ガスランタンおすすめ5選と最新ランキング【2022年12月】

ガスランタン ランタン・ライト

ガスランタン選びに迷っていませんか? 本格的な燃料式のランタンの中では、取り扱いが簡単で魅力的ですよね。

今回はガスランタンについて種類、メリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。また初心者向け、おしゃれ優先、最強の商品など、いろいろな観点でおすすめ5商品を選びました。最新の人気ランキング(2022年12月調べ)も交えてガスランタンの全てをご紹介します。

「気軽に炎の光が楽しめて癒やされる」と人気のガスランタンについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

制作者
オガワコハル

オガワ コハル

キャンプ歴3年、二人の子どもにたくさんの経験をさせたく、キャンプをはじめてからすっかりアウトドアの虜に。アウトドアが好きな夫と共に関東近郊をファミリーキャンプで巡る。手挽きのミルでこだわりの豆を挽き、手動エスプレッソマシンで”アウトドアコーヒー”を楽しむ。最近は登山も始め、子どもを背負って身近な山々を登る。
監修者
タニヤオミ
日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター。外資登山用品メーカー勤務を経て、登山・キャンプ用品店に3年間勤務。地元が舞台の「ゆるキャン△」に憧れ、人生初のキャンプを冬にソロで行う。夜景のように燠火(おきび)がキラキラと輝く姿にとても感動し、キャンプにハマる。焚き火が好き。好きなキャンプ飯はカマンベールチーズを丸ごとスモーク。キャンプはもちろん、登山、SUPなど、自然の中にいられるアクティビティを好む。
目次

ガスランタンとは?

ガスランタンとは照明の用途でガスを燃料とするランタンのこと。ランタンには他にガソリンランタン、灯油を燃料とするオイルランタン、電気式のLEDランタンと数多くあります。燃料式ランタンの中でガスランタンは携帯性、取り扱いがもっとも簡単で初心者におすすめです。

ガスランタンはOD缶やCB缶をランタンに直接装着して使用するものや、専用缶にガスを充てんして使用するタイプ、キャンドル風、30m先まで照らせる大光量タイプなど種類は豊富です。

ガスガスランタンにはマントルが必要なタイプと不要なタイプがあります。

マントルとは、網袋に発光剤を染み込ませて乾燥させたもののこと。裸火だったガス灯を「もっと安定した明かりとして利用できないか」と考え発明されたのがマントルです。日本では明治時代に普及しはじめています。(参考:東京ガス ガスとくらしの歴史

マントルをガスの炎の上に被せて使用すると青白い光を放ち、一層明るくなります。「裸火よりも7倍明るい」と言われ、家庭でも使われるようになりました。現在は夜のアウトドアで多く使用されています。

出典:SOTO

特徴

ガスランタンは、取扱いが簡単で初心者にピッタリです。ガソリンやオイル式のランタンと違って補充が簡単。運搬時に燃料がこぼれる心配もなく、安心して使用できます。

マントルを使用するランタンは明るいので、夜のアウトドアで活動する際に大活躍です。マントル不使用のものは、キャンドルのような優しく温かな光なので、夜のアウトドアでゆったりと過ごす時に使うと癒やされる時間となります。

また、ランタンそのものが軽いものが多いので持ち運びがしやすいです。ランタン用の専用ケースが付属されているものもあるので、安心してアウトドアへ持ち出せます。中には虫の寄りにくいランタンもあるので、夏場の虫問題にも役立ちます。

メリット:取扱いが簡単

  • 取扱いが簡単で初心者でも簡単に使用できる
  • CB缶であれば燃料が手軽に入手できる
  • 特別なメンテナンスが必要ない

カードリッジの付け外しや補充、点火が簡単なので初心者でも誰でも簡単に使用できます。ガス缶を使用しているので、CB缶であればコンビニやスーパーなどで簡単に燃料を入手できます。「キャンプや登山当日に燃料がない!」と焦らなくても大丈夫です。

