焚き火台選びに迷っていませんか?たくさん種類がある焚き火台の中から、今回は深型焚き火台の種類やメリット、デメリット、選ぶ際のポイントなど解説します。
また初心者向けおすすめ商品や人気ランキングなど具体的な商品もご紹介します。
さまざまな料理が楽しめる深型焚き火台についてもっと知りたい方は、ぜひご一読ください。

ハシモト ユウスケ

タニ ヤオミ
- 深型焚き火台とは?
- 選び方
- おすすめの深型焚き火台
-
深型焚き火台最新人気ランキング
- 1位:Hilander 六花(5,980円〜)
- 2位:スノーピーク 焚き火台Lスターターセット(28,380円〜)
- 3位:Mountainhiker 星々焚火台(7,999円〜)
- 4位:waku fimac 焚き火台(2,900円〜)
- 5位:GIMMICK コンパクトファイアーグリル(11,500円〜)
- 6位:キャプテンスタッグ ヘキサ ステンレス ファイアグリル(6,102円〜)
- 7位:FUTURE FOX ナバホ柄 焚火台(19,800円〜)
- 8位:DCM ヘキサ ファイアピット(7,128円〜)
- 9位:LOGOS the ピラミッドTAKIBI M(8,371円〜)
- 10位:CHANGE MORE 焚き火台(15,620円〜)
- まとめ
深型焚き火台とは?
焚き火台とは、焚き火をする際に直火で地面を燃やしてしまわないように底上げした台のことです。ほとんどのキャンプ場では直火を禁止しています。そのため、キャンプで焚き火をするなら焚き火台は必須のキャンプギアです。
その中でも深型焚き火台は燃焼場所が深く、覆われた構造になっています。そのため薪を多くくべることができ、高火力を維持できます。また、火の粉が飛びにくいです。
焚き火は炎の鑑賞、暖を取る、料理ができます。火は人類にとって生活には欠かせないものです。
焚き火の歴史は古く、北京原人の遺跡に焚き火の跡が残っていたことから約50万〜40万年前から人類は焚き火を行っていたことが確認されています。また発見された灰の状況から、当時も火を絶やさせない工夫がおこなわれていたことが、確かめられています。
炎は明かりとなり、照らすことで夜間でも活動できたり、体を温めて寒さから身を守ったり、食べものを加熱し調理するなど、さまざまなことができます。火を使う過程で人類は進化を続けてきたと言っても過言ではありません。
現在はIHやガスの普及によって直接火を扱うことはほぼなくなりました。焚き火台で火を起こし、扱うことで火の大切さを実感できます。焚き火をすることでキャンプの醍醐味(だいごみ)でもある非日常を味わいましょう。
特徴
深型焚き火台はその名の通り「燃焼場所が深い」のが大きな特徴です。燃焼場所が深く覆われているため薪を多く入れたり、側面部分に焼き網や五徳を安定しておけます。
焼き網や五徳の付属品がセットになっている商品や、別売りのオプション品が用意されている商品も多く、料理に向いている焚き火台です。
浅型焚き火台と比べると大きい形状ですが、組み立て式や折り畳み式など、コンパクトに収納できる商品も多く販売されています。
また深型焚き火台は高さ調節できる商品も多く展開されています。低いテーブルやチェアのロースタイル、高いハイスタイルのどちらでも焚き火を楽しむことができます。家族や大人数で焚き火を囲みながら、料理を楽しみたいという方におすすめです。

メリット:火の粉が飛びにくく料理がしやすい
深型焚き火台のメリットは以下の3つです。
- 料理がしやすい
- 火の粉が飛びにくい
- オプションが豊富なモデルが多い
深型焚き火台は燃焼場所が奥深く覆われているため、薪や炭を多く入れられ風の影響を受けにくい構造です。そのために強い火力で安定し、料理をしやすいです。また火の粉が飛びにくいため、衣類や付近のキャンプギアへの飛散をできるだけ減らすことができます。
さらにオプションが豊富なモデルが多いです。オプションを使うと焼き網や五徳を安定して置きやすく、料理の幅を広げることができます。
デメリット:薪を組み直しにくい
深型焚き火台のデメリットは以下の3つです。
- 薪を組み直しにくく、炎が見えづらい
- 暖を取りづらい
- 大きめのモデルが多い
深型焚き火台は燃焼部が深いため薪を組み直しづらく、炎が見えづらいです。そのために武骨なタイプは「炎の鑑賞」には多少不向きです。ただし、深さを活かし、透かし彫りで鑑賞に向いたおしゃれな焚き火台もあります。
また燃焼部分が覆われていることで熱が上方向へ行くため、側面や足元への暖かさが伝わりづらくなっています。
炎の鑑賞や焚き火の暖かさ、コンパクトさを重視する場合は浅型焚き火台がおすすめです。「浅型焚き火台」ついて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

