アウトドアチェア選びに迷っていませんか?そんな人のヒントになるように今回はアウトドアローチェアについて種類やメリット・デメリット、選び方のポイントを解説します。
また初心者向け、おしゃれ優先、最強の商品などいろいろな観点でおすすめ商品を選びました。
機能性の高いアウトドアローチェアについてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

アヤ
アウトドアローチェアとは?
アウトドアローチェア(以下ローチェア)は野外で食事や休憩のために利用するチェアのことです。
座面の高さが30cm前後で、ローテーブルを中心に背の低いギアで行うロースタイルキャンプで使用します。
サイズは1人用が基本ですが、ベンチ型の複数人が座れるタイプもあります。
素材は生地の部分がナイロンやポリコットン、メッシュ素材の製品が使用されています。フレームの部分はアルミ製やスチール製、木製の製品があります。
特徴
ローチェアは座面の高さが30cm前後と、地面との距離が近いことから足を伸ばしたり、あぐらをかいたりと自由な座り方ができます。
ハイチェアに比べると軽量でコンパクトになります。
また、目線が低くなることで周りの景色や空を見渡せるのでより自然を感じられます。

メリット:開放的で子供でも座りやすい
次にどのようなメリットがあるのかを簡単にまとめてみました。
- リラックスしやすい
- 目線が低くなるので開放的になる
- 焚き火に薪をくべやすい
- 収納サイズが比較的コンパクト
- 子供でも座りやすい
座面の高さが20cm以下の超ロータイプチェアのものだと焚き火の煙も当たりにくく、薪もくべやすくなります。
重心が低いので子どもでも座りやすく転倒のリスクも軽減できます。
デメリット:立ち上がりにくく食事がしづらい
さきほどメリットを紹介しましたが、次にどのようなデメリットがあるのかをまとめました。
ローチェアを購入するにあたってしっかりと確認していきましょう。ー
- 立ち上がりにくい
- 食事がしづらい
座面の高さが低いと立ち座りの動作がしづらいので注意が必要です。深く座れるように背面側にかけて傾いている商品や座面が沈みやすいものだと、作業や食事をする際に前屈みになってしまうので腰に負担がかかります。

種類
アウトドアチェアでは主にハイチェア、ローチェアの2種類があります。アウトドアチェアの種類について詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてください。
ローチェアは上記記事の座面高、収納構造、素材、機能性、背もたれの違いでさらに「組み立て式」と「収束式」と「フォールディング式」に分けられていています。
組み立て式
本体の布地とフレームを取り付けて使用します。収納サイズは非常にコンパクトで軽量なものが多いですが他より準備、撤去に時間がかかります。
組み立て式の商品の中には収納用のバッグをフレームの部分に取り付けて小物入れとして活用できたり、背面の外側にポケットが付いているものもあります。
収束式
収納する際に脚が真ん中に収束されるタイプです。
スリムに畳めてかさばらないので、コンパクト重視の方に向いています。
細長く収納できるので、ラゲッジスペースが狭い車でも積みやすく家での保管も省スペースで済みます。
フォールディング式
ピンっと張られた座面が特徴で、左右や前後を合わせるようにしてフラットに折りたたむタイプのチェアです。
収束型に比べて収納サイズは少々大きくなりますが、硬め に張った座面がお尻の沈み込みを最小限にとどめてくれます。
ゆっくりくつろげるうえに立ったり座ったりしやすいので長時間の利用でも疲れにくいです。
ローテーブルの選び方
さまざまな形・サイズのものがあるローチェア。
キャンプを始めたばかりの人や」これから始めたいと思っている人は、どれを選べばいいのか迷いますよね。そこで今回は、ローチェアの選び方について詳しく紹介します。
ぜひローチェア選びの参考にしてください。
アウトドアチェアの形状の違いや素材の種類などアウトドアチェア選びの基本的なポイントを知りたい方は次の記事を参考にしてください。
ポイント1. 座面のサイズと高さ
一般的なローチェアの座面の高さは20cm〜40cm前後のものが多く、なかには10cm以下の座椅子のような商品もあります。