 また、ガソリンランタンやオイルランタンと比べて、ガスは汚れにくく、メンテナンスがとても簡単です。マントルが破れなければずっと使用し続けられます。

出典:キャプテンスタッグ

デメリット:低温が苦手、燃料コストが高い

  • 低温時および連続使用時に光量が低下もしくは点火できないことがある
  • 他の燃料式ランタンより燃料コストが高い
  • 屋外でしか使えない

ガス缶が外気温によって冷やされ、液体状のガスが気化できない状態(ドロップダウン現象)になると点火できないことがあります。使用したい時にこれが起こると厄介なので、事前対策が必要になってきます。

また使用時間あたりの燃料コストはガソリンや灯油より高いです。

燃料式ランタンは火を使うため、テントの中など屋内では一酸化中毒や火災の危険があるため使用できません。屋内で使用したい場合はLEDランタンを検討してください。

ランタンのよくある質問

燃料式のものはメンテナンスすれば数十年持ち、親子2世代で使っているようなご家庭もいます。

電池式は使用回数が少ないのでLEDの寿命に至る前に振動による機械的な故障や、サビによる電気系統のトラブルで数年〜10年程度で買い替えになります。

キャンプ用品専門店、スポーツ用品店、登山用品店、ホームセンター、メーカー公式サイト、AmazonなどのECサイトで購入できます。

電気式であれば家電量販店などにも置いてあります

意外と大きい・小さいが起きやすいので一度実物を見るか、ネットでサイズをしっかり調べるようにしましょう

芯から揮発するハリケーンランタンなどは節約や臭いの点で、抜いて元の容器に戻したほうが良いです。加圧が必要なタイプはその分しっかり密閉されていますので運搬時に横にしない限りは大丈夫です。

理想としては必要な量を投入し、毎回しっかり使い切る形です。

種類

ガスランタンは燃料の違いと、マントルの有無で種類を分けることができます。

燃料の種類

種類 説明
CB缶
  • 外気温が10℃以下では使用できない
  • 比較的安価でコンビニやスーパーなどどこでも購入できる
  • 接続部の作りが全メーカー共通規格で他メーカーのCB缶も装着が可能
  • CB缶対応のガスランタンが少ない
OD缶
  • 外気温が-5℃などまで使用できる(商品による)
  • 専門店でしか購入できない
  • 接続部の作りがメーカーごとに異なり、ランタンと同じメーカーのOD缶が必要

OD缶はCB缶より高価ですが低温でも使用できるのが特徴です。一般的なCB缶の中身は液化ブタンとなり、外気温が約10度を下回ると使用できません。

CB缶にもイソブタンやプロパンを混合した寒冷地仕様タイプもありますが、それでも外気温が0〜5度(商品により異なる)を下回ると使用できません。(イワタニ公式サイトFAQより)

OD缶の場合例えばSOTO製品の場合、外気温マイナス5度まで使用できます。SOTO公式サイトFAQより

この他に、充てん式ランタンもあります。専用のタンクにOD缶、CB缶、ライターガスから充てんして使用します。ただし、異なるガスを混合はできません。

マントルの有無

ガスランタンは光源として

  • 燃料を燃やした炎を光源とする
  • 燃料を燃やし、高熱を受けて輝くマントル(発光体)を主な光源とする

の2種類があります。マントルがあると電球のような明るさになり、メインランタンとして使用できます。しかし、初回やマントルが破れた場合には、マントルの装着や空焚きという手間が必要です。

マントルを使わないタイプはロウソクのような優しい光となり、サブランタンとして卓上ランプなどで使用します。

マントルは強熱発光(Candoluminescence)という原理で、熱エネルギーを光に変換して輝きます。そのため燃料を単純に燃やした場合によりエネルギー効率が良いです。

ガスランタンの選び方

ランタンはたくさんのメーカーからいろいろな種類のものが販売されています。その中からどうやって選べば良いのでしょうか。

用途別の必要な明るさなど、一般的なランタンの選び方は次の記事を参考にしてください。

ポイント1. メインランタンかサブランタンかを決める

ガスランタンを選ぶ時は、まずメインのランタンとして使用したいのか、卓上で火の揺れを楽しむなどサブランタンとして使うのかを決めます。メインランタンであればマントル付きの大型で明るさが70W以上は必要です。

