリットは空気を入れるのに手間がかかることです。大型のマットになるのと電動ポンプが必要になります。
また、穴が空いてしまうと空気が漏れてしまうため使用できなくなります。
付属のパッチなどで補修は可能ですが、凹凸の激しい地面で使用する場合は別のマットを下に敷くなど、破損しないような配慮が必要です。
価格は空気の入れ方や生地の耐久性によって異なるため、安価な商品から高価な商品までさまざまです。
インフレーターマット
インフレーターマットは内部にウレタン素材(スポンジ)などの断熱材が入っており、バルブを開けることで圧縮されていたウレタンが元の大きさに戻り使用することのできるクッション性の高いマットです。
バルブを開けると10分程度でマットが膨らみ最後は口などで空気を入れることで使用状態になるため、設置は簡単です。
ただ使用後はマットを押さえて畳みながら空気を抜く必要があるため、多少手間がかかります。
収納時はマットの中に断熱材がはいっているため、エアマットほどコンパクトにはなりません。
価格は他のマットよりも高価な商品が多いです。
ウレタンマット (クローズドセルマット) |
エアマット |
インフレーターマット |
|
クッション性 (厚み) |
△~〇 |
◎ |
〇~◎ |
収納性 |
〇 |
◎ |
△~〇 |
重量(軽さ) |
◎ |
〇~◎ |
△ |
設置のしやすさ (使いやすさ) |
◎ |
△~〇 |
〇 |
耐久性 |
◎ |
△ |
〇 |
価格(安さ) |
◎ |
〇~◎ |
〇 |

マットの選び方
アウトドアメーカーの各社からさまざまな種類や大きさのマットが展開されています。
選ぶ上で確認すべきポイントは大きく「クッション性」「収納性、設置のしやすさ」「大きさ、人数」の3点です。みなさんのキャンプスタイルに合わせて、選びましょう。
ポイント1. クッション性で選ぶ
クッション性が高いと快適に寝ることができます。
クッション性の良いマットを選ぶには「厚さ」を確認しましょう。厚さが大きいとクッション性が高く快適に寝ることができます。
エアーマットであれば空気を入れることで厚みをだせますが、空気を入れる手間がかかります。その他のマットは厚さが高いとその分、かさばるので収納性や持ち運びが不便です。
ポイント2. 収納性、設置のしやすさで選ぶ
収納時にコンパクトになれば持ち運びが楽になります。
エアマットは空気を入れる必要があるため設置に手間がかかりますが、コンパクトに収納できます。
クローズドセルマットは設置は広げるだけで使用できるため設置は簡単ですが、コンパクトに収納できません。
インフレーターマットは中にウレタンが入っているため、あまりコンパクトには収納できません。設置のしやすさはエアマットとクローズドセルマットの中間です。
ポイント3. 大きさ、人数で選ぶ
使用するテントに入る大きさを選びましょう。
テント内の寝床の端は結露したり、シートが邪魔になる場合があります。そのため設置するテントの底面より多少小さめになるように大きさと枚数を決めましょう。
次に使用する方にあったマットの大きさを選びましょう。
縦の長さが身長より大きいものを選んでください。マットの長さにおさまらない場合は枕をマット外に設置するなどして体全体がマットの上におさまるようにしましょう。
横幅が足りない場合はダブルサイズやシングルサイズ2つ並べて使用すれば対応できます。
マットによっては連結できるボタンなどが付属している商品もあります。

おすすめのマット
マットはキャンプ場で寝る際に、テントの床と寝袋の間に敷いて「敷き布団」のような役割として使用します。
マットを使用することで地面が凸凹を軽減し、就寝時はマットのクッション性により体にかかる負担を減らせます。マットの厚みや硬さなどの性能によって寝心地を大きく左右します。
また秋冬シーズンになり寒くなると、地面からの冷気でテント内が底冷えします。冷気を防止することで快適に睡眠を取ることができます。
マットの種類は「ウレタンマット(クローズドセルマット)」「エアマット」「インナーマット」の大きく3つに分けることができ、収納性や設置のしやすさ、使用時の厚みやクッション性が各種類によって大きく異なります。
各アウトドアメーカーでさまざま商品が販売されており、どれを購入すれば良いのか迷ってしまいますよね。
そこで数多くあるマットの中から、おすすめのマットを紹介させていただきます。
初心者におすすめのインフレーターマット「コールマン キャンパーインフレーターマット シングル」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 自動で膨らむインフレーターマット
- 適度な厚さで快適な寝心地
- 連結が可能でファミリーキャンプに最適
コールマンのインフレーターマットはバルブを開くことで、ある程度まで自動で膨みます。
ある程度まで膨らんだら付属の収納袋を使用することで簡単に空気を入れることができ、マットの硬さを調整できます。
厚さは約5mで程よいクッション性があり、快適に寝ることができます。
またマット側面のボタンを止めることで連結が可能なため、ダブルサイズや多人数でも隙間がなく寝ることができます。初心者のファミリーキャンパーにおすすめの商品です。
コールマンのインフレーターマットの大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