焚き火台のよくある質問
種類
焚き火台には深型焚き火台以外にも浅型焚き火台やソロ用焚き火台などの種類があります。焚き火台の種類について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
さらに深型焚き火台は組み立て・片付け方法によって「組み立て式」と「折りたたみ式」の2種類に分けられます。
組み立て式
組み立て式はパーツを組み合わせる焚き火台です。細かいパーツに分解できるため、折りたたみ式に比べてコンパクトに収納できます。
ただし組み立て式はコンパクトなほどギミックが複雑で、組み立てに時間がかかる場合が多いです。事前に組み立て方法を確認しておきましょう。
組み立てに時間を要してしまうとキャンプを楽しむ時間が減ってしまいます。そのためファミリーキャンプでは組み立て方法がシンプルで、あまり時間のかからない焚き火台がおすすめです。
折りたたみ式
折りたたみ式は部品を組み立てる必要がほぼなく、本体を展開することで使用状態にできる焚き火台です。そのため組み立て・片付けを早く行うことができるため、手間をかけずにすぐに焚き火を始めたい方におすすめです。

選び方
焚き火台はコールマン、スノーピーク、ユニフレーム、キャプテンスタッグなどの有名なアウトドアメーカーはもちろん、さまざまなメーカーが焚き火台の販売を展開しています。
一般的な焚き火台の選び方、確認すべきポイントを知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
深型焚き火台は前述したように料理を楽しみたいという方におすすめの焚き火台です。料理をするには、網焼き付きや五徳付きなどのオプション品が必要になります。
深型焚き火台の選び方としては、上記記事で説明している用途、サイズ、準備のしやすさに加えて、どのような料理をするかによって焚き火台を選びましょう。
バーベキューをする
バーベキューをする場合は網焼き付きを選びましょう。付属の焼き網であれば安定して調理を楽しむことができます。
市販の焼き網を使用する場合は大きさと形状を確認しましょう。設置場所が丸型、四角、六角などさまざまなモデルがあります。大きさを誤らないように購入前には網の寸法と形状を確認しておくことが重要です。

鍋やダッチオーブンで料理をする
鍋やダッチオーブンを使用する場合は、五徳付きを選びましょう。五徳は焚き火台の上に乗せる「直置きタイプ」と「スタンドタイプ」の2種類があります。
直置きタイプ
直置きタイプは焚き火台の上に設置して、その上に鍋などの調理器具を置くタイプの五徳です。上に乗せるだけで使用できるので携帯性に優れています。サイズが小さいものであれば焚き火台の収納ケースに入れることもできます。
直置きタイプを使用する場合は、調理器具の大きさや耐重量を確認しましょう。鍋やダッチオーブンを使用する場合は底面の大きさや重量に応じて、不安定にならないものを選ぶことが大切です。
スタンドタイプ
スタンドタイプは脚が付いていて自立するタイプの五徳です。四脚で覆うような形状の他に、三脚などの形で上からつり下げるタイプや、クイ状になっており地面に突き刺して使用するタイプなどがあります。
スタンドタイプを使用する場合は、焚き火台の高さを確認しましょう。焚き火台がスタンドの高さより高い場合は使用できません。また、高すぎると炎までの距離が遠くなり加熱が難しくなります。焚き火台が大きいとそれ以上の高さのスタンドが必要になるため、荷物が増えるのがデメリットです。