ガスランタンは寝室など屋内では、一酸化炭素中毒の危険性があるため利用できません。

ポイント2. 使用する外気温でCB缶かOD缶か決める

安価で購入しやすいCB缶は便利です。しかし通常のCB缶は外気温が10℃程度までしか使えません。寒冷地仕様CB缶でも0〜5℃が限界です。ある程度の冬キャンプを想定するならOD缶のほうが無難です。雪中キャンプまで想定する場合、ガソリンランタンも検討してください。

ポイント3. どんなデザインが良いか

ガスランタンは、おしゃれな形のランタンから本格的な形のランタンまでさまざまです。迷った場合は見た目で「自分の心にグッときたもの」を選ぶと良いです。光量が足らない場合は、サブランタンを追加すれば事足ります。

夜のアウトドアで使用した時に、「このランタンを買ってよかったなぁ」と思えるとテンションが上がります。

おすすめのガスランタン

OD缶の場合は規格がなく、メーカーによってガス缶との接続部の形状が異なるため、同一メーカー製品を装着しないと危険です。

一方CB缶は阪神淡路大震災を機に規格が統一されたので、どのメーカーでも使用できます。ただし、寒冷地仕様CB缶(パワーガスなど)は通常のCB缶より火力が強くなるため、同一メーカーの缶を装着したほうが安全です。

いろいろ考えるポイントが多いガスランタンですが、おすすめ商品としてコンパクトで持ち運びしやすいものをピックアップしました。

アウトドアギア感満載のランタンではなく、おしゃれでゆったりした時間を過ごすのにピッタリのものを多く掲載していますので、参考にしていただければ幸いです。

初心者におすすめの「コールマン ルミエールランタン」

おすすめの理由としては

  • マントルが不要で取扱いとメンテナンスがとても楽
  • 形がとてもオシャレで雰囲気がある
  • 燃焼時間が約28〜38時間と長く使用できる

「ゆるキャン△」でも出てきたランタン。美しいフォルムをしており、夜のアウトドアにあると一気に雰囲気がよくなります。比較的安価で、有名なメーカーなので安心して使用できる点もおすすめする理由の一つです。

炎の加減も優しく揺れる炎に癒やされること間違いなしです。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

ステップアップにおすすめの「ミニマルワークス マイティーランタン」

おすすめの理由としては

  • マントル使用で明るい
  • 比較的小さめサイズなので持ち運びがしやすい
  • シンプルでおしゃれ

ミニマルワークスは韓国のメーカーですが、おしゃれで洗練されたデザインで人気です。マントルを使用するタイプは、少しだけサイズが大きいものが多い印象ですが、こちらの商品は小さめで取り扱いと持ち運びが容易にできるのでおすすめです。

充てん式でおすすめの「SOTO HINOTO」

おすすめの理由としては

  • CB缶、OD缶、ライターガスなど、さまざまな種類から充てんして使える
  • 1〜2時間ほどの使用時間なので気軽に使える
  • コンパクトでアウトドアにピッタリ

充てんして使用する前提なので、とてもコンパクト。OD缶にも取り付けが可能なので、その時にあった使い方ができるので融通が効き、さまざまなシーンで活躍します。

ガスは混ぜて使用できません。明るさはそこまでないので、照明器具というよりは炎の揺らめきを楽しむのにピッタリです。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

おしゃれなガスランタン「ミニマルワークス エジソンランタン」

おすすめの理由としては

  • 職人手作りのグローブがおしゃれでかわいいものがたくさん
  • コンパクトなので持ち運びが楽
  • レトロなデザインがすてき

エジソン170周年記念で発売されたもの。無地のグローブから、花柄の模様が入ったもの、シャンデリア(分配器の購入が必要)などグローブだけで楽しめます。インテリアとして置いてもとても雰囲気があっておしゃれです。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