あぐらをかきたい方や地面での作業が多い方は10cmから20cm前後、テーブルで食事をしたり焚き火を楽しみたい方は30cmから40cm前後のものが良いです。
立ち上がりやすさは座面高30cm以上を基準にすると良いでしょう。
肘掛けがあるとより楽に立ち上がることができます。
座面のサイズはやや大きめサイズを選ぶと快適にくつろぐことができます。
体形にもよるのですが、横幅・奥行きが60cm以上のものを選ぶと、ゆったり座ることができます。奥行きが70cm以上のローチェアはさらに深く座れるので足を伸ばしてリラックスできます。ただし、体を起こしづらいので座りながら作業する場合にはあまり向いていません。
ポイント2. 背面の高さ
ハイバック、ミドルバックのような背面が高い商品は、首や頭も支えてくれるのでより快適に座ることができます。
多くの商品はハンモックのように体が包み込まれるような作りになっているので、長時間腰を掛けていても疲れにくいです。
背面の高さが約80cm前後のものだと、大人でも快適に座れるサイズです。
ポイント3.素材・生地
フレームの素材には、木製、アルミニウム、スチールなどがあります。
木製はおしゃれですが重量があり、木の強度や経年によっては割れてしまうこともあります。
アルミニウムは軽量でサビに強いですが、他の素材に比べて耐久性が劣るので衝撃で変形してしまう可能性もあります。
スチールは丈夫で耐久性に優れています。重量があるものの安定感があるのが特徴です。サビを防止するために黒色などに塗装されていますが、お手入れには気をつけなければいけません。
生地の素材については以下の通りです。
素材 | 説明 |
コットン |
・肌触りが良く、通気性も優れている ・熱に強く、火の粉が落ちても穴が空きにくい ・水や汚れが染み込みやすい、色落ちがおきやすい |
ポリコットン |
・薄くて軽い ・優れた耐久性 ・熱に強いので、火の粉が落ちても穴が空きにくい ・生地が厚いので水にぬれた場合は乾きにくい |
ポリエステル |
・耐久性に優れている ・色落ちや日光による劣化も少ない ・水に強く、速乾性もある ・熱に弱く、火の粉で穴が空く可能性がある |
ナイロン |
ポリエステルよりも軽量で耐久性に優れている ・紫外線や熱に弱く、黄ばみや変色しやすい |
焚き火チェアの場合は火の近くで使用することから、難燃や防炎といった火の粉に強い素材を選びましょう。
・難燃素材・・・コットン(綿100%)、ポリコットン
・防炎素材・・・難燃アクリル、難燃ポリエステル
※難燃は燃え広がりにくく、防炎は燃えにくいことを指します。決して燃えないわけではないので注意しましょう。
ポイント.4肘掛けの有無
肘掛けがあると手や肘を乗せて座れるので、楽な姿勢で過ごせます。
深く座っていても立ち上がる時に肘掛けを持って力を入れられるので、楽に立ち上がることができます。その場合は広い面積で握りやすく、力をかけやすい素材・形状かを確認する必要があります。
ただ、ローチェアであぐらをかきたいときには肘掛けがないものか、短いものを選ぶと良いです。
ポイント.5耐荷重
ローチェアの耐荷重は約80〜150kgと商品によってさまざまです。
立ったり座ったりする時に体重以上の負荷がかかるため、自分の体重よりも余裕のあるものを選ぶと良いでしょう。
ポイント.6機能性
より快適にキャンプを過ごすために、ローチェアにはさまざまな機能が備わっている商品もあります。
肘掛けの部分にドリンクホルダーが付いていたり、サイドポケット、バックポケット、収納ポーチが備わっている商品もあります。
ポケットや収納ポーチが付いていると、スマホやちょっとした小物を入れられるので便利です。
シーンに合わせて角度が変えられるリクライニングチェアは、よりくつろいでキャンプを楽しめるのが魅力です。
おすすめのローテーブル
ここまではアウトドアローチェアの種類や選び方について説明してきました。
しかし、これから実際にキャンプを始める方じゃ「結局どれを選べばいいのか?」「メーカーごとの特徴を知りたい」という方も多いと思います。
そこで今回は、おすすめする商品をカテゴリー別に紹介していきます。
初心者におすすめの「コールマン コンパクトフォールディングチェア」
おすすめの理由としては