おすすめの深型焚き火台
深型焚き火台は薪や炭を多く入れることができ、風の影響を受けにくいため火力が安定します。そのため、家族や友だちと焚き火を囲みながら、いろいろな料理を楽しみたいという方におすすめです。
深型焚き火と言っても各アウトドアメーカーでさまざまなモデルが販売されています。コンパクトに収納できる「組み立て式」や設置・撤収が簡単な「折りたたみ式」など設置方法や構造にも違いがあります。
初心者向けのモデルから、さまざまな料理が楽しめるモデルまで幅広く販売されているため、どれを購入すれば良いのか迷ってしまいますよね。そこで数多くある焚き火台の中から、おすすめの焚き火台をご紹介します。
初心者におすすめの「キャプテンスタッグ ヘキサ ステンレス ファイアグリル」
おすすめポイント
- 付属品付きでコスパが良い
- 囲みやすい多角形
- 薄型で軽量
- 組み立て式でコンパクトに収納
「ヘキサ ステンレス ファイアグリル」は焚き火とバーベキューに必要な焼き網、ロストル、灰受けの付属品3点が含まれます。値段もお手頃で初心者におすすめの商品です。六角形が特徴的で、家族や仲間などと囲んでバーベキューを楽しめます。
スタンドを広げて本体のステンレスパネルを展開し、上にセットするだけで簡単に組み立てができます。また重量が約3.8kgと軽量で、専用のバッグも付いており持ち運びにも便利です。
デメリットは焼き網を交換する場合に、メーカーの純正品となり手間がかかります。四角形の焼き網は100円ショップやホームセンターで購入できますが、六角形の網は販売していません。ただし、六角形は安定性が高いため、見た目にこだわらなければ四角形の焼き網も使用できます。
「ヘキサ ステンレス ファイアグリル」の大きさ、組み立て方法などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
ステップアップにおすすめの「コールマン ステンレスファイアープレイス」
おすすめポイント
- 燃焼効率の高い井桁式ボディ
- 大型の薪が使用できる
- 幅広い料理ができる構造
「ステンレスファイアープレイスIII」は井桁型を採用しています。周りがメッシュになっており、その形状から空気を取り込みやすく燃焼効率の高い焚き火台です。燃焼場所の高さがあるため、大型の薪を入れることができます。
四隅に出っ張りがあるため焼き網を固定でき、持ち手を倒すと五徳になります。バーベキュー網、鍋、ダッチオーブンを使えるマルチユースな焚き火台です。本体は折りたたみ式で簡単に設置できますが、肉厚があるため、多少かさみます。
「ステンレスファイアープレイスIII」の大きさ、組み立て方法、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
収納性が抜群でおすすめの「Hilander 六花」
おすすめポイント
- 収納性が抜群の組立て式
- シンプルでおしゃれ
- 専用の五徳付き
「六花(りっか)」の構造は6枚のステンレスパネルとロストル、五徳で構成されています。構造がシンプルなので、見た目もすっきりとしています。
6枚のステンレスのパネルを組み合わせ、上にロストルを置くだけなので簡単に組み立てができます。ステンレスパネルは6枚重ねた厚さが約1cmで収納性が良く、約2.4kgと軽量なため、小さな子どもや女性でも持ち運びが容易でおすすめです。
専用の五徳が付属しており、鍋やフライパンなども置けます。しかし、耐荷重が約5kgなので重量のあるダッチオーブンなどは使用する際は、事前に重さを確認しておきましょう。
六花の大きさ、組み立て方などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
おしゃれで高さ調整が可能でおすすめの「チェンジモア 焚き火台」
おすすめポイント
- 積み上げるだけの簡単組み立て
- 深さ調整ができる
- 見た目と五徳がおしゃれ
六角形のフレームを積み上げて組み立てる焚き火台です。外観にくわえて、和柄の五徳がおしゃれです。フレームは少しずつ大きさが違い、内側の小さいものから積み上げしていくだけで簡単に組み立てができます。フレームの使用数によって深さ調整が可能です。
焼き加減を調整することができるため、幅広い料理を行うことができます。浅型としても使用できる万能焚き火台です。