ステップアップにおすすめのエアマット「ロゴス どこでもオートベッド130」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 電動ポンプ内蔵で簡単設置
- 電池式のため、どこでも使える
- 肌触りの良い表面と弾力のあるクッション性
ロゴスのどこでもオートベッドは電動ポンプ内蔵の自動で膨らますことができるエアベッドです。
電動ポンプは電池式で電源を必要としないため、どこでも使用できます。またフットポンプも付属しているため、故障時などには手動で入れることもできます。
片付けの空気抜きも電動ポンプで簡単に行えます。
マットの表面は高級感のあるベルベット調で肌ざわりが良く、厚さが約10cmもあり快適な睡眠ができます。
ロゴスのどこでもオートベッドの大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
軽量かつコンパクトなクローズドセルマット「サーマレスト Zライトソル」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 広げるだけの簡単設置
- 軽くてコンパクト
- 3シーズン使用できる断熱性能
広げるだけで簡単に使用することができる、折りたたみ式のクローズドセルマットです。
軽量でコンパクトなため、取り扱いがしやすいマットです。
マット自体の厚さは、薄いところで数ミリ程度ですが、凸凹形状となっていることでマット全体の厚みは約2cmほどです。そのため、小石程度の凸凹であれば気にならずに快適に寝ることができます。
また断熱性能に優れており、R値が2.0 のため3シーズン(春、夏、秋)に対応しています。
サーマレストのZライトソルの使い勝手、性能などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
簡単設置で持ち運びしやすいウレタンマット「キャプテンスタッグ キャンピングFDマット」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 広げるだけの簡単設置
- 持ち運びが簡単
- さまざまな場面に併用できる
キャプテンスタッグのキャンピングFDマットは広げるだけで使用できるウレタン素材のマットです。
マッド自体に結束できる持ち運び用のベルトが付属しており、収納袋なしで収納と持ち運びが可能です。
軽量で持ち運びが簡単なため、公園でのピクニックや他のマットの下に敷きクッション性を高める
テント内のフロアマットとして使用するなど、さまざまな用途で使用できます。
デメリットは厚みが約1.5cmのため地面の凸凹が顕著な場所であれば、影響を受けやすいです。
このマット単体で寝る場合は地面が平ら、もしくは芝生の上など場所を選ぶ必要があります。
カラー展開豊富で収納性抜群のエアマット「Rocacoco エアーマット」
おすすめの理由は以下の3点です。
- 電動ポンプが不要の足踏み式
- 豊富なカラー展開
- コンパクトに収納が可能
Rocacocoのエアーマットは電動ポンプが不要の足踏み式のマットです。
足踏み式とはマット上にポンプが内蔵しており、足で踏むと空気が入る仕組みです。簡単に空気を入れることができます。
豊富なカラー展開のため、テントやキャンプギアに合わせて色を選ぶことができます。
また収納時は牛乳パック程度の大きさで、コンパクトになります。
マットには連結ボタンがついており、人数が多くても連結することで隙間がなく寝ることができます。またマット上に枕がついているため、別で購入する必要がなく便利です。
寝具の荷物を最小限にしたい、キャンパーにおすすめの商品です。
最強のインフレーターマット「DOD ソトネノキワミL(プレミアム)
おすすめの理由は以下の3点です。
- 自動で膨らむインフレーターマット
- 専用枕付き
- 厚さ約10cmで抜群のクッション性
- 専用の洗濯が可能シーツ付き
DODのソトネノキワミはバルブを開放することで、自動で空気が入り膨らむインフレーターマットです。
自動で100%空気が入るわけではなく、最後は付属の枕を使用して自力で入れる必要がありますが、簡単に設置できます。
マットの厚さは約10cmで表面に伸縮性の素材を使っており、屋外でも極上の睡眠ができます。キャンプでも睡眠環境は妥協したいという方におすすめの商品です。
また、専用の洗濯が可能なシーツが付属しており、いつでも清潔な状態で使用できます。
デメリットは中のウレタンが分厚いため、収納サイズや重量はそれなりにあります。
DODのソトネノキワミ(L)の大きさ、設置方法、収納方法などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
まとめ
マットと言っても各アウトドアメーカーから、素材や設置方法の異なるさまざまな商品が展開されています。
悩みながらいろいろなキャンプギアを探していくのもキャンプの醍醐味の1つです。
マットは種類や厚み、硬さによって寝心地が大きく異なりますし、人の好みによっても変わります。
今回紹介した各マットの種類の特徴と選び方を参考にし、ぜひ自分にあったマットを探してみてください。そしてキャンプ場で日頃と違った快適な睡眠を楽しみましょう。
質の良い睡眠が取れなければ、次の日に疲れが残りせっかくのキャンプを満喫できません。
アウトドアだからといって睡眠環境に妥協せず、質の良い睡眠を取って翌日以降のキャンプも存分に楽しみましょう。