最強のガスランタン「ユニフレーム フォールディングガスランタンUL-X クリア」

おすすめの理由としては

  • 最大照度が240wでランタンの中では最大クラス
  • ガラス部がボディ内部に収納でき、安全&コンパクト
  • 本格的なデザインながら簡単取付ができ初心者にも使える

アウトドア商品で人気のユニフレームのランタン。”Theアウトドア”なかっこいいデザインで、使いやすいうえに明るさが最大クラスという最強のランタンだと思います。夜のアウトドアで活動するにはもってこいの物です。

この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。

ガスランタン最新人気ランキング

ガスランタンの人気はどのようになっているのか。楽天のガス式ランタンランキングを元にTOP10を調査しました。

2022年12月5日~12月11日の期間を対象として楽天が2022年12月14日に公表したガス式ランタンランキング(売上や取り扱い店舗数などから楽天独自ランキング)を元に、

  • ガスランタンを対象として抽出
  • 混ざっているケース、シェード、ホヤなどパーツ品は除外
  • ノーブランド、ショップブランドを除外
  • 同一商品の販売店違い、色違い、サイズ違い、オプション違いを除外(最上位のみ掲載)

を行った。また商品情報が不足時はメーカー公式サイトやネットに公開されている取扱説明書の情報を元に追記した。

1位:Coleman ルミエールランタン(OD缶 4,510円〜)

2位:スノーピーク リトルランプ ノクターン(OD缶 5,280円〜)

3位:NANGOGEAR キャンドル風ランタン(OD缶 3,980円〜)

4位:キャンピングムーン ガスキャンドルランタン(OD缶 5,980円〜)

5位:SOTO Hinoto(OD缶/CB缶/ライターガス] 8,500円〜)

6位:スノーピーク ギガパワーランタン 天 オート(OD缶 8,580円〜)

7位:スノーピーク ギガパワーBFランタン(OD缶 19,580円〜)

8位:SOTO プラチナランタン SOD-250(OD缶 15,500円〜)

9位:Coleman 2500 ノーススター LPガスランタン (OD缶 13,800円〜)

10位:ユニフレーム フォールディングガスランタンUL-X クリア (CB缶 13,500円〜)

TOP5が小型の卓上ランプで占められましたが、6位以降はメインランタンとしても使用できる大型タイプとなりました。ほぼOD缶ですが、唯一10位にユニフレームのCB缶ランタンがランクインしています。

まとめ

いかがだったでしょうか? ガスランタンは初心者でも気軽に楽しめるものが多く、はじめての”火を使うランタン”にはうってつけです。

ガスランタンで明かりを灯すだけで、夜のアウトドアにすてきな空間が生まれます。あたたかい炎の揺らめきを見ながら、ゆったりと夜のアウトドアを楽しむのも良し。しっかりとした光の中で、料理をしたり、夜の活動を楽しむのも良し。

さまざまなシーンで使えるガスランタンはどんな人にも使えて便利です。火を灯していなくても、そこにあるだけでおしゃれな雰囲気が出ます。この機会に夜のアウトドアを彩るガスランタンを使ってみませんか?

監修者コメント
タニヤオミ

タニ ヤオミ

手軽さが魅力のガスランタン。選ぶ種類によって明るさも調節可能となり、各々に適したタイプを選ぶことが可能です。

特に光量が必要となるメインランタンとしては、マントルを使用するタイプがおすすめです。マントルは最初に使用する際に燃やして炭化する必要がありますが、ガスタイプであればその作業もより容易に行うことが可能です。

おすすめは「SOTO フォールディングランタン」です。替えのガスとしてSOTO製品ボンベが必要ですが、最近はホームセンターでもよく見かけるので、手軽に入手できます。

デザイン性の高いモデルでおすすめは「MINIMAL WORKS ギャレットランタン」です。こちらはOD缶を使用するタイプのランタンで、火自体はロウソクの灯のようにやさしく灯るタイプです。缶部分も含め全体を真鍮で覆ったデザインであり、昼の明るい間、点灯していなくてもとても良い雰囲気を出してくれます。

今回は2点のみ紹介させていただきましたが、非常に多くの商品展開がされているのでお気に入りのものを選んでみてください。