こちらの焚き火台の大きさ、使い勝手などはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
最強の深型焚き火台「モンベル フォールディングファイアーピット」
おすすめポイント
- 折りたたみ式で簡単組み立て、簡単片付け
- 燃焼効率が高く、煙が少ない
- 横長で料理がしやすい
本体を展開するだけで数秒で設置ができます。折りたたみのコンテナのように薄く収納できます。燃焼場所の側面が二重構造になっており、二次燃焼を促進することで燃焼性が高く、けむりが少ないのが特徴です。
一般的な焚き火台は高温で熱すると薪から可燃ガスが発生します。そのガスに火が付くことで炎となります。可燃ガスの一部は燃えずに、未燃焼ガスとして白い煙となります。その未燃焼ガスを高温の空気を吹き付けて、再燃焼させるのが二次燃焼です。
燃焼場所が横長のため半分べーべキューを行い、半分で鍋やフライパンなどを使って料理ができます。付属品で焼き網は付いていますが、別売のオプションを活用すれば料理の幅を広げることができます。
フォールディングファイアーピットの大きさ、使い勝手、二次燃焼の仕組みなどはこちらの動画がわかりやすかったので参考にしてください。
深型焚き火台最新人気ランキング
深型焚き火台の人気はどのようになっているのか。楽天の焚き火台ランキングを元にTOP10を調査しました。
2022年11月7日~11月13日の期間を対象として楽天が2022年11月16日に公表した焚き火台ランキング(売上や取り扱い店舗数などから楽天独自ランキング)を元に、
- 深型焚き火台を対象として抽出
- 紛れ込んでいる風防板などは除外
- ノーブランド、ショップブランドを除外
- 同一商品の販売店違い、色違い、サイズ違い、オプション違いを除外(最上位のみ掲載)
を行った。また商品情報が不足時はメーカー公式サイトやネットに公開されている取扱説明書の情報を元に追記した。
1位:Hilander 六花(5,980円〜)
2位:スノーピーク 焚き火台Lスターターセット(28,380円〜)
3位:Mountainhiker 星々焚火台(7,999円〜)
4位:waku fimac 焚き火台(2,900円〜)
5位:GIMMICK コンパクトファイアーグリル(11,500円〜)
6位:キャプテンスタッグ ヘキサ ステンレス ファイアグリル(6,102円〜)
7位:FUTURE FOX ナバホ柄 焚火台(19,800円〜)
8位:DCM ヘキサ ファイアピット(7,128円〜)
9位:LOGOS the ピラミッドTAKIBI M(8,371円〜)
10位:CHANGE MORE 焚き火台(15,620円〜)
深型焚き火台は黒皮鉄を採用したおしゃれな商品が多くランクインしました。形状もメーカーによってさまざまな工夫がされており、ランキングを見ているだけで楽しいです。
まとめ
今回は焚き火台の中でも深型焚き火台をご紹介しました。
深型焚き火台と言っても各アウトドアメーカーから、初心者向けのモデルから料理の幅を広げることができるモデルなど、さまざまな商品が展開されています。
悩みながらいろいろなキャンプギアを探していくのもキャンプの醍醐味(だいごみ)の1つです。お気に入りの焚き火台を見つけてキャンプ場で、焚き火や料理を存分に楽しみましょう。
深型焚き火台は料理に向いているモデルが多く販売されています。
キャンプの一番の楽しみは「キャンプ飯」という人は多くいます。大自然の中で食べる料理の味は格別です。
簡単な料理でも屋外では十分楽しめますが、さまざまなキャンプ飯に挑戦してみて料理の幅を広げるとキャンプの楽しさも一層広がります。

タニ ヤオミ
深型焚き火台は火が横に広がらず縦に伸びるので、風の影響を受けにくく、燃焼効率が高いのが特徴です。
有名なメーカーからガレージブランドまで、とても数多くの深型焚き火台が発売されています。
「BIOLITE ファイアピットPLUS」は焚き火台に送風ファンとバッテリーパックが付属しているため、電動で風を送ることが可能です。送風量も調節可能なため煙を発生させにくく、本国アメリカでも人気の焚き火台です。
また最近は「Future Fox ナバホ柄焚き火台」や「RobSnow」の焚き火台のように中の炎を楽しむデザインのタイプも新しいスタイルとして人気があります。
どうしても人工的な明かりの多い日常生活。自然の火の明かりを楽しむことができる深型焚き火台はキャンプ時間をさらに充実したものに変えてくれるでしょう。