- 座面高約28cmの低さで座り心地の良いローチェア
- 肌触りが良いウッドアームレスト
- 持ち運びに便利なハンドル付き
シートが強めに張られているので、へたりにくく立ち座りの動作がしやすいのが特徴です。重量も2.1kgと軽量なので女性でも運びやすいです。ただし、耐荷重が80kgなので女性や小柄の方向けです。
この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
ステップアップにおすすめの「DOD スゴイッス」
おすすめの理由としては
- 4段階と3種類の角度に調節が可能
- 専用バッグと収納ポケット付き
- 肩まですっぽり包み込まれる安心感
ハイスタイルから超ロースタイルまでの4段階の高さ調節と前後に角度調節ができます。薄型の専用バッグとバックポケット・サイドポケットがついているので飲み物や小物、雑誌などたくさん収納ができます。
肩まですっぽり入るハンモック型なので、よりリラックスしてキャンプを楽しめます。
シーンに合わせて10スタイルの組み合わせが可能なので、1脚でキャンプスタイルの幅が広がる商品です。
この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
あぐらチェアでおすすめの「ロゴス 難燃BRICK・キングあぐらチェア」
おすすめの理由としては
- あぐらを組めるローポジションチェア
- 肩口までサポートするハイバック仕様
- 火の粉が飛んできても燃え広がらない極厚難燃性生地を採用
- 収束型でコンパクトに収納が可能
腰回りのスペースがあぐらが組めるほど広く、座高22cmのローポジションチェアで焚き火にも最適です。肩までサポートするハイバック仕様で、ゆったりくつろげます。
火の粉が降りかかっても、燃え広がらずすぐに鎮火する難燃性の極厚900デニール生地の「難燃BRICK」を採用しているので火の周りで使っても安心です。
おしゃれなローチェア「FIELDOOR クラシックチェア」
おすすめの理由としては
- おしゃれなデザイン
- カラーバリエーションが豊富
- フレームは手触りの良いブナ材を使用
- コンパクトに収納が可能
こちらのクラシックチェアはノーマルタイプ、ハイタイプ、ワイドタイプ、ミニタイプと座面の高さや幅のサイズがさまざまです。
4種類のカラーバリエーションで、自分好みのキャンプスタイルに合わせて選ぶことができます。
フレームには強度の高いブナ材を使用しているので、耐久性も優れています。
組み立て式なので専用のバッグに入れればコンパクトに収納・持ち運びができます。
この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
最強のローチェア「ヘリノックス チェアワン」
おすすめの理由としては
- つり下げ式のフローティング構造になっており、座り心地が抜群
- 耐荷重は約145kgでありながら本体重量は890gと超軽量
- コンパクトに収納でき、組み立ても簡単
チェアワンの座面はつり下げ式のフローティング(浮いている)構造になっているため、包み込まれるような抜群の安定感が特徴です。
収納時の大きさは約2リットルのペットボトルほどの大きさで軽量なので、キャンプ以外にもあらゆるシーンで大活躍する万能チェアです。
この商品の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
まとめ
今回はアウトドアローチェアの選び方やおすすめの商品を紹介しました。
ローチェアは、まず座面の高さやサイズを決めていきましょう。
ロースタイルでキャンプをする場合は、他のギアとの相性もあるので実際に店舗に行って試してから購入することをおすすめします。
次にどういう場面で使うのかによって、素材の特徴や機能性などを参考に自分のキャンプスタイルに合わせて選んでいきましょう。
収納時のサイズや重さなどもしっかり確認しておくことで『購入してみたけど使いづらい・・・』などの失敗も少なくなりますよ。
ハイスタイル・ロースタイルどちらにするのか迷ってしまう、用途に合わせて使い分けたい!という方は高さ調節や傾き調整ができる多機能なものが便利です。
この記事を参考に、お気に入りのローチェアを見つけてキャンプを楽しんでくださいね。